破壊されたゲームセンター
煙が立ち込める。目の前にそびえ立つのは無惨なゲームセンターの残骸とたった一人立つ人影。
「コイツは俺様の指圧には耐えることができなかったようだな。」
常にイってる目、逆立ってる髪型、謎のV系ファション。右手で待っているのはツマミ。
私の中ではたった一つの方程式が立っていた。
「まさか、サッカーではなく音ゲーで勝負しに来たエ○リア学園の人ですか!?」
男の子は黙ってこちらを見ている。
「だって、建物を破壊できるほどの力があるし、厨二だし、髪も謎に盛り上がってるし!」
「なるほどな。だが俺様は宇宙人ではねぇ。だが、音ゲー界のレジェンドになるとアカシックレコードに刻ませた男だ。」
俺の手にこもった情熱はいつも何かを壊すものだった。俺の情熱に耐えきれず、一曲目でこのザマだ。あまりにも想定外。理論値を超えたリザルトのせいだ。そのせいで頻繁に壊れる。それでもやめることはできない。アカシックレコードにそう刻まれているから。