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第七章 余韻が残る中で 後始末
「・・・・・ハッ!!
痛みが・・・さっきまで体中に響いていた痛みが・・・?!!」
宿屋の主人が急に起き上がって、腰を撫でる。ついさっきまで汗をダラダラと溢していたけれど、今度は笑みが溢れていた。
「主人、彼女が自らの魔力を持って、治してくれたんだ。」
「ちょ・・・ちょっとアン・・・殿下。」
言わなくてもいいのに、アンあっさりネタばらししてしまう。宿屋の主人は一瞬驚きながらも、私の両手を握って、何度も頭を下げた。
「ありがとう!! ありがとう!!
まさか君が魔術の使い手だったなんて知らなかったよ!! 君の魔法は本当に凄い!!」
・・・詳しい説明は・・・挟まなくてもいいよね。一応〈ノリト〉も魔術と似ているんだから、訂正する必要性も感じないし。
〈ノリト〉は 使い手であるコンを守り
コンは 〈ノリト〉をいかなる場面でも有効活用していた
彼女の努力に答えるように
〈ノリト〉は奇跡を生み続けた




