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こうして私は無双する・リダVer  作者: まるたん
会長、大人気なく学生相手に無双する・本戦【前編】
41/1397

【4】

 なんだろうな……これ。

 お陰で、またもや救護班がせわしく闘技場にやって来て、復活魔法リザレクションを使っていた。


 アホかーいっ!


 思わず叫んでやりたくはなったが、そこはさて置き………だ。

 こうして本戦一回戦は終了した。




 ●○◎○●




 一回戦が終了し、一時間程度の休憩時間になる。

 一応、一試合十五分~二十分程度の時間が掛かる物だとしてプログラムを進めていたのだが、これが思いの外早く進んでしまっている感じだった。


 別に早く終わるのなら、早く大会が閉幕してしまうだけなのだが、余りにも早すぎると……それはそれで観客からのブーイングは必死だ。


 だからと言うのも変な話だが、クールタイムとなったこの時間は予定の一時間より少し遅めに再開される。

 その間、観客が飽きない様にする、苦肉の策なのだろうか? 解説として呼ばれたシズが解説席からアナウンス役の二人とこれまでの一回戦をハイライトで語っていた。


『いやぁ………。一回戦は凄い戦いでしたね』


 アナウンスのお姉さんと思われる人が、いかにも熱戦を展開してると言うばかりの言い口で隣に座っていたシズへと述べた。


 まぁ、見所が全くなかったわけではないが、言う程の凄い展開なんか無かった気もする。


『う~。取り合えず、一年が凄い』


『そうですね! 今回の大会は一年生選手が初戦を全て勝ってます! これは確かに驚きですね!』


『驚いてはいないけど、そうなる。う~』 


 そこは素直に驚いておけよ、あんた解説なんだから。


『今の所で剣聖が凄いと思われる方はいらっしゃいますか?』


『一年の全員。あの面々はもう学生のレベルを遥かに越えてる。リダは置いておくとして、ルミさんとフラウさんの魔法コンビは予想を越えていた。パラス君の実力もSランク冒険者並』


 リダはおいて置くとか言うなよ。

 その言い方だと、私が一番どうでも良い存在になってしまうじゃないか。


『特に驚かされたのはルミさん。初戦で一撃ノックアウトさせたあの魔法は上位ハイ陽炎魔法フレアなのです。う~』


 まぁ、あれには驚かされたな。

 ルミ姫があの魔法を使う事は前々から分かっていたが、まさか開幕と同時あれをぶっ放すとは思わなかった。


上位ハイ陽炎魔法フレアですか?』


『う~………そう。あの魔法は陽炎魔法フレアの上位に当たる。疑似太陽を作って爆発させる陽炎魔法と違い、本物の太陽の炎を出現させて、その炎を捻って捻ってエネルギーを溜め込む事で、超次元の大ダメージを与える超魔法。普通の学生が使いこなせる魔法ではない。う~』


 シズは解説者らしく、ルミ姫が使った魔法の説明をしていた。

 この解説を耳にして、周囲のスタジアムの観客にもどよめきが。

 どうやら、なんだかんだでちゃんと解説者をしている見たいだ。


 まぁ、当たり前なんだが。


『それは凄い! 今年の大会はルミさんから目が離せませんね!』


『そうとも言えるけど、そうとも言えないのが、今回の大会。なんだかんだで一年以外にも凄い選手がちゃんといる』


 ……?

 まじか。

 いや、シズが言ってるんだから間違いないだろう。

 アイツは天然入ってるけど、嘘は言わないし、相手の技量を見る目は一級品だ。


『前回大会の優勝者で、今回は二回戦からのシードになってるユニクス・ハロウは、ルミさんやフラウさんと同等、あるいはそれ以上。去年の大会を思い出すと、下級生ながら良いライバルが生まれたと思う。う~』


『確かに、去年の大会では当時一年生ながら、圧倒的実力で前回大会を優勝していましたからね。今年はそうならないと、剣聖は予測しますか?』


『そうなるけど、きっと決勝とかはアッサリ終わるかも……ううぅぅ』


 シズは最後に歯切れの悪い口調で言ってた。

 多分、私が思うに、だ?

 そこは素直に語らなくても良かったんじゃないか?

 いや、まぁ……大丈夫。

 バレない様にはするから!


『そ、そろそろお腹空いたから理事席に戻る……う~』


『え? あ、はい! ありがとうございました!』


 そこから逃げる様に、解説席から去って行った。

 気まずくなるのなら、言わなければ良いものを。


 何はともあれ。


 こうして、一回戦の解説が終わった所で、二回戦が始まる。

 二回戦は前回優勝者とか言うヤツの初戦となる。

 ……ああ、お前か。


 ここで始めて、ヤツの名前を知る。

 まぁ、シズも語っていたんだけどな。


 金髪をショートにそつなく纏めた、まぁまぁの美人だった。

 高飛車オーラ全開で闘技場に颯爽と姿を現した女……ユニクス・ハロウは、対戦相手となる一年生のパラスを軽く見据える。

 

「さぁて……何分、立っていられるかしらねぇ?……ふふふ」


 こないだもそうだが、相変わらずの態度だ。

 この高慢な態度は、例え根拠があるにしても腹立たしい!


 私はパラスを応援するぞ!

 ……でも、ここでパラスが勝ったら、私が直接泣かす事が出来ないのか。

 

 それはそれで……悩むな!

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