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詩集28 言葉スキー  作者: 仲仁へび
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第1話 人間消しゴム



 思い出の写真の中から 君だけが消えていった


 冷たくなって 消えていった


 思い返していく けれど思い出せないまま


 焦らなくちゃいけないのに


 この感情が 動かない


 無くなり 捨てられたものに 心が揺れるはずがないから


 だってそれは存在しないはずで


 思い出も思いもなにもかも 消去されてしまったんだから


 でも 胸を痛める権利は 結局なくて


 君だけが 世界の中心だった昔


 僕は 遠くへ行けなかったから


 何かを得るためには 何かを切り捨てなくてはいけないから


 だからこの手で消してしまったんだ


 心は動かない

 温もりは宿らない


 それなのに

 どうしてこんなに 涙があふれてくるんだろう





「ストーリー」


「それは人間を消す、消しゴムだよ」


 写真の上でかければ、その人間を消す事ができる。


 今なら、譲ってあげてもいいけど、いるのかい?




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