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ギンは ただ困惑していた

「おぉ、来たか。

 入りなさい。」


「「失礼します。」」


俺と兵士長が、同時に応接の間へと踏み込んだ。

そしてそこにいたのは、見違える程美しくなった、妹と弟の姿が・・・


「「・・・・・」」


俺も兵士長も、何も言えぬまま固まってしまった。

褒めたい気持ちは山々な筈なのに、見惚れてしまって頭が真っ白になってしまったのだ。その美しさは、まさに『幻』にも思える程。

本当にコンとウルシなのか、一瞬疑ってしまったけれど、いつも通りの気兼ねない態度を見て、ようやく安心できた気がする。


「・・・・・ちょっと、黙ってないで何か言ってよ。」


「あっ・・・あぁ、ごめん。」


「・・・もしかして、「そこまで綺麗でもないな」とでも言いたかったの?」


「いやいや、そうゆうわけじゃ・・・」


コンはすっかり、一流の姿に慣れてしまった様子で、不思議と妹の立ち振る舞いが、いつもより上品に見えてしまう。

人に限らず、身につける物だけでも変われるものなんだなぁ。

俺も訓練兵から兵士へと昇格した後、鎧を身に纏った瞬間から、意識が急に変わった気がした。そう思うと、今まで一流の服装を試さなかった事が、損に思えてしまう。

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