ドラゴンの調査報告(1)
「・・・兵士長、少しいいですか?」
「どうした?」
「今回のドラゴンって、『変異種』なんですよね。その・・・何処がどうゆう風に・・・」
「あぁ、そうだな・・・
うーん・・・・何処から説明すればいいのか・・・」
『何処から』って・・・そんなに異質なのか??
見た目は、本に載っていたドラゴンとほぼ変わらない気がするけど・・・
「・・・ギン、今から私が話す事を、どうか疑わずに聞いてほしい。」
「今更疑うも何も・・・」
「まず1つ目だけど・・・
このドラゴンは、まだ『成体』ではない。」
「・・・・・はい??」
「疑わずに聞いてほしい」と言われた直後なのに、もう疑ってしまった。
一瞬だけ「まさかそんな・・・」と言いかけたけど、さっきの前置きを考え、あえて黙る俺。
兵士長も、疑いの言葉をかけられる前提で話している様子だったから。
仮に疑ったとしても、調査によって導き出された正式な結果なら、呑むしかない。呑み込んだ瞬間、頭が痛くなるけど。
調査員が残っているドラゴンの残骸を調べてみたところ、まだ鱗や体の一部が『未成熟』だったそう。
つまり、これ以上に大きくなる可能性があった・・・という事だ。
成体になったら、一体どれくらいの大きさになるかは、もう確かめる術はないけれど、もしコレよりも大きな巨体のドラゴンが、王都で暴れたりでもしたら・・・
調べれば調べる程
出てくる『謎』と『疑問』
たった一匹のドラゴンが 多くの人間の認識を歪ませている




