打倒! リダ・ドーンテン!【21】
「……ああ、口惜しや……またもや魔王リダを倒せず仕舞い……ああ、この怨み……何処で晴らせば良いのか……」
その頃、教室の端っこで……何故か白装束姿になっていたアシュアが泣き腫らした目のまま右手に呪いの藁人形を握り締め……そして顔の部分には私の顔を描いたイラストが……って、オイィィィィッッ!
「この、腐れ悪魔王っ! いい加減、アホな事ばっかやってないで、自分の職場に戻れ!」
私は足早にアシュアへと近づいては、物凄い剣幕で喚き声を捲し立てて見せた。
「ああ、リダ様ではありませんか? こんな所で会うなんて……奇遇ですね?」
「奇遇な訳あるか! ここは私の教室だぞ⁉︎ むしろ、お前がいる方がおかしいんだよっっ⁉︎」
「ああ……なるほど、なるほど? 私とした事が、うっかりしておりました……ちょっと呪いの準備をしていたのですが、ここで行うのは間違ってますね?」
「そもそも、呪いの準備をしている時点で間違いがあるだろうが! てか、その人形はなんだ? 普通に藁人形の時点で凶悪すぎるだろっ! 左手に持っている五寸釘と金槌はなんだ! そして……私的に一番許せないのは……なんで、この藁人形……胸元の部分がえぐれているんだっ⁉︎ 明らかにおかしいではないかっ!」
「ああ、これはですね? 呪いの対象が驚くまでにフラットな……と言いますか? いっそ抉れてる勢いの貧相な胸元なので、敢えて……いや、リダ様? べ、別にリダ様の事を申している訳ではありませんよ? ええ、もちろん違います! だって、呪いを掛ける本人の所で堂々と呪う馬鹿がいると思います? 居ないでしょう? そんな馬鹿はっ⁉︎」
「その馬鹿が貴様だ!」
ドォォォォォォォォンッッッ!
アシュアは爆発した。
もう、右手に持っている……私のイラスト入り人形ごと爆破してやった!
「……馬鹿は滅んだ。やっと全てが終わったな!」
私は清々した顔になり、やんわりと笑みを作ってから答えた。
「……そんな事ばっかしてるから、アシュアさんに恨まれるんだと思うよ……?」
私の横でフラウが何か下らない事を口走っていた模様ではあったが、聞こえない事にして置いた。
……こうして。
「リダさん。あなたは僕の目標だ……まだまだ超える事の出来ない障壁かも知れませんが……絶対に負けません。そしてアナタに勝利したその日には……今度こそ、誠意を込めてアナタへと再度交際を求めるつもりです!」
まだ諦めていなかったのかよ……と、地味に驚く私がいる中、
「リダ……どうやら、私はアンタと決別する時が来たみたいね……」
フラウが珍妙な小芝居を始めた後……最終的に商店街にあるデパ地下でスイーツを奢ると言う、痛い出費を被る事になって行くのだった。
余談だが、アリン・ルゥ・ルミの三人も目敏く聞いていた為……この四人全員に奢る羽目になって行くのだった。
……くそ。
私は、ただチャンピオンの挑戦を受けただけだと言うのに。
でも、ま……たまには、そう言うのも悪くない。
ふと、こんな事を考えつつ……放課後、私はいつもの面々にスイーツを振る舞って行くのであった。
もうすぐ、秋も深まって行く。
……と言う所で、今回は以上!
じゃ、またな!
オマケ短編 ー了ー
これにて、オマケ短編は終わりになります。
前の短編と比較すると、かなり短く抑える事が出来ました(笑)
短編なので、普通は短くなるのですが、最近はページ数を考慮する必要がなくなってしまった為か、どうにも予定通りの数値に抑える事が出来なくて困っております。
今回は絶対に予定通りのページで押さえてやるぞ……と、無駄に意気込んでおりました。
まぁ、ビミョーな終わり方になってしまった気はするのですが。
………。
そこはさておき。
次回のメインキャラはユニクスになる予定です。
密かに、前々回でのお話……黄金島編で、もう少しユニクスを活躍させようとしていたのですが……三位一体だったと言う事もあって、予想を大幅に下回る残念な結果になってしまったので、今回こそは! と考えております。
予定通りになると良いんですがね!(何故か他人目線)。
そんな訳で、変態レズ勇者のユニクスが活躍する……んじゃないのかなぁ……きっと、多分、なんとなく……って感じの内容になると思いますので、良かったら見に来て下さい。
感想・評価・ブックマークは、いつでも待っております。
評価は一喜一憂レベルですがね……うん、もっと楽しんで貰える努力をしないと行けないなぁ……。
ブックマークは素直に嬉しいので、是非よろしくお願いします。
感想も、優しいお言葉をいつも貰い、とても楽しく書けてます。
小説家になろうさんのユーザーさんは優しいなぁ……本当に、昔もこんな感じだったのなら、あの当時も小説を辞めないで書いてたかも知れないなぁ……そんな事を考えていたりです。
いつも、温かいコメント、ありがとうございます!
特にりぽさん! いつもありがとうございます!
それでは、次ページでお会いしましょう。
コーヒーでも飲みながら、気楽に読んで頂けると幸いです。




