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55話 ご高説

なんか色々遅くて申し訳ない!

でもまぁ、遅筆も個性だよね☆

「……ナカイ」


 素っ頓狂な顔で呟く、赤髪の女こと、ホムラ。

 その言葉を、俺は聞き逃さなかった。


「は? なんでお前俺の名前知ってんの?」


 反射的に聞き返してしまったが、そのことは、俺にとっては途轍もない衝撃だった。



 なんでこいつが、俺のプレイヤーネーム(・・・・・・・・)を知っているんだ?



 あの、プレイヤーの集まっていた場では自分の名前を言っていない上、あの中には俺の知り合いはいなかったはずだ。

 ……いや、フィールドで会った相手とかならばわからなくもないが、俺の顔なんて見ちゃいないのが殆どのはずだ。

 そもそも、プレイヤーネームを知っていることとそのことは関係ないしな。

 ただただ、戦場で武器を向けあって殺しあった、そんな関係でしかない訳で。

 別に名乗りあってもいないし、フレンド登録をした訳でもない。

 故に現状、こいつに俺の名前を知る方法はないはずなのだ。


 ……しかし、こいつは俺の名前を知っている。

 顔に既視感があることも含めると、初日にPKされて泉で金貰った組か?

 それとも、飲食店の客か?

 ……なぜだろう、そのどちらかしかないはずのに、どちらでもない気がするな。


 もしかして、フィリト達の知り合いだろうか。

 現状、名前を伝えたのはそいつらしかいない。

 ……いや、あいつらの交友関係なんて全くと言っていいほど知らないしな。

 この線も、どうやらなさそうだ。

 となると、俺自身がどこかで会ったのかもしれない。


 彼女は、くぐもっていない、はっきりとした声で俺の質問に返答する。


「何言ってんの? 知り合いだからに決まってるでしょう?」

「知り合い……? お前と、俺が……?」

「そうよ、当たり前じゃない」


 鋭い声と瞳による、明朗とした返答。

 ……どうやら、嘘を吐いている訳ではなさそうだ。


 じゃあやっぱり、俺の知り合いなのか。

 確かに、少しこのやり取りには既視感があるような……。

 というか、なんか違和感があるのは気のせいか?


 その違和感の正体について思い至らない内に、話を進める彼女。


「……ともかく、あんたはここで何してるの?」

「……まぁ、今はお前らと同じ理由だと思うぞ、うん」

「何その微妙な態度……って、そうじゃないわよ!」

「まぁ待て。お前の疑問を言い当ててやろう」


 俺は、したり顔で口を開く。


「なんで参加者以外外に出れないはずなのに、会議を途中で抜け出した俺が外に出れているのか。なんで服装変わってるのか。そして、なんで遅刻したのか。この三つだろう?」


 彼女は俺と対照的な表情を浮かべ、即答する。


「最初しか合ってないけど馬鹿なの?」

「鋭いツッコミをありがとう」

「クソみたいなボケをどうもありがとう」

「そんな褒めんなよ」

「褒めてないから」


 ……さて。

 そろそろ、本題に入ろうかね。


「まぁ、端的に纏めると、『話を聞いた人間は絶対参加かつ、俺は参加を辞退するとは一言も言ってない』からだな。俺はただ、別行動の許可を貰っただけなんだが、誰かさんが勝手に不参加と勘違いしただけ」

「……ち、結局わたしが墓穴を掘っていた、ということだったのね」

「そういうことになるな」


 別にルール上は、絶対一緒に行動というルールは存在しなかったしな。

 彼女の特例が認められていたおかげで、俺の別行動──多数は参加を辞退すると思ってたかもしれないが──が、許されたのだ。

 彼女の、『こいつが消えて欲しいと思う奴は手を挙げろ』的な発言も、矛先ずらしにいい役目を買ってくれた。

 そんなこと言われたら、実質不参加扱いになると思い込むかもしれないな。


 後は会議場から出れば、皆不参加だと思い込んだ状態で、俺は裏で行動できる。

 俺が街の外にいるなどとは、誰も考え付かない。

 故に、人型の影が見えたとしたら、それを魔物と思い込んで光線銃を撃ちこんでしまう確率が上がる、という訳だ。


 ちなみに、街の防衛に手を抜いたつもりはない。

 俺が壁の中にいた時と比べて士気はそこまで落ちないだろうし、むしろ上がっているとまで思う。

 どんな紹介の仕方をしても、手榴弾使いがまともな待遇を受けられるとは思わないしな。

 正面に突っ立ってたこいつみたいに射線を妨害するつもりはないし、見つからない自信もあった。

 いないところに銃を撃ちこむのと、いないと思っている所に銃を撃ちこむのは、主観的には何も変わらない。

 戦線が危ないときは壁付近に投げまくって加勢することもできたが、どうやら必要なかったみたいだな。


 ……何より、高々一万ごときには、興味なんてなかったからな。


「ちなみに後半の二つはあれだ、知り合いに装備貰ってて遅くなった」

「一々ボケを挟まないと話もできないの?」

「悪いな、今そういう気分なんだ」

「……今の状況、わかってるの?」

「……多少はな」


 このタイミングで言って来るってことは、やはり全滅の可能性が濃厚か。


「何者かによって、防衛兵が壊滅状態に追い込まれた、と」

「そういうことね」


 流石に、左翼側滅ぼしたの俺です、とは言えなかった。

 言ったとしても、どうせ信じてもらえないだろうしな。

 それに信じたとして、全く俺にメリットもないし。

 ここは単純に、遅刻してきたことにしておいた方が良さそうだ。

 ……まぁ、実際そこまで変わらないしな。

 現状も、これからの行動も。


「……挑むつもり?」

「まぁ、今の所はな」

「……言っとくけど」


 あっけらかんと言う俺に対し、彼女はまるで、自分に戒めるように言う。


「アイツに勝つことは、ほぼ無理と言っていいわ」

「そりゃまた……なんでそう思う?」

「勿論」


 何かをいいかけ、すぐに口を閉じるホムラ。

 改めて口を開いた彼女は、少し間違った言葉を呟いた。


「……壁の中の兵士が全員、成す術もなくやられたからよ」

「……まぁそうなるっちゃそうなるが……ともかく情報がないとなんとも」

「……だから!」



「雑魚のくせに、粋がるなって言ってんのよ!」


「その根拠のない自信は一体どこからくるの? 50人が負けた相手に、たった二人で勝てると豪語するなんて、あんた頭おかしいの?」

「いや、それはあくまで条件の相違であってな」

「違くない! わたしは、間違ってない!」


 彼女は、半狂乱に叫ぶ。


「この世界では、人数が全て! 結局わたしみたいな凡人一人で全てに対応するのは無理があるし、わたしが撃ってる間に、数人チームは単純に数倍の密度を撃ち込める。……結局、数の差を覆すヒーローなんて、ほんの一握りしか、存在しないのよ」


「一人で数人に立ち向かい、勝ててしまうような」


「それだけで悪人が悔い恐れ、今までしてきたことを改めるような」


「彼みたいに、強くなりたかった。それでここでなら、一人でも強くなれるかもって」


「……でもわたしには、そんな力はない。わかってるのよ、そんなことは!!」


「……だからもうわたしは、勝てない勝負はしない」


「わたしは、一度アイツに負けたから」


「……だから!」


「50人が負けた相手に、わたしが負けた相手に、たった二人で敵う訳がない! ……勝てる訳が、ないのよ」




「…………はぁ」


 俺は一つ、溜め息を吐く。

 なぜだかわからないが、少しいらついた。


 その感情に、どこか覚えがあるような気がしつつも、俺は口を開く。



「それは、違うな」


 俺は彼女の、根本的な間違いを指摘する。



「やらないから、わからないんだ」



「やるまでは結果はわからない。故に可能性はまだ残っていることになる」


「そして仮に失敗したとしても、それは条件が悪かったと考えて、頭数をそろえるなり、状況を変えてみるなりして、もう一つの可能性に近づこうとする」


「頑張って、頑張って、頑張って」


「それでもダメな時なんて多々あるだろ。努力は裏切る。それは否定しない」


「……だがな、それはあくまで、『やりきった結果』でしかない」


「それは、まだやってない俺達には土台関係のない話だ」


「……勿論、一度しか負けてない、お前もな」

「……」

「それと同時に、まだ俺達には可能性がある。時間は、未来は、まだ残ってはいる」


「もしかしたら、『が初見でエリアボスを攻略する』という可能性も、ない訳ではないだろ?」

「…………でも、その可能性は、途轍もなく低いはず」

「確率の高低なんて聞いちゃいない。諦めるのは早いって言ってるだけだ」


 そこに可能性が存在する時点で、何もせずに逃げるのはアホがやることだ。

 そういう意味で言えば、こいつの選択は、何も間違っちゃいない。


 …………まぁ、俺如きが他人の選択にけちをつける権利があるとは思えないんだがな。

 できるのはただ、俺の見解を話すことくらいだ。


「……ともかく」


 俺は咳払いをしつつ、説得を続ける。


「失敗する余地も、そして、『成功する余地』も、少ないかもしれないが、確実に残されているんだ」


「……だから」


 俺は咳払いしつつ、ありのままの事実を伝える。



「俺は俺のために、最善を尽くす。それが偶々この瞬間、利害が一致したまでのことだ」


 運が良いことに、ある程度の勝算もあることだしな。

 ……相手の武装にも依る、完全な博打のようなものではあるが。

 ……悪い賭けでは、なさそうだな。


 彼女が、ずっと閉ざしていた口を開く。


「……なんか、胡散臭いのよ」

「別に俺はただの、事実を述べているだけなんだが?」

「……」

「まぁ、さっきも言ったが、信じるも信じないもお前の勝手だ」

「……じゃあ、信じない」

「それでいい、期待なんてされない方がずっと気楽だしな」


 ……は。

 努力もしない『俺』が、何語ってるんだろうな。

 理由をなくしたことを盾に、ずっと止まっている奴が。

 状況を動かす勇気も出ず、ただただ、『可能性』を『可能性』のままにしたまま、のうのうと生きていた奴がさ。


 …………きっと馬鹿というのは、俺みたいな奴のことを言うんだろうな。

 ……なんてな。


「後、一つ言っておくぞ」


 俺は彼女の反応を待たずに、言い放つ。


「この世には、お前の思うようなヒーローなんて存在しない。一人で全てのことを熟せるような、万能な人間は存在しない」


「自分のことを全て自分でして、更に他人にまで手を伸ばせるような人間は、存在しない」


「そんなものはただの偶像だ。一人で何もかもできる奴なんて、存在する訳がない」

「…………」


 彼女は、黙って聞いている。


「……ただな」


「……自分のことを後回しに、他人に手を伸ばせる。そんな馬鹿は、確実に存在する」


「その疎かにした部分は、知らんが誰かが埋めてくれてるんだろ」


「人は皆、誰かに依存して生きている。それはお前の言う、『彼』とやらも変わらないと思うが」


「……まぁ、精々考えてみるんだな」

「…………」



 まぁ、なんにせよ。

 ……タイムリミットはおそらく、もうすぐだろうな。



 そう考えた瞬間、背中を衝撃が襲う。

 破裂音とともに生じたそれは、ダメージ判定である(・・・・・・・・・)赤いエフェクトとともに俺の体を揺らした。

 かなりの速度で減る、俺のHPバー。

 見る見る間に緑から黄色、赤へとその色を変遷させていく。


 何が起こったのか、俺は瞬時に理解した。

 敵の、攻撃が、背中にクリーンヒットしたのだ。

 ホムラの腕を肩ごと抉り取るほどの、攻撃が。


 気を抜いていたためか、そうでないのか。

 爆破時の衝撃に耐えきれず、膝から崩れ落ちる俺。

 何が起こったのかわかっていないのか、目を見開いて固まるホムラ。


「…………ナカイ!?」


 彼女は確かに、俺の名を呼んだ。

 俺が何者かによってダメージを負った、ということまでは理解できているはずだ。

 そして、その相手が何なのかも、恐らく。


 倒れる寸前、俺は見た。

 俺の真後ろの上空。

 橙色に囲まれた灰色の曇天に、一つの人影が浮かんでいることに。


 銀色に光るそれは、死んだような目を俺に向け、静かに手の平を下ろしていた。

 まるで自分の仕事を、やりきったかのように。


 倒れ伏した俺に駆け寄ろうとするが、片腕が根本から持っていかれているためか、バランスを崩して転倒。

 それでもなんとか俺の近くに辿り着いた彼女は、どこか自嘲のように、独り言ちる。


「…………何よ」


「……結局、負けてんじゃないのよ」


「……あんなご高説垂れといて、あんた自身あっさりやられてんじゃないの」


「…………」


「…………もう少しで、見直せそうだったのに」


「…………馬鹿」


「……本当に、馬鹿じゃないの」








「勝手に、馬鹿に、すんじゃねえよ」


 俺は頭を押さえ、少しふらつきつつ立ち上がると、


「……は? なんであんた……」

「とりあえず、どこか遮蔽物の陰に隠れろ、話はそれからだ」


 手近にあった家の残骸に身を潜め、先程の出来事を反芻する。


「……悪い、頭の打ち所が悪くて軽い脳震盪が起きて、意識が飛んでた」

「……このゲーム、そんな所も現実に忠実なの?」

「頭部や頸部にある程度のダメージを受けると、それに応じて意識の混濁が起きるらしいな」

「うん、ちょっと待って、少し混乱してる」


 彼女は何回か深呼吸を挟み、一転して叫びをあげる。


「……って! あの光線をまともに食らって、なんで普通に生きてるのよ!? わたしのVitでも直撃は耐えられないのに……もしかして」


 彼女はそこまで言ったところで、一つの可能性に思い至ったようだ。

 あまりにも単純すぎるその可能性を、俺は否定する。


「お前の考えていることは多分違う。俺はVit無振りだ。それは顔から転んだだけで脳震盪が起きる時点で明白だろ」

「じゃあ、なんで……」

「単純なことだ。もし光線ならコレで減衰できるだろう、と考えてな」


 俺はアイテム欄から、常時オンにしっ放しにしていた光学バリア、『AOG 0.50』を取り出す。

 不意打ちにも対応可能なよう、念のためコスパの良いパッシブも買っておいて損はなかったか。


『ウルフザレイ・零式』だと、数分で最高級のバッテリーパックを食い尽くすから、コストが段違いなのだ。

 またバッテリーパックの取り換えに数分かかる(Dexが高ければもう少し楽に早くできるのかもしれないが、俺は初期値)ため、スキも大きい。

 勿論本体を何台も買えばその限りではないが、流石に金がかかりすぎる。

 少なくとも、今の俺達の財力では無理だ。

 そのため、不意打ちによる一撃死を防ぐために、常時付けっ放しにしておくための燃費重視のバリアを買っておいたのだ。


 これを付けておけば、光学銃による不意打ちに当たってから対応が間に合う。

 更に今回は『光線に当たることが確定的』な状況だったのだ。

 使わない理由が、なかった。


 ホムラは目を見開き、絶句しながら、俺に問う。


「……あんた、まさかわざと……?」


 彼女はきっと、こう聞きたいのだろう。

『わざと、一撃で死ぬかもしれない攻撃に当たったのか』と。

 その問いに対し、俺はこう答える。



「どの道、この予測が通らなかったら殆ど勝ち目はなかったからな」



 実際はかわす暇がなかっただけなのだが、そこら辺を曖昧にしつつ返答した。

 まぁ、最初からそうは思っていたし、実際間違っていないからな。

 ……まぁ、それらを含めて一言に纏めるとすると。



「運が、良かったな。俺もお前も」

「……なんのことよ」

「首の皮一枚、繋がったことに対してだ」


 流石に、敵の攻撃を全部回避して、更に単独でエリアボスを倒す、というのは難しい……というより、普通に無理だからな。

 だからある程度の保険が欲しかった訳だが……成る程。


「安全を期すなら、これくらいの距離、もしくはそれ以上で戦うべきか」


 勿論、離れすぎても敵を視認し辛くなるため、ある程度調整は必要だが。

 直撃だと、衝撃で体勢が崩れることも考えると、もう少し遠くからが妥当か。

 勿論、緊急回避用の秘密兵器、『ウルフザレイ・零式』もあるが……もし防御が間に合わないと危ない。

 ここは、安全第一に戦うべきだろう。

 どうせ、長期戦になることは目に見えているのだから。


 自分の治療を終えた俺は立ち上がり、彼女に背を向けて歩き出す。


「とりあえず、話は一時中断だ。巻き込まれたくなきゃ民家の中にでも無様に這いずるんだな」

「……わかった」

「まぁ俺としては、死んでくれた方が都合がいいんだがな」

「……はぁ。少なくともアンタより先に死ぬことはないわよ」

「どうだかな」


 回復薬が切れかけのくせに、何言ってんだこいつ。

 そのまま出血ダメージが続けば、いくらVitに振ってタフであろうと、決着には間に合わないってことくらい理解できるだろうに。

 そして止血剤がないうえ、重傷過ぎるから回復薬じゃ止血できないってのに。

 俺も生憎、二の腕は残っているレベルの対策しか持っていないからな。

 まぁ、こんな状況になった以上、見捨てる他ないわな。


 俺は俺の、するべきことをしなきゃいけないからな。

 お前にかまっている暇はない。


 俺は歩き出し、アイテム欄から手榴弾を取り出す。

 虚空から現れた手榴弾が、俺の手の中に納まる。


「……じゃあ一応、様式美としてこう言っておこうか」


 そして、ベルトやあちこちのポケットにも、続々と手榴弾が繋がれていく。

 こちらの方が、戦闘中にウィンドウを操作して実体化するよりも、瞬発性が高い。


「俺が来るまでの間、門を守り切ってくれてありがとな」


 最後の、非殺傷手榴弾にも似た形状、小さな黒いスプレー缶のような手榴弾を胸ポケットに繋いだ。

 それを見届け、俺は歯で『M76破片手榴弾』の栓を引っこ抜きつつ時間指定。

 距離はおよそ……200メートルくらいか。

 高さも100メートルないくらい、と。


 よし。


「お礼としては、少ししょっぱいかもしれないが」


 振りかぶって、投擲。

 銃弾に比べれば圧倒的に速度の劣るそれは、銀色の物体めがけて、弧を描きながら飛んでいく。

 敵さんも、どうやらそれを捕捉し、回避できるほどの機動力を備えているようだが。


 寸分の狂いもなく、ソイツの真横・・で破裂したそれは、その破片で微々たるダメージを与えるにとどまった。

 生気の見えない双眸が、ゆっくりとこちらを向く。

 俺も負けじと、敵の一挙手一投足を見逃さないように見返した。


 そして、嗤いながら呟く。

 俺にとっての、最低勝利条件を。



「そこのエリアボスさんとやらを、スクラップにしてやるよ」

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