『温暖化のおかげ』
熱帯林で食料を片手に家路へ帰る母親と子供達が居た。
《ねぇ、ママ、ママ 神様って本当にいたの?》
「ん? どうだろね。いたんじゃないかな?だって神様がいたから、今の私たちの生活があるって言われているもの」
《だけど、誰も神様を見たことよね》
「そうね。だって古い古い聖書の お話だからね」
《聖書か…僕たち、勉強キライ》
「ダメよ。ちゃんと教会に行って聖書を読まないと、神様のようになってしまうのよ。…そうだ!ちょうどいい、みんな一緒に聖書の おさらいをしましょう」
《え~、ヤダ、ヤダ、めんどくさい》
「ダメよ。ちゃんと覚えて、神様みたいにならないようにしないと。…はい、まずは聖書の十戒を言ってください」
《ヤダよ》
「あっ、じゃあ、さっき取ったananabatisukuyjは母さんが全部食べます」
《えー!わ、わかった、わかりました。やります、やります》
「はい、まずは十戒ね」
《えーっと、
一、神は実在した。
一、神を真似てはならぬ。
一、神を心に留めよ。
一、自然と共にいなさい
一、陸の者と海を者を分けよ
一、母を敬いなさい。
一、兄弟、仲間の助けになりなさい
一、共食いをしてはならない
一、夫は栄養なので対象外
一、あと…何だっけ? 》
「全く。みんなして『一、隣人を信用するな』でしょ」
《そうだった》
「次は、神様の歴史よ。なんで神様は滅んだのかしら」
《はーい、温暖化が原因で滅びました》
「正解。いい子達ね。じゃあ、温暖化になった原因は?」
《えーっと…》
「ほら、聖書の中の『火の章 1ー9」にあったでしょ。『神は火を作り出した』って」
《あ、そうだった『神は火を作りだした。その火は暖かで暗闇を照らした。神は、その暖かさに安心し、暗闇を怖がらなくなった。しかし、火はだんだんと小さくなっていく。そこで神は、草を、木を、次々と足して燃やし続けた。火は大きくなり炎となり、神は炎を消せなくなってしまった。そして、自らが作り出した炎で身を焼いた』でしょ。やっぱり火は怖いな。草や木の方がいい》
「大変よく出来ました。えらいわ」
《わ~い。 ねぇ、お母さんも火を使うけど怖くないの?》
「怖い時もあるわよ。火を見てると引き込まれそうになった時なんか」
《うわぁ》
「でも、小さく大事に使えは怖くないわよ」
《ふ~ん》
「でも、火…温暖化のおかげ気温があがり で私達に適した環境になった。そして人間は大きくなり、進化して、今の文明があると伝えられてるわ」
《大昔は寒かったんだね》
「そうね。神々の時代に温暖化が進み、海が増え、陸が小さくなり、気候が変わり、生態系が変化したらしい。もう、何百万年前の神話よ」
《それじゃあ、温暖化に感謝しないとね。僕たち人間が幸せに暮らせているのは神様の おかげだから》
読んで頂き誠にありがとうございます。
今日のTwitterトレンド『温暖化のおかげ』です。
まったく、困ったもんだ。
マジで これから体験したことのない時代になっていくのかなぁ(´-ω-`)
ちなみに、私は虫が苦手です。
昔触れて、今は無理な典型的タイプですw
ananabatisukuyjとは、どんな食料でしょう。( *´艸`)
簡単ですよね。
これを録音して逆再生にすると、そう聞こえるらしいです。
それでは、またお会い致しましょう。
木尾方m(._.)m