第十三章 お召替え
コンを吟味した女王陛下が
彼女の為に送った品とは・・・
「それで・・・
貴女、ちょっと立ってくれるかしら?」
「・・・はい??」
突然女王陛下からこんな事を言われて、びっくりしない人なんていない。一瞬固まってしまった私だけど、とりあえず立ってみる事に。
すると女王陛下は、私の体のラインを綿密に調べ始めた。
メイドさん達は尻尾や耳にしか目を向けなかったけれど、ジロジロと見られるのは、やっぱり恥ずかしい。
同性だから、そこまで気にしなくてもいいとは思うんだけどさ・・・
でも、下手に何か言うと後が怖そうだから、あえてここは黙って堪える事に。
「・・・
『アレ』がいいわね。」
「??」
「ちょっと待ってなさい。」
そう言って、女王陛下は足早に部屋を出て行き、再び戻ってきたのだが・・・
「コレなら生地に穴を開けなくても、尻尾が隠れると思うわ。」
「こっ!! コレは・・・!!!
これを私に?!!」
女王陛下とメイドさん数人が持って来てくれたのは、キラキラとした装飾品と靴、そして豪華なドレスだった。
こんなに本格的なドレスを見た私は、しばらく固まってしまった。まさにこれは、『芸術作品』と例えてもおかしくない程、美しい逸品。
前世でもアニメでしか見た事がなかったけれど、実物はやっぱりオーラが違った。まさしく、『王族・貴族の嗜み』が滲み出ている。
生地さえも、まるで自然の風景をそのまま切り取った様な、鮮やかな色と柄。前世のCMで見た、着物の生地に似ている気がする。
でも、創りは洋風。これが、『和洋折衷』というものなのか・・・?
それにしては綺麗にマッチしている、和風の良さも洋風の良さもしっかり主張している。
一眼見ただけで、どれだけの工夫が凝らされているのかが理解できた。胸元から裾に至るまで、まったく隙がない。




