第十四章 対面目前
・・・あ、そうか。女王陛下の子供って、2人共『男』だから・・・
何故だか、私にも女王陛下の気持ち、分かる気がする。
男の子も可愛いけど、やっぱり女の子も可愛い。
産んだ本人にとって、性別なんて些細な事なのかもしれないけど、それでもやっぱり、『娘』という憧れが捨てられなかったんだろうな。
ほら、よく男だけ・女だけの兄弟姉妹が、「異性の兄弟姉妹が欲しい!!」と嘆くのと、同じ心理だ。
そう思うと、国王の妃でもある女王陛下にも、『母親』という一面がある事に気づけて、すごく嬉しくなっちゃうな。
私は顔を赤くしながら、ついついキュンとしてしまった。ついさっきまでの冷酷な女王陛下が、まるで『慈母』の様に見えてしまう。
アンが母には敵わないのも、納得できる。やっぱり『厳しい』だけでは、母親としては『及第点』にも至らないんだな・・・
「ほら早くしなさい!! もう『陛下』の準備はとっくに済んでいるのですよ!!」
「えぇ?! 『父さん』が帰って来るのは明日の筈だけど・・・?!」
「アンに合わせて、予定を早めに切り上げてくださったのよ。」
いよいよその言葉を聞く時が来た・・・
『陛下』
つまりこの国を治める『国王』
アンの『父』でもあり 女王殿下の『夫』
私やアンにとっては、『義父』
・・・・・・・・・・あぁ・・・ヤッバ・・・
めっっっっっっっっっっちゃヤバい・・・
ヤバすぎて語彙力も失ってしまうわぁ・・・
そういえば、アンからお母さんである女王陛下や、双子の弟についての話ばかり聞いていたけど、肝心の国王陛下の話については、あまり詳しく聞けていなかったような・・・
あぁ・・・あの時もう少し掘り下げて聞いておけばよかったなぁ
せめて、どんな性格の人なのかくらい、確かめておけば、こんなに緊張しなかったのにぃ・・・
でも、アンと女王陛下が一緒なら、問題はない・・・かな??
そういえば、アンの弟さんとは、まだ顔も合わせていなかったな。双子だから顔は似ていると思うけど・・・
情報がまだ整理できないまま
コンとウルシは 国王陛下の待つ場所へと
案内されるのであった




