第二十四章 お出かけに出発
「そういえば、『酔い止めポーション』は持参されておりますか?」
「あっ、いいえ。
私酔わないので、多少の揺れなら全然・・・」
「そうですか、良いですね。」
アンの話によると、どうやらこの世界にも『酔い止め薬』・・・ではなく、『酔い止めポーション』があるんだとか。
そのポーションは、以前私がバカラさんから頂いたポーションよりも安価で、誰でも手軽に購入できるんだとか。
私もいつか、試しに飲んでみたいな。酔わないけど、味とか結構気になる。
この前飲んだポーションは、そこまで不味くなかった。『薬=苦い』という、前世での価値観が抜けきれていない証拠だな。
・・・でも、美味しいとそれはそれで問題が発生しそうなのは、前世の世界でもこっちの世界でも同じなのかもしれない。
馬車の中から市場を覗いたけど、確かに幾つかの商店でポーションが売られていた。しかもかなりの種類がある。
ただ、馬車使いさんによると、こうゆう市場で売られているポーションの中には、一部だけだけど『劣化品』もあるんだとか。
「いわゆる、『かさ増し』とか『類似品』ですよ。そうゆう劣化品は、あまり口にしない方がいいです
ね。」
・・・やっぱり、『そうゆう事情』もこの世界にはあるんだ。前世と今世が妙に生々しく一致して、思わず体が震えてしまう。
文化や娯楽が一致しているならまだ笑えるけど、『犯罪』関係が一致してしまうとなると、全く嬉しくない、むしろ鳥肌が立つ程気味が悪い。
そういえば、前世のネットでも取り上げられていたな。
「危険なドラッグに危険なドラッグがかさ増しされている傾向にあり、医師も首を傾げるしかない」
という、ネットニュースの記事。




