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第一章 道草

「殿下は甘い物の食べ過ぎですよ。ちょっとはフルーツ等を摂取された方がよろしいかと。」


「うーん・・・」


バカラさんのきつい指摘に、固まってしまったアン。私はその光景を、後ろから苦笑いを浮かべながら見ていた。

王室ではどんな料理が出されているんだろう・・・?

バカラさんの話によると、貴族や王族の食卓には、必ずフルーツがテーブルの中央に『飾られている』みたい。

『食べる』んじゃなくて『飾られている』んかいっ!!

・・・もしかして、王室に行ったら私、ブクブク太っちゃうのかな・・・??

王室には当然シェフやメイドが泊まり込みで働いているとは思うけど、作らせておいてただ食べる・・・っていうのも・・・

もしかしたら、しばらく私は『料理』すらもできない生活が続くのかもしれない。

私は別に料理が好きなわけではないけど、毎日やっていた習慣を急に禁止されると、それはそれで辛いものがある。

・・・でも、もしこんな考えを口に出したら、殿下が「君の手料理を食べてみたい!!」とか言い出しそうだからな、ここはグッと堪えよう。

王室付きのシェフは、貴族や王族の3食を担うだけではなく、おやつや軽食、お酒のおつまみ等も作らなくちゃいけないんだとか。

それもそれで重労働だな。私だったらレシピを聞いたとしても、作れる自信がない。多分、下準備だけでギブアップしそう。

バカラさんの役職である『兵士長』も大変だとは思うけど、やっぱり王室の仕事は、どれもこれも重労働なのかもしれない。


「・・・・・」


「コン、どうした? 休憩にするか?」


「あっ、すいません。

 殿k・・・・・

 アンさん。聞いてもいいですか?

 もし・・・もしですよ、順調に私が貴方の妃になったら、どんな仕事をするんですか?」

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