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第十七章 コンは ただ困惑していた
「・・・お義父様は普通の反応をしたまでです。
実際、私も初めて出会った人間が、心優しいバカラさんではなかったら・・・と考えると、正直ゾッと
します。
それまで人間とは全く関わりを持たなかった私にとって、自分の種族以外の存在が恐ろしく感じてしま
うのは、当然・・・と言えば当然なのかもしれませんが・・・」
私とウルシ君は、顔を見合わせて苦笑いを浮かべた。
今でこそ、ウルシ君もバカラさん達『人間』とも普通に接する事ができるけど、もしウジミヤを襲った元凶が『人間』だったら、ウルシ君は此処に来る事はできなかった。
・・・いや、正確に言えば、『アレ』はもはや『人間』ではない。それは、一眼みたあの一瞬で分かった。
「そうですか?
私は昔、何かの絵本・・・か何かで、『人と獣を分かち合った種族』が、この世界に存在してい
た・・・という記述を見た覚えがあります。」
女王陛下は左手で額を触りながら、考え込む様な体制で呟く。
そしてそれと同時に、今まで全く喋らなかったアンの弟、ヴァルがついに口を開けた。
「えぇ、それなら私も見た事があります。
確か・・・2番本棚の34段目、『神々の国の首都』という本・・・ですよね。」
話し合いが盛り上がる最中
新たなる発見が次々と浮き彫りになっていく




