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ドーンテン一族なのに、何故か胸元が大きい女性がいる世界【4】

 この調子で、私目掛けてドラゴン・ブレスを複数回吐いてくれれば、混沌龍のエナジーを大きく削り取る事だって可能だろう。


 うむ! 作戦としてはちょっとばかりセコイとは思うが、それが一番被害がなさそうだ!


 ……思った私は、上空に保った状態のまま混沌龍を見据えていたのだが、


『ゴァァァァァァァッッッ!』


 次の瞬間、混沌龍は大きく咆哮すると、物凄い勢いで突進して来た。


 ……おっと!

 まさか、そのまま突っ込んで来るとは思わなかったぞ!


 ドンッッッ!


 突進して来た瞬間、私は魔導防壁を発動して混沌龍の突進をガードしてみせる。

 

 もはや衝突と形容出来るだろう突進を受け、私は更に上空まで混沌龍と一緒に飛んで行く事になった。


 ふむ……これはこれで好都合!

 瞬時に上空数百メートル程度まで飛び上がった事で、結果的に周囲にはトウキ帝国の戦闘機程度しか居なくなった。


 ……って言うか、お前ら邪魔だぞ。

 どうせ、大したダメージを与えられる訳じゃないんだから、飛んで来た基地に帰ってくれないかな……?


『そこの少女! 危険だから戻りなさい!』 


 ……しかも、おかしな台詞まで飛ばして来るし!


 私の視点からすれば、むしろお前らの方が邪魔なんですがっ⁉︎

 ってか、戦闘機なのに、どうして拡声器の機能まで着いているんですかね⁉︎

 そんな機能、要らんだろ? お前は、何処かのパトカーかっ⁉︎


 その他、色々と言ってやりたい気持ちが一杯あったんだが……まぁ、言った所で平行線を辿る事は目に見えているし、私も私でそこまで暇ではない!


 私の目的は、なるべく十分以内に混沌龍の体力を減らし、元の場所まで押し戻す事だからな!

 混沌龍と戦い始めて一分……間もなく二分が経過しようとしている。


 恐らく、残り八分前後で変態パラレルの逆召喚魔法が発動可能になるだろう。


 さっきまでの攻撃や私の体当たりによって、混沌龍も多少はエナジーを消費してはいるかも知れないが……当然の様に足りてはいない筈だ。


 だからして、邪魔な戦闘機が周囲を無駄に飛んでいられると……ハッキリ言って目障めざわり以外の何物でもないのだ!

 挙げ句、戦闘機に乗っている当人達は、むしろ私の方が邪魔だと勘違いしている始末!


 お前らは、私と混沌龍カオス・ドラゴンとの戦いを見てなかったのか?

 コイツのブレスを直撃で受けてたんだぞ? 私はっ⁉︎


「……ったく」


 ハッキリ言うのであれば、早々にお引き取り下さい! と、頭を下げてでも帰って貰いたい私が居るのだが……もちろん、私が頭を下げた所でコイツらがすんなり帰る事はないだろう。


 頼むから帰ってくれないかな!

 100マール上げるから!


 戦闘機が視界に入る度に、若干イラッ! っとした心境に陥る私がいたのだが……もう、そこは無い物だと思って諦める事にする。


 精々、混沌龍の攻撃をとばっちりで受けて撃墜されない様にしてくれよな? そんなんで墜落されて死なれたら、私としても気分が悪くて仕方ない!


 ……と、胸中でこんな事を考えながらも、私は混沌龍の攻撃を受けていた。


『グガァァァァァァッッ!』 


 咆哮した混沌龍は、強靭な前足を振り下ろして来た。

 腕だけで私の身体をすっぽり覆う事が可能なだけの大きさがある。

 果ては、鋼鉄すらアッサリと引き裂く事が出来るだろう鋭い爪を、私目掛けて振り下ろして来た!


 ドンッッッッ!


 鈍いのに……やたら派手な衝突音が、私の眼前に轟く。


 魔導防壁によって、完全にシャットアウトこそしているが、防壁ナシだったら……きっと、サクッ! っと切断されちゃうんだろうな……これ。


 そう考えると、魔導防壁の存在は戦闘に必須の代物だと言う事が良くわかるな!


『ゴァァァァァァァッッッ!』 


 更に、目からプラズマの様な物を作り出し、そのまま光線の様な物を飛ばして来た。


 光線の『様な物』と述べたのは、他でも無い。

 見た感じは光線に見えるのだが……その色は暗闇よりも暗い、暗黒の光だ。


 科学的に考えると、実に非科学的な物に見える。

 だって、暗いのに光っているんだもの。


 けれど、魔導的に言うのなら、こう言う特殊な光線も放つ事が可能だ。

 そもそもコイツは、秩序の縛りから完全に逸脱した混沌の象徴みたいな存在なので、根本的に科学的な法則の類いなんて最初からガン無視するのがデフォと言える。


 混沌の世界には、根本的な法則なんて最初から存在しないからなぁ……。


 どちらにせよ、コイツにはあらゆる法則と言う法則を全て無効化する事が出来る。

 なんとなく、それだけで大きなアドバンテージを持っている気がして仕方ないよ。


 唯一の救いは、そんな何もかもを無視する存在であろうとも、一応は生物の一種なので、生命力の概念が存在し、混沌龍その物にも耐久力が存在すると言う事だろう。


 ここも無かったのなら、ハッキリ言って打つ手無しとも言える。

 まぁ、一応の耐久力があると言うだけの話で……その耐久力は底無しと表現してもおかしないレベルなんだけどな!

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