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第八章 感謝の雨

王都へ向かう準備にも ようやく終わりが見えてくる

だが 『手土産』に悪戦苦闘する一同であった

ドラゴンの残った亡骸をこのままにしておくわけにもいかず、町で荷車を借りて、王都まで運ぶ事に。

ただ、その重量が予想以上に重くて、途中で荷車が壊れてしまうかもしれない。

もっと頑丈で長距離にも耐えられる荷車がないか町中を探し回ったけど、見つからなかった。

せめて亡骸を細かく切って大きさを調整できればいいんだけど、そうゆうわけにもいかない。亡骸を調査する時にややこしくなってしまうらしい。

一度バラバラにしたパズルを元に戻すのに苦労する様に、この亡骸を分解したら、どれが何処にあったのか、全然分からなくなって頭がパンクする。

そこで、馬を所有している商人さんが大急ぎで王都へと向かい、適切な荷車を持って来てくれるそうだ。

それまで私達四人は、町の復興に協力する事に。でも直すところはそんなに多いわけでもないから、荷車が到着するまでに終わってしまった。

復興作業に入る頃になると、もうアンは顔を隠さずに堂々と住民と話をするようになって、住人達はまだ混乱を隠せていない様子。

確かに、単なる旅人だと思ったら、その人が時期国王だった・・・なんて、ちょっとしたホラーより怖い展開。

それに何故か、私がアンに見初められた女性である事も、町全体に広がってしまった。その上此処は全国を渡り歩く商人達も行き来している。

そんな町で噂が広まる=全国に広がる

・・・という、見事な流れが出来上がってしまったわけだ。

でもこの町では、私を『時期王女候補』としてではなく、『町を救った英雄』として、讃えられる存在に化してしまった。

でも今更、「私がドラゴンを退治した事は誰にも言わないでください!!」なんて言えるわけもない。

実際にドラゴンの残骸が残っているんだから、それに目撃者も多いわけだし・・・

荷車を待っている間に、私が助けた女の子の両親が、王都から来た荷台と共に帰って来た。

どうやら王都では、まだこの町で起きた事件を知る人は少ないそう。

しかし、たまたま荷車を確保する為に王都へ馬で駆けつけた商人さんが、女の子の両親とは知り合い同士だった為、事情を話してくれたみたい。

女の子の両親は、話を聞いただけではすぐに納得してくれなかったみたい。確かに気持ちは分かるけどね。

しかし、宿屋の隣に保管されたドラゴンの残骸や、住人達の話を聞いて、ようやくこの一大事を理解してくれた。

そして商人さんは、私達を速やかに王都まで送ってくれる『馬車』まで連れて来てくれた。

これは非常に助かる。まさか道中にドラゴン退治を挟むなんて想像もしていなかったから、正直王都までの道のりが、段々と面倒臭くなっていた。

そんな感情が徐々に増しているのは、私だけではない。兄達もドラゴンと遭遇した事により、気力をごっそり持っていかれている様子だった。

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