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異世界転移を面白くするために(この世の中を楽しむために)  作者: リンと鳴る鈴
第二章 第一部 新たな仲間と帝国
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カグヤと理由

さあさあやってきましたエデルリート帝国・・・いや俺のためにあるというおいしい食べ物のところへ


今は国へ入るための門が開くのを待っている途中だ。


「いや~でかいなこの門」

「キュイ」

「これなんか意味あるのかな?」

「キュイ?」

「いやだって、カグヤだけでこの門落とせるし~」

「キュイ!」



・・・さあお気づきだろうか集の言葉の後に鳴き声が聞こえるのを



その正体は・・・黒いドラゴンのミニチュア版のカグヤである。


__________________________________________________________________


「・・・おい。そこのお前あれはどうするんだ」

「・・・」

「おい、おい!」

「・・・」

「私の声が聞こえないのか!」

「・・・俺のことか?」

「お前以外に誰がいる」

「失礼な俺には集という名前がついているんだが、お前なんて名前じゃないぞ!」

「どうでもいいわ!・・・それであのドラゴンはどうするんだ」

黒いドラゴンを指さして言った。

「どうするもなにも連れてくよ」

集は何を当たり前のことを聞いてんだという顔で答えた

「何を言ってんだ貴様は!あんなに大きいドラゴンが国に入れるわけ無いだろう」


そう黒いドラゴンは約8メートルぐらいの大きさがある


だが集は

「俺のパートナーだ。連れてかないでどうする」

「ふざけるな!」



するとその時集の頭に声が聞こえてきた

《ごしゅじんさま~わたし小さくなれるよ~》

「お、まじか。頭の中で会話出来るの!めっちゃいいじゃん」

《?》

「・・・おっとまた自分の世界に入ってしまった。じゃあ小さくなってくれ」


急に頭の中に声が聞こえたの動じないどころか興奮する集であった。


《わかった》


そう聞こえるとすぐにドラゴンが光り出した。


そして光が収まるとそこには15センチぐらいの小さくなったドラゴンがいた。


ちびドラゴンは集に近寄ると頭にのった。


《これでいい?》

「・・・」

《ごしゅじんさま~?》

「・・・あ、ああ」


(かわいすぎるだろう!なにこの生き物お持ち帰りしたい!)



そんなこと思っているとユーリが話しかけてきた

(さっきの俺とジュリアとのやりとりの時ずっと笑っていた姫様が何のようだ?)


「集様はそのドラゴンに名前付けないのですか?」

「名前?」

「はい。だいたいの人はティムした魔物に名前を付けるのです」

「名前、名前ね・・・何がいい?」

《ごしゅじんさまがつけたのだったらなんでもいいよ~》


名前か~思いつくのは

はなこ

いさむ

ボルシチ

イザベラ

ビーフシチュー

カグツチ

ロゼ

カグヤ・・・


なにこの選択肢声からしてメスなのにいさむって・・・いやそれ以上に食べ物って


「・・・集様?どうしました」

「・・・いや、なんでもないよ。こいつの名前はカグヤだ」

「カグヤ・・・カグヤいい名前ですね!」

《わたしのなまえはカグヤ?》

「そうだよ。お前の名前はカグヤだ」

《わあーい。わたしのなまえカグヤ》


(・・・喜んでもらえて良かった)

集は心の中の動揺を必死に隠した。



___________________________________________________________________________

そして冒頭に戻って訳すと

《でかぁ~い》

《なんで~》

《ごしゅじんさまがやれっていうんだったらやる~》

ということになる。


「そういえばなんでカグヤはあそこにいたんだ」

《わかんない~うまれたらあそこにいた》

「そうなのか」

《うん。そしたらね、なんかいじめてくる人がいたの~だからねあばれてたらねごしゅじんさまがきたの》

「なに~!カグヤから攻撃したのではないのか」

《うん》

「そいつはどこのどいつだ!」

《さっきつれていかれたひと~》

「ふむ。なるほど。よしあいつ殺してこよう」


そういって団長のところにいこうとして

その異様な雰囲気の集に気づいたユーリに止められた。


「ちょ、どこ行くのですか集様!?」

「いや、ちょっと野暮用を思い出して」

「だめです!?そんな様子のあなたを行かせるわけにはいきません!?」

「ええい。放せ!おれのカグヤを汚したあの男を許すわけにはいかん!」

「何言っているか分かりませんがとにかくダメです!それにほらもう門が開きますよ。おいしい料理が食べられますよ」


ユーリとのいざこざをやっているうちに門が開いた。


「ちっ、しょうがない。あとで絶対殺すからな!」


自分の心よりおいしい料理を優先する集であった。



ちなみにユーリはこんなことを思っていた

(ほっ。よかった。それにしてもこの人の扱い方以外と簡単かも)




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