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美女が魔蟲  作者: 森山明
6/33

よろしくお願いします

 おはようございます、只今午前五時五十分。ログインできるのは午前六時からだが、五分前にはキャラデザした神殿のような場所で待てるらしい。


 ゲーム中でもブレイブソウル専用の掲示板は見れるのだが、私は見ないようにしている。切羽詰まったときは見るかもしれないがね。


 トイレに行ってお茶を含んで、さて時間だ。いざ、ゲームの世界へ。


 神殿につくと、ペットのリーラを呼び出す。キビちゃんはいないようだ。


「おはよ、リーラ。今日もよろしくねぇ」


 キューと頭部を頬ずりしてくる。かわゆいのぉ。


 そんなこんなで、五分経つ。光り輝き転移が始まる。


 気付けば里長の家に、朝食までにいろいろやらねば。ではスキル屋へ行こうかね。


「おじゃましま~す」


 一応声をかけ、店の中へと入っていく。中には八面体のスキル原石がたくさんある。名札が付いていてバッチリわかる。よかった、手あたり次第取得しないで済む。さて、お目当てのものはあるのかな。


「とりあえずは、<鑑定>と<看破>は必須だね。あとは、三つしかセットできないのか。」


 まあ、レベルが上がれば増えるし使わないスキルは控えに回せるからいいんだけど。あまり多くとりすぎると使いこなせないのである程度厳選しよう。


 <鑑定><看破>を見つけ後の三つを探す。やっぱり魔法はひとつくらい覚えておいたほうがイイよね。


 魔法スキルの棚につくと色とりどりのスキル原石が並んでいる。そこにはお馴染みの火、水、土、風とその上位互換かもしれない炎、氷、岩石、嵐もある。こちらは値段が十倍くらいする。光と闇はないみたいだ。


 その一番上の棚には他の魔法スキル原石とは一線を画す値段の原石が。特殊魔法と言われる珍しいスキルがある神聖、重力、雷、毒の四つある。


 ここにあるのは雷、毒の二つある。これはありがたく取っておこう。


 セットできるのはあとひとつなのだが幾つか余分にとっておきましょう。うへへ。


 結局有難く拝借したスキルは、<鑑定1」><看破1><軽業><弓1><毒魔法1><雷魔法1><消費魔法力軽減1><武器(木工)1><機織り1><刺繍1>の十個。


 そしてなんと、種族特性の原石である勾玉を発見。<飛翔>らしい。飛べなかったのかこの翅では。


 いや、なんだかとりすぎてしまった感が強いが、まあいいか。必要最低限だと割り切ろう。金属製の武器防具は鍛冶スキルで作れるのだが、あまり興味はなかったから取らなかった。

 

 <武器(木工)1>では蟲素材を扱えるので取った次第だ。なんせここの武器屋、防具屋にあった商品は壊されていたからだ。


 <機織り1><刺繍1>は完全に趣味だ。機織りは小さいころにお婆ちゃんに教え込まれていたし、その延長線上で刺繍も習っていた。


 引き籠っていた時もゲームの合間に機織りや刺繍をしていたものだ。今ではかなりの腕前になっていると思う。人に見せてはいないので自称でしかないのだが。


 ステータスを確認しよう


キャラクター名

 <フウカ>


性別

 <女>


種族

 <蟲人(蟷螂)Lv.1>


種族特性

 <生命力自動回復(小)>

 <生命力・魔法力吸収(小)>

 <鎌系武器補正>

 <不意打ち時クリティカル率上昇>

 <眷属>

 <飛翔>     


ステータス   

 <生命力> 300

 <魔法力>  30

 <筋力 >  20

 <防御力>   9

 <智力 >   5

 <素早さ>   9

 <器用さ>  22

 <精神力>  10

 <運  >  25


スキル

 <鎌1>

 <二刀流1>

 <隠密1>

 <奇襲1>

 <弓1>

 <軽業1>

 <毒魔法1>

 <雷魔法1>

 <消費魔法力軽減1>

 <鑑定1>


 控え

 <看破1>

 <刺繍1>

 <防具(布)1>

 <機織り1>

 <武器(木工)1>

 <防具(布)1>


装備

 武器

  右1<初心者用ショートソード>

   2<初心者用枯れ木の杖> 

   3< >

  左1< >

   2< >

   3< >


 防具

  頭 <初心者用薄い皮の兜>

  胴 <初心者用薄い皮の鎧>

  手 <初心者用薄い皮の腕当て>

  腰 <初心者用薄い皮のズボン>

  足 <初心者用薄い皮のブーツ>


 装飾

  耳 < >

  首 < >

  指 < >< >


加護

 <蟲女神の偏愛>


称号

 <孤高の蟲姫>



 戦闘もしていないのに強くなった感がすごくする。


 スキルはこのくらいでいいだろう、あんまり取り過ぎても使いこなせないだろうし、スキルレベルが成長しづらいだろうからね。


 では、次は素材屋へ行って何か武器でも作ってみようかね。スキルを持っていなくても使えはするのだが、スキルにあった武器を使えばアーツが使えたり、スキルレベルが上がれば攻撃力に補正が掛かったりするので、最低でも鎌系の武器は作らなければ。


 素材屋に到着。植物や生もの系は使えなくなっている。そこは仕方がないとあきらめて見ていくとしよう。たくさんあるので悩む。


 手あたり次第アイテムボックスに入れるのはやめておこう。把握できないだろうしね。


 キュキューと鳴きながらある素材アイテムのもとへと飛び立つリーラ。そこにはそこにはカマキリ系モンスターが落としたのだろう鎌状の前肢が数個。早速鑑定してみましょう。



〔血狂い蟷螂の棘鎌〕

素材アイテム レア度:B

  

血狂い蟷螂の前肢。

このままでも十分武器として活用できそうだが

鎌の刃以外のところには大小さまざまな棘が

生えているため何らかの加工は必要




 うむ、レア度については何もいうまい。それよりもこんなものをドロップする奴がここら辺にいるのかと思うと引き籠り生産プレイへと邁進しそうである。あとは、



〔首切り蟷螂の鋸鎌〕

素材アイテム レア度:D

  

首切り蟷螂の前肢。

刃には鋸のようなギザギザの刃がついている

節が120度に固定されており、掴むよりも

切り裂くことに特化している



 〔血狂い蟷螂の棘鎌〕×3、〔首切り蟷螂の鋸鎌〕×9をゲットした。首切り蟷螂のアイテムのほうが多いのはここら辺はこのクラスのモンスターが多いのだろう、血狂い蟷螂はボス格モンスターなのかもしれない。


 ダンジョンには五階ごとにボス階があるらしい。フィールドは名前のついている場所、例えば「~の森」、「~の草原」といった場所にはボスがいる。この場合ボスのある一定範囲内に近づいたら巣から出てプレイヤーを探しに徘徊しだすらしい。複数のパーティーが範囲内にいた場合は最初に入ったほうへと向かう。


 そして名前のないただのフィールドの場合は、ボスほど強くはないがフィールド内では一番強いモンスターがボス格となり、常に徘徊している。個体差やレベル差があり、ボス格のモンスターはさまざまな種類のモンスターがなることができる。そのためボス格モンスターは一定ではない。


 とりあえず〔首切り蟷螂の鋸鎌〕がたくさんあるから試してみよう。<雷魔法1>と<武器(木工)1>を換えて。どうなるだろうか。


「まあ、最初はシンプルに」


 まずは柄の部分からだな。技能の【シェイプチェンジ】を使い、手で撫でるようにして形を変えていく。


 握りやすい形にし持ち手の部分に僅かに棘があるのでそれを取る。棘をを取ったら〔跳兎のなめし皮〕を巻き、その上に〔磔蜘蛛の撚糸〕をぐるぐると巻き付け滑らないようにしてっと。お次は刃の部分だが、特に何もすることはなく、【研磨】を使い親指と人差し指で刃の部分を軽く摘み滑らせていく。完成。


 早速鑑定をしましょうか。


〔首切りの鋸鎌〕

フウカ作 鎌 レア度:D 品質:D    

攻撃力:18+5 耐久値:100 

重量:2


特殊効果:出血確率(小)


首切り蟷螂の鋸鎌をもとに作られた

生物系には非常に有効

丁寧に作られた一品



 最初にしてはかなりいいものが作れたのではないかな。攻撃力の〔+6〕は加護の効果だろう。この〔+6〕は大きいな。そしてさらに、装備したら五割増しだ。その値が〔+9〕か〔+12〕かは分からないが、より凶悪なものになるに違いないだろう。


手先は器用なほうだ。小学生のころは使わなくなった剣道の竹刀で弓とかも作っていたし。あの経験は無駄じゃなかった。一回見つかって、尋常じゃないくらい怒られたけど。


《〔武器(木工)〕がレベルアップしました》


 ほう、早いな。まあレア度も高いし、いいものができたしね。


 同じものをあと一振り作っておこう


《〔武器(木工)〕がレベルアップしました》


 うむ、連続レベルアップご苦労さまだ。これで、一対の鎌ができたことになる。当面はなんとか凌げるだろう。

 

 結構時間がたった気がするが確認すると現実世界では午前七時前、きりがいいので一度出てご飯にしよう。


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