上位魔導師になりたくて!・二次試験【24】
「またまたぁ~! そんな事、言っちゃって~っ! 本当は腸が煮え切る様な想いなんでしょう? 私の前で何をイチャイチャしてんだ、このバカップル! って感じだったりするんでしょうっ!?」
「そんな訳あるかっ!」
ニヤニヤした顔で言って来るフラウの言葉に、私は即行で否定の文句を言い放った。
実はそう言う気持ちも少しばかり持っていたりもする部分が……なんだか妙にムカつく!
「……まぁ、どっちにせよ。この試験はこれでパスしたと見ても良いかも知れないな」
そこで、私は敢えて話の路線を変える形でフラウへと口を動かした。
正直、今のルインとメイスの姿は、私にとってやっぱり目の毒だ。
そして、フラウじゃないんだが……やっぱり人として……つか、女として何処か敗北感に繋がる何かを抱いてしまう。
まぁ、それに……だな?
「どうやら、私の出番はもう終わったみたいだしな?」
私は緩やかな笑みを作ってから答えた。
すると、フラウが口をへの時にして言う。
「えぇ~? リダ、どうしたの? そんな、悟りを開いた聖職者みたいな顔して? 普段のリダなら、あんな無駄に熱愛しちゃってるカップルなんか見たら、血の涙を出して襲いかかるでしょう?」
「お前の考えてる普段の私は、一体何者だよっ!?」
真剣な顔して言って来る分だけ、物凄く腹立たしい発言でもあった。
「ともかく……今のルインを癒してくれるのは、メイスの役って事だ。部外者でしかない私達は、素直に勝ち名乗りだけ受けて退散して置く事にしよう?」
「……そう? 何かちょっと腑に落ちないと言うか、気分的には面白くないけど……今回の所はそれで良しと言う事にして置いてあげるか……やれやれ」
諭す感じで答えた私に、フラウはボディーランゲージでも『やれやれ』って感じの態度を取ってから嘆息していた。
お前は一体……何様だよっ!?
思わずツッコミを入れたい気持ちがある私ではあったが、ここで変なツッコミを入れたらフラウがまたおかしな話を振り返して来そうだったので、敢えて何も言わない事にして置く。
今の私達がやらないと行けない事は、次の最終試験に向けてコンディションを合わせる事だ。
『勝負ありで良いですかね? それにしてもかなりハイレベルな戦いでした。きっと勝敗に関係なく技能点が50加点されると思うので、どのみち上限でもある50加点が両方に入ると思います。何にせよ、お疲れさまでした!』
程なくして、試験精霊・タマコ十号が私達の前にやって来る。
この台詞は……まぁ、予測はしていた。
結局の所、この戦いは試験である。
勝敗に焦点を置いた試合ではなく、受験者の能力を知る為に行っている試験であるのだ。
簡素に言うと、この戦いでの戦闘結果よりも戦闘での内容の方がより重視される訳だ。
その上で言うのなら、今回の戦いは十分にハイレベルな戦いであったと言える。
試験精霊・タマコ十号の言葉通り、ルインとメイスの二人は勝負に負けはした物の、試験的な意味では満点で次の二戦目に挑む事になるだろう。
余談だが、重戦車コンビだが何だかのデブコンビは、不合格が確定していたせいか、ルインとメイスのコンビにあっさりボコボコにされてしまったらしい。
これによって、私とフラウのコンビと、ルインとメイスのコンビが、最終試験に進む事となって行くのだった。
さて、次回で試験も最終試験だ!
上位魔導師フラウの誕生まで、後一つ!
リダさんもしっかりと気合いを入れてやろうか!
……と言う所で、今回はここまで!
次回に続く!




