表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1007/1397

全てが異なるのに、周りにいるメンバーだけ全部同じ(一部誤差あり)の世界【2】

 ガチャッ!


 どう考えてもおかしい物が林立しまくっている、不自然と不思議が融合していた空間に、困惑を隠せない……と言うか、一種の混乱状態にさえ陥っていた時、部屋のドアが開いた。


 開けたのは……私?


「リダおねーちゃん、おはよー! 朝御飯出来たから、サッサと食べちゃって」


 ……はい?


 リダ『お姉ちゃん』だと?


 私はポカンとなってしまった。

 眼前に居た私そっくりの娘は……なるほど、血縁があるんだろうと無言で私に語っている。


 顔は言うまでも無い。

 体躯もそっくりだ。


 足はスラッと! 爪先から太腿ふとももまで綺麗に伸びる、鮮やかな脚線美!

 腕もスラッと! 如何にも女性らしい二の腕のラインを、細く美しく見せている。

 お腹もスラッと! スレンダーかつ引き締まったウエストは、まるでモデル張りに余計なお肉がない!


 そして、胸もスラッと! まるで大平原の様に真っ平ら!……ん?


 ………。


 ……うむ。


 色々と似てはいるが、胸だけは違ったみたいだ。

 

 何もかもがソックリ過ぎて、危うく似ても似つかない部分までイコール線で結ぶ所だったが……しかし、そんな物は些末な事だ。


 問題は、一部分を抜かして私ソックリである美少女の正体は何者なのか?

 そこが大きな問題だった。


 私の事は『おねーちゃん』と呼んではいるみたいではあるが、ズバリ言って私は一人っ子だ。

 上にも下にも兄弟・姉妹は存在していない。


 強いて言うのなら、もし私に妹がいたとするのなら、眼前にいるだろう私そっくりの美少女が、私の妹であったとしてもなんら不思議ではないと言う事だろうか?


「……あの、さ? 変な事を聞いても良いか?」


「……? 何?」


「アンタの名前は何?」


「……は?」


 私ソックリの美少女は、本気で眉を捻らせて来た。


 きっと、彼女からすれば、単なる冗談にさえ聞こえたのかも知れない。

 

「お姉ちゃん……大丈夫? もしかして、熱とかある?」


 ちょっと心配する感じの顔になった美少女は、未だベットの上で上半身だけを起き上がらせていた私の前まで駆け寄って来ると、 


「う〜ん……熱はないみたいだけど……」


 軽く私のオデコを触ってみる。

 

「……いや、熱とかはないから」


「でも、私の名前とか分からないんだよね? おかしいよ?……もしかして、今流行いまはやりりの記憶喪失?」


 記憶喪失が流行ってんのかよっ⁉︎

 どんな世界だ、それはっ⁉︎


「良く分からないが、記憶喪失と言うか……この世界が、私には良く分からない」


「はわっ! こ、これは重症じゃない! 直ぐに、病院行かないと!」


 美少女は、遮二無二騒ぎ立てては、素早く私の部屋を出て行った。


 ………。


 何をする気なんだろう……?

 確実に勘違いしていたろう美少女を前にポカンとする中、


「リダ姉! 記憶喪失って、本当⁉︎」


 ……なんか、同じ顔の子が、私の部屋に入って来た。


 最初は、さっきの子が戻って来たのかと思ったが……良く見ると少し違う。


 二人揃ってツインテールではあるんだが、こっちは髪を止めている部分がリボンだった。

 あと、ほんのり日焼けしている。

 ここから考えて、こっちは少し活発な性質をしているのかな?……と言う事が分かった。


 最初に来た、私ソックリの美少女は、乳液と化粧水をしっかりと使っている上に、日焼けクリームの様な物まで塗っていた。


 ……え?

 どうしてそんな事がすぐに分かったか?……って?


 そりゃ分かるよ。

 だって、私も似た様なのを使っているし。

 そうなれば、一秒掛からずに、あらましの見当を付ける事は出来ると言う物だ。


 ついでに言うのなら、ツインテールにしていた髪の結び目部分が、私好みのボンボンだった。

 

 この二つを取っても、二人の違いは一目瞭然と言える。


 ……言えるんだが、


「それで、アンタは誰だ?」


 私は眉をひそめて尋ねた。


「マジか、リダ姉! カリンちゃん、大ショックだ! 今年一番の驚きで胸が膨れちゃいそうだよ!」


 張り裂けるんじゃなくて、膨れるんだな?

 

「そうか、よかったな。その調子で胸が膨れたら、Cカップ程度の大きさにはなるんじゃないのか?」


「……リダ姉に言われるとは思わなかったよ!……つか、私のブラ、Cの65だよ?」


「……なん、だ…と?」


 私は唖然となってしまった。


 いや……まて?


 つまり、アンダーが65で……Cだろ?

 Cと言う事は、高低差+15センチ程度だと言う訳だから……え? 80の大台に乗ると?


「それも、最近は少し苦しくなって来ちゃって……成長期かな? また、ブラを買い直しとかやめて欲しいよ……面倒だし」


 まだ上がって行く……だとっ⁉︎


 くっ! これはどう言う事だ……っ⁉︎

 貴様、本当にドーンテン一族の人間なのかっ⁉︎

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ