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上位魔導師になりたくて!・最終試験【7】 

 これと同様なのが四番目の項目。


 やっぱり適用されるのは試験者のみで、相棒の場合はその限りではない。

 ここに関しては仕方ない事と言える。

 相棒システムと言うか、この相棒になる条件は不問なので、魔法が使えない相棒だって出て来る訳で。


 それに、最終試験で相棒も魔法を使って下さいね! 的な事をやってしまったのなら、相棒不問でもやっぱり魔法を使う事が可能な相手を選ぶ必要があり『不問ではない』と言う事になってしまう。


 よって、3と4で適合されるのは、主に試験者と言う事になるな。


 そして、最後の二項目は完全なる減点対象だ。


 モンスターから逃げると無条件で減点となる。

 これは勝利した時の加点と同じ要領で減点されて行くシステムになっている。

 つまり、相手が群れであっても個体であっても逃げれば、同じ減点1とカウントされる訳だ。

 場合によっては減点1でも良いから逃げると言う選択肢を取る判断を迫られる可能性はありそうだな。


 最後の6は……場合によっては、厳罰ないし失格もあり得る。


 禁止事項に違反する。


 ……まぁ、ここは説明するまでもないだろう。

 ルール無視をしてる時点で減点されても文句は言えない。

 それ相応のペナルティーを受けるのは当然の事だ。


 一応、主な禁止事項も軽く箇条書きで述べて置こう。


 1・金銭売買並びに取引。


 2・アイテム及び、食材の持ち込み。


 3・物理攻撃のみでの戦闘(試験者のみ)。


 4・飛行魔法フライトならびに滑空魔法グリードでの移動。


 5・殺人行為並びに殺人行為に該当する行為。


 この他にも幾つかあるのだが、ピックアップするとこの五つが主な禁止事項と言う所だな。


 1の金銭取引は……まぁ、金を使って傭兵を雇った奴がいた事から、根本的に金で試験をクリアする行為その物を全面禁止にしたんだそうだ。

 

 2は、持ち込みが禁止されているだけであって、山の中でアイテムを精製したり食料を調達・調理する分には問題ない。

 要は、山の中でサバイバルしろって言う事だな。


 3は、括弧かっこに書かれている通り、試験者のみ適用される禁止事項だ。

 魔導師の試験なんだから魔法を使えと言う事だ。

 ただ、絶対に使って倒せと言う訳ではなく、最低限魔法と物理攻撃の両方を使って倒しなさいよ? と、言う感じだな。


 4は、使うと簡単にクリア出来てしまうからだ。

 オリエンテーリングをヘリコプター使ってやったら簡単だよな? ドローンが有効だったら……もはや、オリエンテーリングとして成立してないよな? 

 つまり、そう言う事だ。


 5は……まぁ、やったら犯罪だよね? って話だ。

 魔導師組合だって、国の法律には従う。

 ある意味で常識かも知れない。


 かなり長くなってしまったが、今回の試験で適応されるルールをまとめて述べるとこんな感じだった。


 まずは二十四時間のサバイバル。

 そして、この制限時間内に、合格点に到達する事が出来るか否か?


 焦点はこの二つと言う事になる。


 尚、最終試験を受ける試験者が複数だった場合は、互いに協力するのは大いに結構なのだそうだ。

 むしろ、最終試験なので、この試験をクリアすれば上位魔導師になるのだから……互いに協力し合って友好的な関係を築く事が出来たのなら、上位魔導師同士で親密な関係が構築される事になる。

 お互い、レベルの高い魔導師同士、友好的な関係として人脈の一つになる事が出来れば、互いにウインウインの関係になる可能性が高い。


 極論からして、仲が良くなる分には、魔導師組合としても大歓迎と言う事だ。


 この関係もあり、今回のルインとメイスの二人は、完全なる共闘者と言う形で四人パーティーを組む事になっている。


 部外者による手助け等は禁止事項に抵触する恐れがある為、ユニクスやメイちゃん……アリンに助けて貰う事は出来ないので、この共闘はかなりありがたい話でもある。


 それに、魔導師組合ではないが……この試験を互いに協力して乗り越える事でフラウと私の二人は、ルインとメイスの二人と友好的な関係になる可能性だってある。

 この二人の未来はかなり有望だからな!

 私としては、願ったり叶ったりだ!


『……と、言う事で、大体のルールをお話しましたが、これで質問等はありますか?』 


 一通り説明をした所で、ファイナルタマコが私達へと聞いて見る。


 この言葉に、全員が大丈夫と言う感じの台詞を口にしていた。


『はい! 分かりました! それでは、これより最終試験を開始します! 始めて下さい!』


 こうして、フラウの上位魔導師になる為の最終試験が開始されて行くのだった。

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