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ドラゴンの調査報告(2)

「ならコンに直接聞けば・・・」と言いかけたけど、何かを察した兵士長が、割り込んで話に入ってきた。


「彼女の扱う〈ノリト〉は本物です、私は間近で三回目にしました。」


・・・あぁー、そういえば・・・

一度目は兵士長を助けた時、二度目はあの変な集団に襲われた時、三度目はドラゴンを退治した時。

よくよく考えれば、俺よりも兵士長の方が、コンの〈ノリト〉に関わっているんだ。

・・・それにしても、〈ノリト〉をあれだけ多用したにも関わらず、当の本人がピンピンしているなんて、ちょっと信じられない。

王都に暮らす魔術師でも、連発して魔法を使えばバテてしまう。質や難易度が高い魔法なら尚の事。

〈ノリト〉が魔術の枠組みに入るか、正直ちょっと微妙ではあるけど、兵士長達からすれば、ほぼ同じなんだろう。


「アレは俺とコン、シルフォ一族にしか扱えない、『秘術』でもあります。」


「ほぅ・・・」


あ、やっぱりヴァル殿下、食いついた。

やっぱり知的好奇心が豊富な人にとって、こうゆう話は『ご馳走』だよね。

研究員の人達はドラゴンの亡骸にしか目が向いていないけど、改めて考えると、やっぱりこのドラゴンを退治したコン自身も、色々と謎が多い。

俺の妹でもあるけど、兄である俺としても、コンの実力には興味がある。

その勇猛果敢な精神力も確かに興味があるけど、1番不思議なのは、彼女の扱う〈ノリト〉

俺も何度か〈ノリト〉を扱った事はある、ただコンのように、頻繁に使ったわけではない。せいぜい、里に住んでいた頃に数回程度。

何故なら〈ノリト〉は一回発動しただけでも、体力と精神力がゴリゴリ減らされるからだ。

あんな山の中で倒れ込んだら、野生動物の餌になってしまう危険性がある。

『疑問』や『謎』は ドラゴンだけではない

その異質なドラゴンを見事に退治したコンにも

様々な『疑問』が浮かんでいた

何故彼女は これほどの怪物を退治できたのか

彼女自身の強さなのか それとも・・・

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