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第三章 国を治める一族

「里に住んでいる人獣全員と王室の人全員を比べたら、どっちが多いんだろう・・・?」


「うーん・・・ギリギリ里が多い・・・のかな?」


バカラさんが首を傾げて深く考えるくらいだから、そこまで大差がない事は確かみたい。へいしちょうであるバカラさんも、何度か王室に足を踏み入れているんだとか。

ただ、今回の件で、兵士としての資格を取得したばかりの兄も、『花嫁候補の兄』として、王室に踏み入る事が許されるとか何とか。

ただ、その話をアンさんから聞いた兄の顔は、かなり渋かった。それこそ、『ありがた迷惑』という思考が完全に浮き彫りになっている。

確かに、兄の気持ちが分からなくもないけど、きっとウルシ君もその被害を被る事になるんだろうなぁ・・・

こればっかりは私のせいなのかもしれないけど、ウルシ君を連れて来たのは、若干失敗気味・・・と捉えられるかもしれない。


そして、初めての宿デビューも果たした私とウルシ君。

他人の用意したベッドで寝るのが初めてだったから、しっかり眠れるのか心配だったけど、疲れているせいもあって、見事に熟睡できた。

里にある我が家のベッドは、結構簡素なものだから、体を乗っけるだけで『ギーギー』鳴いてしまう。

その上、布団も破れてしまった服をつなぎ合わせただけの、単なる『大きな布』に過ぎない。

でも、宿にある布団の中には、しっかり羽毛が入っていた。

そのフワフワ加減は前世の布団より劣りはするものの、久しぶりの羽毛布団に、思わず涎を出した状態で熟睡してしまった。

目が覚めた時、枕が妙に濡れていたから、誤魔化す為に枕を裏返しにして、呼びに来てくれたウルシ君を出迎える。

・・・後で宿屋の主人に謝らないとな・・・

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