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日本空軍  作者: まうりあ
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新たなる翼と三国同盟

御前会議がひらかれ「支那事変処理根本方針」を決定したと、これは中国国民政府が日本に和を求めない限り,これを相手としないことなどを明記。と言うことでさらに泥沼化していく状況にため息士かでない、

「御廓少将すまぬ、陸軍を押さえることが出来なかった」

「いえ、これは国の総意となりつつあります。浮かれすぎているのですよ、日清戦争みたいに多額の賠償金がもらえると、そんなことは日露で幻想だとわかっているのに」

対米戦も既成事実として積み上げられており流れに逆らっても流されてしまう状況にため息をついていると小西が入ってきた。

「ヒットラーがついに統帥権を把握して侵略の手を伸ばし始めたぞ」

工作機械を輸入している小西は当然向こうの高官とのつてがあり不穏な状況を報告しに来ており、

「オリンピックも中止となるようですな」

戦争への道を突き進み始めた事をやでも思い知らされていく、

「それとこれはお願いですが」

ナチスの台頭によりユダヤ人迫害が日に日に高まりシベリア鉄道を経由して脱出してくる人々に満鉄は通過許可を出さずにいたが陸軍少将である樋口が武官時代に東欧を歴訪していた縁で助け船を出したが満鉄が首をたてに降らないと、

「わかったか私から伝える。少将は現地で樋口と連絡を取り会うように」

そう言われて小西と共に空へとDCー3でとんだ。


「今回の件は今後増えるだろうか」

ドイツのユダヤ人迫害が公になり始めておりそれを受け入れる準備もと思っていると小西も同意する。

「アーリア人しか認めぬと、我々日本人も同盟国ながら2等市民と呼ばれているようで危険としか言いようがありません」

このまま対米戦に入れば大陸の消耗戦と共に国力の無い我が国はと思いながらその他の話をする。

「秋には陸軍の新型戦闘機がお披露目をされる」

「ライセンスはすでに、後はエンジンですな」

戦闘機の要である発動機の出力を二千馬力まで押し上げたいが現状は三菱の堀越技師が悩んでいるエンジンは千馬力にも満たずにおり、機体の耐久性と防弾に目をつぶり要求に答えようとしておりそれはさすがにと思いキ44を選択して武装も12.7mmを4門そして馬力は千六百馬力を最低でも発生させる物を試作中だが冷却に手間取っていた。

「圓岡さんを含めて研究員の手が足りてないのも要因ですね」

優秀な帝大出はメーカーに青田買いされており悩ましいが直ぐにどうできるわけでもないが、

「それについて今回の件で解決できるやも知れません」

ただでは起きない小西に苦笑しながら解決策を言わぬ小西と共に満州へ降り立った。


「こんなところで会うとはな、満州は嫌いじゃないのか」

石原に樋口少将に会いに行くと同席しており旧知の仲と言う訳らしい、

「空軍のそれも裏の番頭小西が出てくるぐらいだから何かあるな」

鋭い指摘に小西は涼しい顔で満鉄の協力を求めユダヤ人の受け入れを了承させる。

「御廓少将、感謝します。私は逆らったので閑職でしょうがね」

「それについては東條閣下にお願いすればいいだろう人道上と言えば空軍も口添えできる」

陸軍からは同盟国のドイツに砂を掛けたくないと言うことで処分を求める声は上がっていたが、

「それでは直ちに迎えを」

小西と共に軍装から背広に着替えて国境の町へ向かった。


「我々を受け入れてくれると」

ユダヤの人々は安堵の顔で歓迎してくれ汽車に乗り国境を越えて戻る。

車中で小西は数人のユダヤ人と話をして到着をすると私の所に連れてくる。

「彼らはドイツで航空機や車両の設計を生業にしていたもので空軍省の技術部門に雇われることを了承してくれました」

どうやら小西はドイツで世界恐慌の時に工作機械を購入しまくった時に、ナチスの台頭に危機感を覚えてユダヤ人の技術者に声をかけて不足の事態の時はと言う計画までたてて脱出させたのだと言うことらしく呆れさせ末恐ろしい洞察力に震えた。


DCー3で厚木とピストン輸送を行い小西の手配で建てられた一時避難所の一軒家に家族と入り東京に戻ると報告をする。

「そうかさすがは小西だが他に何を隠している」

密宮照仁中将閣下の言葉に小西は立ち上がり一礼をして、

「ドイツから逃れてくる人々をできる限り助けることができれば色々な意味で交渉がしやすいと」

ユダヤ人のネットワークは世界中に広がっており禁輸の後でもと言うわけで了承されシベリア鉄道を使い助け出しますと言うと急いで出ていった。


「相変わらず忙しいな、それと中島飛行機がようやくキ43の初号機を我々のは」

「同じのを先ずは12機ですが発動機の変更と大型の翼の変更そして銃機の変更と設計自体は終わっており初号機の問題点を確認して生産を開始します」

「例の発動機の開発に手間取っていると」

「海軍が千馬力にも届かないのをこちらはタービンも入れれば二千馬力を越えますから」

「名簿の中に技術者もかなりいると聞いている早急に研究所で働かせてくれ」

期待され直ぐに厚木へ戻り小西が準備した契約書を交わすと工場の奥まったところに造られた研究室で早速働き始めてくれた。


上海では空母惣流から重慶爆撃の護衛に当たっているが航続距離が足りず到着時に敵戦闘機の迎撃を受けて被害が日に日に増加しており十二式艦戦の投入を望まれている。

「私達も増缶を取り付ければぎりぎり向かえますが」

成葉中佐が提案をしてきたが、

「我々の本分は迎撃であり長距離護衛の不毛な戦いにわざわざ入り込む必要はなし」

それでも責任感の強い成葉に提案をする。

「長距離偵察ですか、しかしこのルートは」

味方の占領地を大きく弧を描くように飛ぶルートで怪訝な顔をする。

「4機編隊で至急向かえ、夕方には戻れる」

一方的に命令を伝えると緊急発艦で甲板は忙しくなりもうひとつの飛行隊長勝海大尉を呼ぶ、

「帰投した成葉中佐の隊を襲えと」

初擊だけ実弾で後は追い回せばいいと命令しさらに、

「迎撃は12機で行え終了はこちらで命令する。勝手に終わらせるな部下に命じておけ」

勝海大尉は緊張した顔で命令を聞いて発艦する成葉中佐を見送った後部下達を集めて命令を伝えていた。


「2機を基本で成葉には6機か、私も出よう」

作戦を確認して帰投時間の30分前に空へ上がると警戒をしながら編隊を組む練習を行い高度を取った。

「時間通りだな」

生真面目な成葉に頷きながらも降下して頭を押さえるように曳光弾入りの機関銃を掃射する。

「疲れていて安心したところで反応が遅いな」

朝から途中給油でおりたとはいえかなりのペースで飛び続けなければならず疲労も蓄積されており、勝海大尉の隊に後ろをとられ振り切ろうとするが多勢に無勢で私も成葉の頭を押さえているので反撃の機会も与えられず終了するまで続いた。


成葉中佐の4機のうち2機は燃料不足で陸上に不時着して待機していた陸軍に収容され副官の大場中尉は着艦に失敗して片足を折ってかく座させてしまった。

「これでわかったろう、長距離で疲れと燃料を気にしながら戦うことの困難さが」

悔しい顔が疲労の中に出ていたが話が終わるとその場で崩れ慌てて軍医を呼び数日休養を取らせた。

後日改めて研究討論会をもたれて大型の輸送機には自動操縦も必要と結論付けて技術の導入を研究所に頼んだ。


私は護衛の駆逐艦2隻がイギリスから到着し艤装を行うためドックに入る予定があるためDCー3に乗って上海から呉に飛び山本次官と現場で合流した。

「これは対艦と言うよりは」

「防空です。急降下爆撃に対して10cm砲連装砲8門で最大仰角75度で、後はM2ブローニングを連装で18門、雷装等は一切ありません」

潜水艦に対する爆雷は装備されるが空母とタンカーの護衛に特化した駆逐艦と言うことで山本を感心させたが、

「海軍は砲雷家が幅を利かせているからなこんなのは無理だ」

そう悩む顔をしながらも高圧式の重油を使ったエンジンに感心を向けていた。

「相変わらず装甲が固くて加工したくてもうちの治具じゃ歯が立たんぞ」

ドックの責任者はイギリス製の装甲板の加工に四苦八苦しておりさほど加工は必要無かったと思ったので空母の改装のように海外でではなかったが時間はかかりそうだった。

乗員の受け入れを頼むと選抜した。


「片桐中佐、教育を頼むぞ」

軽空母惣流の艦長だが空母で女学生を受け入れ訓練をして兼任で駆逐艦の艦長もしばらく勤めることになり大忙しで動き回っている。

「惣流の随伴駆逐艦ですから力も入ります。お任せください少将」

元は陸軍出身の自分で専門も航空なので艦の運用についても勉強しなければならず海軍の江田島で短期間に師事したりしたが、

「航空機と言うか空母の運用は海軍も手探りに近く小西がイギリスから調達してきた本の方が有効だな」

海軍の気にくわないのは精神棒で尻を叩くと言う何の足しにもならないいじめが横行しており空軍では絶対認められないもので陸軍でも認めていないことがまかり通っており彼女達兵員を海軍に研修に早々出せない理由でもある。

「唯一良いのはサイダーを何時でも飲めることだな」

「惣流でも人気ですから、少将が提案した階級に関係なく並んだ順でと言うのも」

「アメリカではアイスクリームを製造できるらしくそれをもらうのに階級関係なく並ぶんだ」

アイスクリーム製造機を導入したかったが牛乳の輸送の目処が国内ではたたず設置しただけだった。

「厚木ではお昼に長蛇の列ができて増やしているが追い付かないからな」

メーカーからの技術者も陸軍や海軍で用事をつくってわざわざ来ているものもいると聞いている。

「いずれにせよ石油の輸入は東南アジアだから暑さ対策は必要になると言うことだ」

そう言って厚木に汽車で山陽と東海を乗り継いで厚木に到着した。


「DCー3を呼べばよかった」

十何時間も久しぶりと思ったが空の快適な旅に比べれば時間もかかるしと思いながら小田原で降りて小田急に乗り継ぎ厚木から迎えの自動車で基地へと戻った。

「お帰りなさい御廓少将」

基地指令として久しぶりに厚木に戻ってくると司令部付きの士官が総出で出迎えてくれ何かと思っていると厚木副司令戸継大尉が進み出て、

「司令、お願いがあります」

何かと揃った顔で聞いてくるので促すと、

「私、戸継大尉は大野義隆さんとの結婚を許可していただきたく」

顔を赤らめながら思いつまった顔で聞いてくるので、

「ひとつだけ訂正を、結婚しますだよな」

そう言うと少し間があった後大尉は真っ赤な顔と涙をためて頷き、

「戸継は大野義隆さんと結婚します」

「おめでとう、何か希望があれば対応する」

そう言うと歓声があがり皆で祝福した。


「ベレンツ殿、貴公の力添えで発動機の完成に大きく進んだと聞いております」

「イエイエ、コレダケノスバラシイセツビト、ザイリョウガアレバ」

強制冷却ファンの取り付けやカウルの形状等でオーバーヒートぎみだったのを解決して千五百馬力、過給機付きで二千馬力に近づいたが、色々と問題がでてしまいキ43、隼改は量産をしばらく中止となった。その他にも自動消火装置や燃料タンクの防弾等の技術を提供してもらうことができドイツの愚かさと小西の行動を考えながら止めようの無い対米戦に向けて計画を練り直す事になった。

製作工場についても女学生が学校にかよいながら交代制でDCー3等を製作しておりメーカーからの技術提供も終わりにして部外者の出入りを禁止した。


「問題が」

キ43改の試作を始めるとベレンツが至急と、

「これでは馬力がありすぎて機体の再設計と試作を試験しましたが冷却が芳しくないと言うことです」

機体が千馬力仕様で耐えられないと言われ今回は過給器をつけて翼面拡大と言う話で新たな発動機には機体を設計し直すと言うことになったが、

「やはり冷却が芳しくないか、601の生産は」

「こちらの方もライツ殿が中心となり生産における改良などを行っており物にできるのはこちらが早いかと」

技術的なことは日本では未々技術と経験が足りないと思い知らされ、海軍の十二式艦戦は格闘性能等はいいが耐久性と防弾が情けないほどで次期の戦闘機としては受け入れられないと、

「キ43改の液冷式キ143の開発を進めてくれ」

「それも機体の改良よりドイツでMe109の設計書があるのでそれの改良型なら」

技術書か社内の本なのか新型のそんなものをと感謝しながら先ずは時期主力として開発を進めることになる。


数日後Me109の会議がひらかれ、

「モーターカノン(機首機関砲)20mmか過給器は12.7mm6門翼中に装備するからいらない、燃料噴射装置はBOSS社だけどライセンスはかキャブで整備に負担がかかる。過給器でエンジンが頑丈と言うならあげられるだけあげてその分機体の延長による燃料タンクを増す」

「燃料増加により1200kmですが翼にはM2ブローニングは2丁しか燃料タンクも無いですから、それと胴体下のラジエターは翼付け根に、翼端は四角い形状に翼の幅を広げ翼面を広げ、主脚を大型と尾脚も大型化させます」

主席設計官に問題点を指摘していたがドイツ本国では押し通されたうっぷんを晴らすようにあたためていた設計変更を書き上げており全面的に任せることになった。


「御廓少将お疲れだな」

密宮照仁中将閣下が東京からこられて会議の件を報告する。

「それだと惣流の艦載機の更新が出来ぬが」

すっかり忘れていて直ぐにライツを呼んで確認すると、

「問題はなく安定性のため垂直尾翼を後方にずらし面積を大きくしてパイロットの負担を軽減する設計を行います」

ライツの明快な返答に中将も頷き頼むぞと言われて大きく返事をして下がった。

「初等技術学校と中等技術学校は良好のようだな」

整備と機体製作のため基礎を学びオートバイの基地内の移動手段で増えた整備を一手に引き受けており、改造をしたオートバイでの基地敷地内でのレースも行われるようになって学業と怪我には注意するようにとわざわざ基地司令兼校長として通達を出さなければならぬほどで技量は上がり良いことなのだが心配をしてしまう。

「女子でも跳ねっ返りはいますから軍務の範囲内で行うようにと今一度中将からも訓令をお願いします」

「少将の困った顔も面白いな、それと惣流の帰国がもめているようだが」

「護衛に海軍も陸軍も希望しておりますが、整備もあるので今月中には」

「わかった私から伝えよう、帰還命令を出してくれ」

交代とはいえ長期の作戦中で艦底に付着した貝などで速力も落ちてきたので了承した。

「対米戦が起こった場合に陸軍と同じ南方の石油とニッケル、ゴムの確保を優先に小西には現地の情報収集と多国籍で購入現地での備蓄をしております」

「さすがはと言っていいが御廓少将はあくまで対米戦は反対か」

「はい、国力で勝てるとは考えておりません」

静かに頷くと戸継大尉の結婚式の件を打合せして本人と話すと呼べば来るが東京で自由が利かない反動が出ているらしかった。


「12式(試)艦戦を発動機抜きで、何かとのバータか」

愛知の三菱から分解して船便で横須賀経由で到着して大騒ぎとなる。

「これはすごいですね、限界まで軽量化を」

ユダヤ人技術者も仕事の手を止めて見ており感心と防弾等の呆れを繰り返しており発動機にはすぐに中島に栄発動機を3機発注して千三百馬力を目標に試作の域を出ないように行うこととするといい、

「しかし補強を無駄にしなければ、教育面での教材で本当によろしいのですか」

中等技術学校の教官からも聞かれたが制式化はしないと当初より決めており完成後はテストは行う事だけ決めて解散した。


「急に秘密主義になったようだが」

東京に中将と戻り参謀本部の会議等に出ると山本次官に呼び止められる。

「ユダヤ人の雇用をしたのをドイツから言われないためですよ」

建前はそうだがドイツがそんなことを言ってくるとは思ってないし技術的な事を隠すのとニッケルの使用量やその他の戦略物資は輸入制限がかかり何処も欲しがっており隠した方がいいと言う結論なのだが、

「そう言えば12試艦戦はどうだ」

この人がかと苦笑しながら、

「あの馬力なら格闘性能と航続距離は良いですが、防空を専務とうたっている空軍には必要ない物だと」

「何が必要なのかな」

「想定は4発の3t搭載、8000mで侵入してくるのを迎撃するため、二千馬力級のターボ過給機つき、12.7mm又は20mm以上の機関砲を搭載したものと」

「そんな高空だと命中をするには難しいぞ」

「3tか4tもあれば250kg爆弾なら16発、20機編隊で320発も面で降らせれば損害は出るでしょう、ましてや米の生産力はもっとになるかと」

そう伝えるとしばらくその場で考え堀越(12試艦戦の開発者)に連絡を取ると言って出ていった。


年が明けた1月、小西も関与していた貿易省の創設は反対にあい内閣総辞職で米内海軍大将の内閣となり同時にドイツとイタリアとの三国同盟への積極的な動きを指示してしまう、

「南進は国策として決定してしまいドイツはフランスで連勝し続けており同盟をと陸軍もだが海軍も騒いでいる」

密宮照仁中将閣下と戸継大尉の西洋ドイツ式の結婚式で貴賓席に二人で並んでいるときに笑顔で対応しながら世の中が戦争へ止められない状況になりつつあると言う暗い状況を隠しながらお祝いを述べたりして中将は対応をしている。

ドレスを小西が輸入して皆で楽しく手直しを休日に行っていており独身で使いようの無い給金から布や食料代等を手渡して嬉しそうにしていたのを思い出す。

「やはり華やかな事は良いですな、それに花を添えますがオランダ政府との輸出の許可を得ることができたので至急戦略物資を輸送する準備をお願いします」

ゴムやニッケル等はあればあるほど良いので小西に手配を任せた。

「結婚は面倒と思ったが華やかで良いいのう」

中将に顔をのぞきこまれながら言われ耳が赤くなるのを感じながら、

「部下達は若いですからいずれあげるでしょう、中将閣下もいずれは」

「少将はその年で未だだが相手はおらぬのか」

戸継を皆でお祝いしている成葉を遠目で中将を見ながら少しだけ意識して振り払い、

「空軍と一蓮托生と決めましたから」

そう言うとつまらなそうにしながらワインを飲んで席を立つと戸継の元へ行ってしまった。

「そう言えば大日本航空に納入のDCー3も来月にはですな」

国策として航空会社が設立されこちらから納品とパイロットの訓練を受け入れており初号機が納入されることになっている。

「何時ものごとく営業は任せる。何れにせよ戦争が始まれば海軍か陸軍かうちかで管理することになるだろう」

97式飛行艇を導入してサイパン等へも飛ぶと言う事で興味はあるがそんな暇はないなと思いながら白無垢の戸継が幸せにしているのを喜び式は終わった。


トライバル駆逐艦名前を改め桜と梅と言う名を与えられ主砲は98式10cm高角連装砲を4門と連装のM2ブローニングを12門配置、爆雷を装備するが雷装はなくその分航続距離を14ノット5000海里と海軍の駆逐艦とも同程度で完成を迎えた。

「空軍さんは艦隊決戦に関係ないからお飾りの10cm砲でおままごとか」

防空に特化した駆逐艦なので気にせず公式運転を行い37ノットの高速をなんなくこなし惣流とタンカーの護衛には十分の能力だった。

「後2隻は欲しいな」

故障やドック入りの代わりの護衛が欲しく海軍工廠での建造も申し入れていた。

「高杉少佐と松陰少佐、試験航行に向かいます。

惣流が整備のためドック入りしているあいだ片桐中佐が監査役で乗り込んでおり練度の向上を行うため横須賀から出航した。


ヨーロッパではフランスを占領したドイツはイギリス侵攻作戦にうつるとまことしやかに言われており日本も対米戦の声が市民からも上がっており部下の中にも浮かれた者がいたが成葉が叱責して押さえていた。

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