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(三)-8

「なんなんだよ、ここは!」

 シンが叫ぶ。

「ここはって、お前も死んだクチか」

 俺がシンに尋ねると「そういうところをみると、お前もなんだなトシヒコ」と横目だけで俺を見て返事をしてきた。

「もしかして、これ、異世界転生ってやつなのか!」

 俺はそう大声を上げた。その割には景色に見覚えがあるんだよな。この様子だときっと俺たちの学校や自宅もあるに違いない。しかし、なぜか剣と魔法で怪物と戦っているのだ。なんなのだ、この空間は?! やはり奇面組オチなのではないのか。

 他の新入生のチャラ男とオタク君は、目の当たりにする事態に呆然としていた。


(続く)

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