第2話 暗黒の儀式
グリムロック砦を制圧したダークエルフたちは、生き残ったドワーフたちを捕らえた。しかし、彼らが目的とするのは単なる殺戮ではない。彼らは捕虜たちを砦の牢獄に押し込めると、恐ろしい拷問を始める。
拷問の手段は、あまりにも残酷で非人道的であった。鋭利な刃で皮膚を剥ぎ取り、四肢を一本ずつ切断していく。苦痛に叫ぶドワーフたちの声は、グリムロック砦全体に響き渡った。ダークエルフたちはその叫びを楽しんでいるかのようで、さらに拷問の手段を工夫し、長引かせることに腐心する。
中でも、最も冷酷な方法が用いられたドワーフは最後まで抵抗した部隊長の一人であった。彼は特に頑強で、最後まで抵抗を続けたため、ダークエルフたちは彼を特別な「贈り物」として残すことに決めると、彼の目は無惨にもくり抜かれる。そして失われた両目には毒ムカデが押し込まれる。おぞましい虫が目の奥で暴れまわると、ついに頑強なドワーフの部隊長も屈して泣き喚きながら慈悲を乞う。
しかし無慈悲なダークエルフは彼の願いを無視して放置する。
ドワーフの精神は苦痛の中で朽ち果てていき、痛みから逃れるために狂気に陥った。そのことを確認すると、ダークエルフたちは冷笑を浮かべ、グリムロック砦から去っていく。