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第二十三章 自分をさらけ出して生きる

女王陛下は、私の後ろを覗く素振りを見せる。私の後ろにいるのは、にこやかな表情で女王陛下を穏やかに見ている庭師さん。

どうやら庭師さんと女王陛下は、長年の付き合い・・・だとか。

確かに、長年この王宮が仕事場な2人にとって、互いに見知った関係以上になるのは自然だよね。

こうゆう関係、憧れちゃうなぁ。地位や年齢の枠を超えて、互いに信じ合える関係って、そうそう築けるものではないと思う。

それこそ、親子でもない限り。


・・・私は築けなかったけどね。


「わしからも頼む、いつでもいいから手伝ってくれ。」


「はいっ! これくらいないつでも!」


ほっとしたのも束の間、何故か女王陛下が、Uターンして戻って来た。

何があったのか聞くと、「朝食ができたから呼びに来たんだった・・・」と、恥ずかしげに呟いく。はぁ・・・・・やっぱり女王陛下は可愛いな。

気持ち分かるよ、本来やろうとした事があったのに、何故か気が逸れて本来の目的を忘れちゃう事。

例えるなら、コンビニへ昼食のパンを買いに行ったのに、期間限定スイーツに気を取られて、コンビニに来た本来の目的である、昼食用のパンを買い忘れた・・・みたいな。

意外と人間の脳って単純で、無意識に目が奪われる事もあれば、考えられる事は結局1つだけだったり。

でも、だからこそ『人間らしい』のかもしれない。・・・私も同類なんだけどね。

私と女王陛下は、庭師さんに別れを告げて、食事へ行こう・・・と思ったけど、さすがにこの格好では殿下がびっくりする。

一旦私は体を洗ってから食べる事にした。部屋で寝ていた筈の私が急にいなくなって、帰って来た姿がこんな汚れていた光景に、メイドさん達は笑いながら慌てていた。

そして今日も 名もなき花が咲く

『笑顔』という名の 花が咲く

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