ウルシは 負け続けていた
姉であるコンが出かけている最中 ウルシは城内でアンとヴァルと遊んでいた
・・・が ヴァルの頭脳を前に 負け続けるウルシとアン
「ほら、もう私の勝ちです。」
「うぅう・・・」
「ヴァル、ちょっとは手加減しろよ、可哀想だろ。」
「可哀想だろ」と言ってくれているアン殿下は、笑いながら紅茶を啜っていた。
これで10連敗・・・
姉さんは、昨日ローブを貰った女性へお礼をする為、出て行ってしまった。
自分は城内を見て回ろうとしたけど、その最中にアン殿下とヴァル殿下が、何かの『ゲーム』をしている様子だったから、気になって覗いてみた。
どうやらこれは、『トランプ』というカードを使った『道化の確保』という遊びみたい。
ルールは簡単、三人でカードを山分けして、『道化師』が書かれているカードを最後まで持っていた人の勝ち。
隣に座っている人からカードを一枚抜き、同じ数字が揃うと、その揃ったカードを机に捨てる。手持ちのカードが全部なくなったら、その人は負け。
道化師を捕まえ、最後まで手札の中に入れておく為、相手を伺いながら手札を取り、手持ちを道化師のみにするまで、心理戦が繰り広げられるんだとか。
終盤になってくると、道化師の奪い合いになる。道化師が手札から消えては奪い返し、また奪われては奪い返し。
・・・ちなみに自分は、さっきからずっと最初に負けている。
さっきから道化師はよく自分の手札に入ってくれるんだけど、あっさりヴァル殿下に取られてしまう。
「じゃあ・・・別のゲームでもしよう。」
「いや、せっかくだから外でも歩こう。天気も良いわけだしな。」




