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第二十二章 強固な心
「貴女、どうして草むしりなんてしているの?」
「・・・へ?」
「気になるんだったら、メイドや召使いに任せてしまえばいいのに、何故わざわざ自分から土を被りに行
ってるの?」
「・・・それは・・・
やりたいからですよ、自分が。」
「・・・『自分が』?」
「そうです、やりたいからやるんです。それ以外には何も・・・」
「・・・それで冷ややかな目線を注がれたとしても、やりたいの?」
「はい、自分のやりたい事の方が、周りの目よりもずっと大切なんです。
やりたい事をする事こそ、私の『生きる意味』の一つだと思っています。
自分のやりたい事をずっと推し堪えて、周りの目を気にしていたら
『生き損』じゃないですか。」
「『生き損』??」
「そう、せっかく生きているんだから、自分と向き合って、自分が本当にやりたい事を自分自身
で見つけて、実行しない人生なんて、『自分の人生』とは言えないと思います。
・・・私の場合、『人』じゃないから、『人生』ではないんですけどね。
はははっ」
彼女の清々しいまでの対応に
その場の空気が静まり返った
そして 朝の心地良い風が コンの顔を優しく撫でる




