表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/183

ドラゴンの調査報告(1)

『変異種』

それは、通常のモンスターとは違う個体の事を指す。『違い』と一口で言っても、ただ外見が違うだけではない。

例えば、通常は体当たりしかしないスライムの中には、魔法を扱える変異種がいくつか確認されている。

ただ、スライムは割とどこにでもいるモンスターだから、スライムの変異種は確かに異質ではあるけど、そこまで大事にはならない。

例えるなら、人間の中に黒髪の人間と金髪の人間が混じって生活していても、誰も違和感を感じないのと同じ。

ただ、そのモンスターが滅多に見かけない、特殊で貴重な存在の場合、どこまでが通常個体で、どこまでが異質個体なのか、その目安がさっぱり分からない。

例えるなら、人獣の中でも黒い毛並みを持っている唯一の存在、ウルシだ。

人獣自体、まだあまり認知されていない種族だが、そんな俺達人獣の中でも、黒い毛並みを持っているウルシは、希少中の希少。

本人はそこまで気にしていない様子だったけれど、このドラゴンも、自分が異質である事を気にしなかったのだろうか・・・?

いや、そもそもドラゴンは群れで行動しないから、異質かどうかなんて、ドラゴンにとってはどうでもいい事なのかもしれない。


さっきから調べても調べても疑問しか出てこない。完全に出口の見えない調査に、もう全員がヘトヘトな状態。

俺だって、早く自分の部屋に帰って休みたい。数週間ずっと歩きっぱなしだったから、足の感覚が麻痺している。

でも帰って来た直後に亡骸の調査にも同行されるなんて、足だけではなく思考まで停止してしまいそうだ。

そんな状況を見かねたのか、ヴァル殿下が区切りをつける為に、わざわざ足を運んでくれた。

ヴァル殿下は、モンスターに関しての情報に優れている話を聞いた。殿下はモンスター研究員になる為の試験を受けて、一発で合格した程の逸材。

話を聞く限りでは、その試験の難しさは、兵士になるよりも遥かに難易度が高いそうで、大半の研究員は、何度も何度も試験を受けて、ようやく合格になっている。

中には、合格する為に十回以上は試験を受けている研究員もいる。

俺も訓練生時代、モンスターに関しての基礎的な知識は身に付けているけど、種類別の知識に関しては皆無に近い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ