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こうして私は無双する・リダVer  作者: まるたん
第四編・最終章
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事件の終わり【12】

 ……あれ? 説明してなかったか?


「アリンって言う、私の娘だ! どうだ? 可愛いだろうっ!?」


「か~いいだろ~!」


 胸を張って言えると思った私は、これでもかって位に威張る感じでユニクスへと答える。

 直後、その姿が面白かったのか? アリンも真似して声を出していた。


 刹那、周囲の空気が凍った。

  

「…………は?」


 答えたのはフラウだった。

 どうやら、フラウもアリンが私の娘であった事に気付いていなかったらしい。


 ……否、それは周囲にいた全ての面々がそうだった模様だ。


「リ、リダ……あ、あんた……何時の間に、そんな生殖活動を……っ!?」


 ……って、言い方っ!?


 ルミは身体を少しだけ傾かせ、かなりショックを受けた表情で私へと口を開く。

 どうでも良いが、他に言い方がなかったのだろうか?


「マム……その言い方はおかしいよ。仮に昨日、今日の内にお腹へおたまじゃくしを入れたとしても、いきなり子供になったりはしないのだから」


 ……って、アンタも大概だなっ! ルゥさんよっ!

 ルゥは、そのあどけない顔からは予想も付かない生々しい台詞を臆面もなく吐いていた。

 これ……ペナとか来ないよな? 

 まだ、保健体育の範疇内だよなっ!?


 私が、珍妙な角度から、妙な胸騒ぎをしていた所で、


「そんなバカなぁぁぁぁぁっっっ!」


 超然デッカイ喚き声を口から吐き出すユニクスがいた。

 一応、ここ……お店だぞ?


 余談だが、ここは近所の商店街にある定食屋だった。

 定食屋と述べたが、ややお洒落な所はある。

 少し違うけど……ファミレスみたいな場所と表現するべきかな?


 ともかく、大衆食堂と言う部分に代わりはない。

 見れば、周囲にいたお客がビックリマークを頭の上につけた状態でこっちを見ていた。

 普通に恥ずかしい光景だった。


「落ち着けよユニクス……恥ずかしいじゃないか」

 

「こ、こ、こっっ!」


 少し注意する形で言う私がいた所で、ユニクスは何か思いの丈を放出したいかの様に叫ぼうとするが、あたかも喉元に何か詰まらせてしまったかの様に、上手く言葉を出す事が出来ないでいた。

 どうやら、かなり興奮している模様だ。


「こけこっこーっ!」


 そこで、アリンが鶏の真似をして来た。

 ……ちょっと吹いた。


「私はそんな事を言いたい訳じゃないっ!」


 直後、アリンにおちょくられたのが悔しかったのか? ユニクスが目くじらを立てて怒鳴って来た。


「……ふぅ……ふぅぅ……うぇ~んっ!」


 怒鳴られたアリンは、その声と猛剣幕にビビって泣き出す……って、コラッ!


「何してるんだユニクス! 人の娘を無駄に泣かすんじゃないよっ!」


 全く! 大人げないったら……。

 

「おお、よしよし! 大丈夫だぞアリン。か~たまがいるからね~? 怖いお姉ちゃんがいても、か~たまが絶対守って上げるから、泣くのをおやめ」


 直後、私は間髪入れずにアリンの頭を精一杯ナデナデして見せ、己の愛情そのままに慰めた。


「ひっく……ひっく……か~たま、アリンを守ってくれう?」


「ああ、もちろん。か~たまは、いつでもアリンの味方だぞ~?」


「うん……ひっく……じゃあ、泣くのやめる」

  

 まだ、少し目から涙が滲んでいたけど、ようやく泣き止んだ。

 けど……地味にユニクスが怖かったらしく、完全に私の胸元から離れず、べったりとくっついてしまった。

 甘えん坊スペシャルな事してるなぁ……とは思うが、やはりそこそれ。

 親になって分かったが、子供には甘くなってしまうのかも知れない……。


 もう少し大人になれば、幾分かは厳しい態度を親として示す時があるのかも知れないけど、今の所はこれで良いんじゃなかろうか?


 思った私は、親バカ状態で娘がベッタリとくっついているのを全く気にする事なく抱き止めていた。


「それで……この子は、本当に誰なのですか? リダ様の子供と言うジョークは別として……」


「いや、ジョークでもなんでも無く、本当に私の娘なんだって」


 そこから、私はアリンが生まれた経緯なんかを、周囲にいる全員へと話して行った。


「なるほど。つまり邪神に転生魔法を使って自分の娘に変えちゃったのか……もう、なんでもアリだね」 


 事の顛末を耳にしたフラウは、呆れ混じりながらも納得していた。

 フラウ的に言うのなら、奇想天外な内容であったとしても、やっぱりそこはかとなく納得してしまうのだろう。

 今の今まで、私と一緒に過ごす事で、様々な奇想天外を見て来たからだ。 


「流石リダ……他の人ならあり得ない事を平気でやっちゃう」


 他方のルミは妙な感心の仕方をしていた。

 本人は誉めているつもりなのかも知れないが……私的には素直に喜べない言い方をしていた。

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