ドーンテン一族なのに、何故か胸元が大きい女性がいる世界【22】
……ぐぅむ。
……………わからん!
分からないけど、一つだけ予測する事が出来る。
まだ判然としている訳ではないし……一つの賭けになりそうな話ではあるが……可能性からして、私は奴の管理下に置かれていないのではないだろうか?
もちろん、理由は判明していない。
……そもそも、リガーが操られているのであれば、私だって同類項になる筈だ。
けれど……密かに、ここにも私なりの疑問がある。
もし、アリンが私を刺したのなら?
そして、N65パラレルの管理下に置かれていたのなら?
どうして、私は自宅の寝室で寝ていられたのだろう?
この間に起こった事は、私にはサッパリ分からない。
意識が完全に無くなっていたからな?
何なら、もう……死んだかと思っていた程だ。
しかし、私は死ななかった。
むしろ、ベットに寝かされて、しっかりと介抱して貰った程だ。
……これはどうしてだ?
アリンは私を殺そうとしたよな?
リガーも、相手に操られているんだよな?
私を殺したいのなら、普通は介抱なんかしないぞ?
「……まさか、なぁ?」
この時、私は一つの予測が生まれた。
そして……仮に私の予測が当たっているのなら……。
「……ふむ」
私は誰に言う訳でもなく頷いた。
そんな私が居たのは……山の中にある小屋だ。
結局、さっきまで居た場所は、私の怒りが思い切り炸裂してしまった為、場所を移す事になってしまった。
まぁ……なんて言うんだ?
少しやり過ぎてしまったと言う感は否めない。
否めないんだけど……私は謝らないぞっっ!
だって、あれは間違いなく変態が悪いのだから!
変態が悪いと断言する事が出来るのだが……取り敢えず、そこは置いておく。
その後、派手に爆破してしまったが故に、周囲が焼け野原状態となってしまった為、逃げる様にその場から離れる羽目になるのだった。
こうして、私と変態の二人が別の場所へと移動し……結果、隣国に当たるマナシ国近郊まで来てしまった私は、近くにあった適当な小屋の中で雲隠れを洒落込む事となり、現在に至る。
結局の所……単なる足手纏いになってしまうのであれば、私は素直に小屋で待っていた方がマシだと判断しての行動だ。
……が、しかし。
「なるほど……あの変態『味な真似をしてくれた』なぁ……」
私は一つの仮説を立てた。
そして……きっと、その仮説は『当たって』いる!
その仮説とは……次回にて!
そんな所で、今回はここまで!
次回に続く!




