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仕立て屋の娘との 新たな出会い

娘は人一倍理解していたのだ

着飾ったものを馬鹿にされる悲しみを

着飾った努力を笑われた屈辱を


せっかく王都に来てくれた人獣の女の子に

そんな苦い思い出を植え付けたくなかった

ある女の子は、好きだった男の子とのデートに、私のお店で選んだ服を着込んで行ったのに、「あんまり似合わないね」と言われ、泣きながら店に来た。

ある婦人は、せっかく自分自身でオーダーメイドした帽子を、「花壇みたいだな」と旦那に言われ、速攻で店へ売りに来た。

ある男性は、「女ってどうして服に拘るのか分からない、ただ金がかかるだけなのに」と、店の前で皮肉を捨てて行った。


そんな人々の出来事を身をもって知ると、そう言ったトラブルが事前に読めるようになってしまうのだ。

職業病は確かに否めないけど、こればっかりは職業病・・・というよりは、私自身の性格なのかもしれない。

ただ、やっぱり悲しんでいる人自身も辛いだろうけど、見ている側も辛いものがある。

それに、もし私がこの野次馬全員の笑われたら、立ち直れる気がしない。

だったらいっその事、もう勘違いでも何でもいいから、捨身覚悟で行くしかない・・・!!

私は群衆をかき分け、止めようとする人もすり抜け、王都の門へ走った。

走って来る私に気づいた人獣の女の子は、人獣兵士の後ろからヒョコッと顔を覗かせる。


「はい、これ使って!」


「え・・・いいんですか?」


「いいのいいの!」


躊躇していた人獣の女の子に、私は半ば強引にローブを着せてあげる。

すると、女の子は安心した様子で、私に笑顔を向けてくれた。

その笑顔は、決して作られていない、自然なままの笑み。まるで咲き誇る小さな花を見ているような、穏やかな気持ちになれた。

その顔に、女である私もつい頬を赤らめてしまう。

女が女に惚れる・・・っていうのも少しおかしいけど、彼女は同性の私から見ても、十分可愛い子だった。

この純粋無垢な可愛さなら、殿下を釘付けにしても十分頷ける。人獣って、皆こんなに美形になる種族なのかな??

それはそれで羨ましいぞ・・・

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