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第3話「瑞葉が来た日」その3

「それは――」

<トントン……>

会話をさえぎるようにドアがノックされ、

「どうぞ」

と答えると、入ってきたのは

狼部ろうぶの先のさきのつかさ三峯二郎みつみねじろうにいさまっ!

180センチ近い身長のせいか、少し華奢きゃしゃに見えるけど、

自分の背と変わらないような長さの日本刀・斬馬刀を操る。

髪をアップにしてるとちょっと怖い感じもするけど、とっても優しいの。

学業の成績も学年で5本の指に入るにいさまは、

まさに文武両道を絵に描いたような人で…

――私の憧れの人/////…。

「会話中失礼! 弾正、化粧けわい坂に鬼が出たらしい。

狼部2番隊といっしょに出る」

「あ、は、はい! にいさま、どうかお気をつけて」

「ああ、ありがとう」

そういうと出掛けに私の頭をナデナデしてくれる。

この歳になると、なかなか頭をなでられるという事も無くなるので、

これがなんとも心地よかったりする。

二狼にいさまが嵐のように居なくなると、Qちゃんが、

「で、さっきの話の続きですが…」

と聞いてくる。

「あ、それ、私が行く!」

「えっ!?」

と狐につままれたような顔をしているQちゃん。

化粧坂と言えば、扇ガ谷の目と鼻の先。

とっとと扇ガ谷の事件を解決しっちゃえば、

現地で二狼にいさまとばったり→共同捜査♡♡

なんてことになったりして~、あはは、どうしよう~♡

「やっぱり府長さんからの依頼じゃ断れないよね! 

だから私が行くよ」

「私も行きますわ」

「音音?」

「おふたりに出かけられると、決裁書類が滞るんですけど…」

「じゃ、今からQちゃんが弾正代行ということで、どう? 賛成の人―」

挿絵(By みてみん)

私が元気よく挙手するのと同時に音音も胸の辺りまで手を挙げる。

「じゃ、Qちゃん、そう言うわけであとよろしくね~」

そう言うと執務室を飛び出した。


つづく

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