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こうして私は無双する・リダVer  作者: まるたん
第三編・最終章
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輝いた明日へ。ゴグゴグマの巨人【2】

 超炎熱爆破魔法フレインダムド二連発の大爆発により、周囲は一気に騒然となる。


 素早くキャンプの中から跳ね起きて来たゴク族とゴグマ族の連中がワラワラとやってきた。

 同時に、何人かが戦闘体制を取るつもりで巨人になった者もいたが、すぐに元の状態に戻る。


 敵に巨人がいないと判断したからだ。

 序でに言うのなら、敵の数が極端に少ない。


 まぁ、みかんと私の二人だけしかいないからな。


 つまり、周囲は味方だらけと言う事になる。


 この状態で巨人になると、なんらかの原因で巨人が倒された拍子に周囲を巻き込んでしまう危険性が十二分にあった。

 極論からして、巨人が無駄に身体を大きくしてしまう事は、逆に自軍へと大きな被害を被る事になると判断した。


 ……と、私なりに分析する。

 まぁ、もしかしたら他にも理由があったのかも知れないけどな?


 どっちにせよ、巨人が巨人として戦う事をせず、人間のサイズで戦ってくれるのは、こっちとしても都合が良い。

 別段、巨人のまま戦ってくれても一行に構いはしないのだが、なんだかんだでデカイ相手より、同じサイズの相手と戦った方が楽ではあるからな。


「リダ! みかんは範囲魔法中心で戦うから、ちょっと離れて戦いましょ~っ!」


 みかんは私へと声高に叫んで見せた後、


 漆黒宇宙ダークマターアロー


 みかんは魔法を発動させる。


 ……う、うむ。


 私には出来ない魔法だ。

 多分、宇宙に存在する謎的な部分……ダークマターの力を呼び寄せ、この力をエネルギー源に魔導式を組み立てているんだろうが……まぁ、私には無理だ。

 そもそも、宇宙の力を呼び寄せている時点で理解不能と来た。


 思えば、いつぞやは巨大隕石を降らせてたな……コイツ。


 まぁ、魔法に関しては今も昔もみかんの足元に及ばない。

 

 ……とは言え、だ?


 前々の私であったのなら、ただただ呆気に取られていたかも知れないが……まぁ、最近は色々あってみかん誕生の秘話を知ってしまったからか? そこまで驚く事もなくなった。

 私達の世界を趣味で作った宇宙意思の娘だと分かれば……もう、そこまで驚く必要はないだろう。

 ……まぁ、そう言う事にしておいた。


 きっと、深く掘り下げて考えた日には、気が狂いそうになり兼ねない内容だけに、敢えてそこで打ち切った私は、素早くみかんから離れた。


 私が離れた直後、


 ゴゴゴォッ……!


 上空に超巨大な闇色の……何かが生まれた。

 それは何なのか……私には分からない。

 果たして、それは人間の叡知えいちで知り得る事が可能なのか?……それすらも謎であった黒い空間は、間もなく無数の矢を放ち始めた。


 降り注ぐ闇色の矢は、まさに雨の様だった。


 抽象的に別の物で表現すると、物凄い広範囲に渡ってマシンガンの雨が降り注いだかの様な光景だ。


「……メチャクチャするなぁ」


 この矢は、遠くに離れた私にも降り注ぐ。

 てか、もうみかんの近くにいても変わらない気がして来た。


 最初は焦って、私が持つ最大限の魔法壁を張り巡らせたのだが……しばらくして、その威力がそこまでではないと言う事を知る。

 みかんの場合、魔法をかなり器用に扱う。

 簡素に言うのなら、魔力のコントロールを平気でやってのけるのだ。


 私は、ここらが大雑把で……例えば超炎熱爆破魔法フレインダムドを使用した場合、文字通り超魔法の威力『しか』出す事が出来ない。

 消費する魔力も、相応の魔力を額面通りに消費する。


 だが、みかんはやる気になれば超炎熱爆破魔法フレインダムド火炎魔法ファイヤー程度にする事だって出来る。

 言うは簡単だが……実際にこれをやれと言われると、案外出来ない物なのだ。


 さて、説明ばかり続いているが……軽く現況を説明すると、だ?


 私は単純に立っているだけだった。


 それだけで、周囲にいる兵士は断末魔の悲鳴を上げて、バタバタと倒れて行く。

 もはや地獄絵図だった。


 相手は攻撃する事も出来ず、空から振り落とされる幾万とも幾億とも言えるだろう、文字通り数え切れない闇色矢に突き刺さって絶命していた。


 ……殺さなくても良いと思うんだけどなぁ。


 他方の私は、戦闘が始まった時に発動する自動スキルで見えない壁が出現しており、その壁が闇色の矢を全てシャットアウトしていたのだった。


 ここ最近は強敵ばかりだったから、ちょっとだけ影の薄い存在になっていたが……根本的にこの見えない壁の防御力はそれなりに高く……現在降り注がれている闇色の矢程度の攻撃なら、何の問題もなく完封する事が出来た。


 私の近くまで闇色の矢が近付くと、その瞬間に消滅してしまう。

 最初はビビったけど、威力が分かればそこまで怖くはなかった。 

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