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第五章 大物との対決は 決まって難航する

パァン!!!


突然視界の右上の方から、何かが破裂する音が聞こえた。そしてその音と同時に、もがいていたドラゴンが横に倒れ込んだ。


「コン!!! 今のうちだ!!!」


音の発せられた右上を見ると、そこには部屋の窓に乗り上げているアンがいた。そしてアンの両手には、煙が出ている銃が握られている。

ドラゴンが倒れ込んだのは、アンが発した銃弾によるものだった。

そしてドラゴンが倒れ込んだと同時に、兄とバカラさんが真上の屋根からドラゴンに向かって刃を振り下ろす。

私はこのチャンスを逃すまいと、後ろで固まっている女の子をスライディングの様に拾い上げ、近くにいた住民に渡して前線に戻る。

やっぱりドラゴンはかなりの強敵らしく、2人が何度かドラゴンを切り付けても、致命傷にはなっていない様子。

さすが、ゲームや漫画でもラスボスに匹敵するだけはある。というか序盤に戦っていい相手じゃないでしょ!!!

ウルシ君も弓矢で応戦してくれている様子だけど、狙いが定まらないのか、地面や民家の壁に跳ね返ってばかり。

応援が来る様子もない、でも2人の戦力では、ドラゴンにトドメを刺せる見込みがない・・・




カタカタカタカタカタカタカタ


「・・・?」


混乱している私の左手が、何故かブルブルと震えだした。よく見ると、震えているのは左手ではなく、〈キュウビ〉だ。

こんな事、今までに一度もなかったから、どうすればいいのか分からず混乱していると、頭の中に『一つの言葉』が浮かんできた。

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