第二十三章 自分をさらけ出して生きる
名もなき花でも 小さな花でも 誰にも見られない場所に咲いたとしても
ありのままの姿の花は 美しい
『花瓶』や『別の花』で飾られない
その一凛だけでも 花は美しい
「・・・・・・・・・・
・・・・・そう・・・
・・・そうね。」
そう言い残し、その女性は去ってしまった。
一瞬、怒らせてしまったのか不安になってしまったけど、後ろ姿から見るに、どうもそんな感じではなさそう。
・・・結局あの人、私に何の用があったの??
ただ冷やかしに来た様子には見えなかったし・・・
・・・ただ、後ろの方で私を蔑んでいた女性達の目が、さっきとは一変している事に気づいた。なんか・・・輝いてる・・・目??
私、何か失言でもしたのかな??
でも嘘は決して言ってないし・・・
そもそもあの状況、何て言えば良かったの・・・???
私が1人で悩み込んでいると、さっきまで私達の話を聞いていた庭師さんが、私の方をポンっと優しく叩いた。
そして庭師さんが、あの女性について色々と教えてくれた。どうやら彼女は王族出身の一人で、アンの一族である『ワコン一族』と、最も関わりの深い『フジワラ一族』であるそう。
そして彼女は、当主の娘。王室内で、フジワラ一族はワコン一族に次ぎ、最も権限を持っている一族なんだとか。
・・・成程、だから後ろで見ていた女性達は、私に向けていた目線が変わったのか・・・
「ど・・・どどどどどどどどどどどうしようぅぅぅぅぅ??!!」
「落ち着きなさい、嬢ちゃん。別に彼女は悪い人じゃない。
むしろ君を気に入っている様子だったよ、少なからず、ワシの目ではそう見えていた。」
「・・・本当に??」
「あぁ、彼女は物事をはっきり言う性格だからな。『嫌い』なものは、しっかり『嫌い』と言うよ。」




