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仕立て屋の娘との 新たな出会い

野次馬が向かって来る目的は、彼女だけではない。彼女が連れて来た、ドラゴンの残骸。

私も見に行きたい気持ちはあるけど、ちょっと怖いのだ。

まだ生々しさが残っている・・・というか。息を吹き返してビクッと動きそうで・・・

本当に信じられない、こんな相手を退治したのが、コンの様な可愛い女の子なんて。でも話を聞く限りでは、本当なんだよね・・・


「全部持って来たかったんですけど、戦っている最中に燃やしてしまって・・・」


「怪我はしなかったの?」


「いいえ、私は。町の住民が数人怪我を負った程度で済みました。」


それもそれで凄い話だ。こんなドラゴンが大暴れしたら、普通は死者を覚悟するのに・・・

成程、彼女が色んな人から好かれる要因は、コレもあるんだ。

こんなドラゴンを退治できる人なんて、それこそ化け物と同じくらいのゴリゴリでムキムキな人間しか想像できないけど・・・


「・・・その剣でドラゴンを?」


「あ、はい。見ます?」


そう言ってコンちゃんは、腰に差してある剣を引き抜いた。私も含め、野次馬全員の動きが一斉に止まった。

剣が恐ろしいわけではない、恐ろしいほど・・・美しいのだ。

まるで刀身が自ら発光している様に、銀色にキラキラと輝くその姿は、まるで水揚げされた魚の様でもあった。

いや、綺麗なのは刀身だけではない。持ち手から刀身の根元にある『金色の獣』に至るまで、何もかもが、まるで芸術作品の様だった。

この美しさに思わず駆け寄って来たのは、骨董店の店主や商人だ。彼らですらも身震いする程の逸品、そんな剣を、この子がどうして・・・


「この剣は・・・一体どれ程の値打ち物なのですか?」


思わず質問してしまった1人の商人、しかしコンちゃんはその質問に、顔を歪めてしまう。


「・・・これは私の一家が代々守ってきた、『宝剣』です。お金では決して例えられません。」

仕立て屋の娘のみならず

多くの人々が彼女に関心を寄せる

その光景に 娘は安堵した

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