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こうして私は無双する・リダVer  作者: まるたん
第三編・編末オマケ短編
205/1397

こうして実技試験は鬼門となった【1】

 はてさて。


 これは前にもあった事だが、今回もご多分に漏れないと言うか……まぁ、話が飛んでると言うか、別の物語で話が進んでしまったと言うか……そんな感じの内容になっている。

 ちゃんと、他のシリーズも同じタイミングで公開されていれば、特に不自然な流れでもないのだが……こればかりは難しい!

 

 前のページを見て貰えると分かるのだが、私達は再びニイガへと向かって行き、そこで様々なドラマを展開して行ったんだ。

 ネタバレになるから、ここらはあんまり言いたくない……と言うか、リダ本編が無駄に先行しているから、もう未来予知状態になってる訳だ。

 ……って、この表現もどうよ!?


 …………。


 と、ともかく、だ?


 例によって、他の本編……今回はイリ本編で色々あった為、こっちの方にも色々と反映されている。


 これも三位一体小説の醍醐味って事で勘弁して貰えたらな、と思う。


 そんな訳で、色々と変更点がいきなり起こっている部分は、状況に会わせて説明して行こうと思う。

 ……と、但し書きを入れた所で、編末短編に入ろうか。


 それじゃ、話を始めるぞ?




   ●○◎○●




「……はい?」


 私はポカンとした顔になった。 


 巨人の里からニイガへと向かい、それら一連の騒動が終わった所で冒アカに戻って来た私は、ある意味で日常に戻っていた。


 正確に言うと、まだ少しだけ春休みが残っていたから、学園内にある寮でユニクスやフラウ辺りとカードゲームとかして遊んでたりしてたんだが、


「試験官ですか?」


 私は眉を潜めて言う。

 その日、寮の自室にいた私は何故か職員室からの呼び出しを受け、心の中で『な、何か仕出かしたか? 私?』と、妙な勘繰りをしつつ職員室に向かった。


 まぁ……良かれ悪かれ問題児でもあると言う事は、多少なりとも自覚のあった私だ。

 けれど、今回に限って言うのなら、特に何も問題を起こしてはいなかった筈なんだけどなぁ……?


 でも、私も予測していなかった部分で、私絡みの問題とかあって……不本意な説教でも喰らうのかも知れないなぁ……とか考え、そこはかとなく身構える形を取っていた。


 その先にあった話が、これだ。


「ああ……今度の特待生の実技試験の試験役を、是非ともリダさんにやって貰いたいとの話が来ている」


「……そ、そうですか」


 なんで私がそんな面倒な事をしないといけないんだよ。


「これは、君にとっても良い話だと思うんだ。元々トップクラスの成績ではある君だが……反面で、内申点と言うか素行的な意味合いで言えば歴代ワーストレベルに低い。こんな生徒も珍しいと職員室で話題になってしまう程だ」


 職員室にある自分の机前に座っていた教師は、軽やかに答えていた。


 ……言いたい事は分からないでもない。


 確かに私は優等生にして問題のある生徒なのだろう。

 成績関連で言うのなら、歴代でも最高クラスだったに違いない。

 反面……寮の自室を超炎熱爆破魔法フレインダムドで吹き飛ばしたり……闘技場を全壊させたりと、悪い意味でもハチャメチャな事を平気でやっている。


 普通の生徒なら、とっくに退学しててもおかしくはないだろう。

 ……一応、学園長クラスになっていれば、私の正体が何であるのかを知ってるだろうし、上手に協会が根回しとかもしているお陰で、まだこの学園に在籍していられる面もあるのかも知れない。


 しかし、だ?


「君の内申点を考慮するのであれば、少しでも学園に貢献すると言う形を取って貰えると、こちら側も助かるんだけどねぇ……」


 こうと言われると、何だか無性に腹立たしい。

 要は、問題児だから、この程度の仕事ぐらいはして貰わないと困ると言いたいのだろう。


 言ってる事は間違っていないのだが、どうにも素直に頷きたくない私がいるなぁ……。


「それで? 私は具体的にどんな事をすれば良いのですか?」


 一応は内容に耳を傾けてみる。

 正直、私は全然乗り気ではない。

 むしろマイナスだっ!


 しかし、全く聞く耳を持たないと言うのも大人気ない。

 話くらいは聞いてやろうと言う考えだ。

 もしも、この回答がふざけた内容であったのなら、会長の権限を使ってでも拒否してやろうと考えていた。


「そうだね? さっきも言ったかも知れないけど、主な活動内容は、試験官だね。ウチの学園に入学予定がほぼ決まっている、特待生の能力試験を担当して貰いたい……つまり、実技試験の相手をして欲しいと言う事だね」


 ふむ、つまり新入生と戦え……と?


「なるほど、分かりました。コテンパンにしても良いと言う事ですね?」


「……い、いや……君が本気で戦った場合、教職員全員が束になったとしても勝てるかどうか怪しいからな……程々にして貰いたい」


「? 先生? その言い方だと、教職員の皆様が全員で戦えば、私に勝てると言う事になりますが……勝てるのですか?」


 少し弱腰になっていた先生に、私は意外そうな顔になって言う。

 こんな事を言うのは他でもない。


 そろそろ、現実でも修行をしたいと思っていたからだ。

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