第四章 響き渡る轟音
えぇ・・・えええぇ??!!
初めて見たんですけど、こんなに大きいんですかぁ??!!
ヤバい、あんな大きさのドラゴン、この辺り一帯を簡単に更地へ変えてしまいそう・・・!!!
大きさもそうだけど、鱗の質感とか、ギラギラと光る瞳とか、とにかく何もかもがおっかない。
まさに『恐怖』や『畏怖』を具現化した様な姿・・・
よく見ると、鱗一枚一枚が紅く輝いている。見方によっては綺麗なのかもしれないけど、それがびっしろと生え揃っているその体は、ドクドクと微かに動いている。
生きている証拠でもあるけど、できれば『置物』であってほしかった・・・と、心の何処かで願っていた私。
ギョロリとした目は、犬とか猫とかじゃなくて、山にも住んでいた『蛇』の目に似ていた。若干だけど、爬虫類っぽさがある。
でもその巨体に生えている翼が、やけに生々しい。『飛膜』・・・だっけ??
刃物できればすぐに破れそうな質感が、逆に恐ろしさを加速させている。
ゲームとかではドラゴンってお決まりの如く出現するけど、実際の大きさを目の当たりにしたら、自分達がいかに無力なのかを、むざむざと感じる。
「ゲームとかアニメのキャラ達、よくこんな化け物と戦えるなぁ?!!」
・・・と言いたいところだけど、ドラゴンが睨みつけている先を見てしまった私は、つい宿屋から飛び出してしまった。
その途中でウルシ君が止めてくれた声はしたけど、私の頭の中は、『女の子』の事でいっぱいいっぱいだった。
宿屋を飛び出した私は、すぐさまドラゴンと女の子の間に立ちはだかり、女の子に早く逃げるように片手で合図を送ったけど、どうやら混乱している様子で、ハンドサインにすらも気づいていない様子。
無謀である事は 本人が一番よく分かっていた
しかし ただ見ているだけにもいかなかった
そう 彼女が決意した
『自分がやりたい事』の為に 無謀でもその意思を貫く為に




