第四章 響き渡る轟音
ガタガタガタガタガタガタガタ
「ヒィイイイ!!!!」
「来た、『奴』だ!!!
おい!!! 旅人のお前さん達!!!
今すぐベッドの下にでも非難してくれ!!!」
そう言い終えると、宿屋の店主とおじさんは、そそくさと部屋の奥へと逃げ込んでしまう。窓の異様な揺れが、2人の恐怖心を掻き立てる様だった。
里には窓ガラスがある民家はない。全家が木製の戸。しかし、木製の戸でも窓ガラスでも、強風が吹き荒れたらガタガタと揺れるのは同じだ。
しかしそれにしてもおかしい、さっきまで雲一つない晴天だった筈なのに、いきなりこんな強風が吹くなんて、明らかに異常自体だ。
山の中だったら突風が吹く事も珍しくはないけど、此処は山の麓でもない、平地だ。竜巻でも起こったのかな・・・??
私とウルシ君は、ただ呆然とするしかできなかったけど、窓ガラスの揺れが一瞬だけ治った直後、『おぞましい鳴き声』を耳にしてしまった。
グワァァァァァァァァァァ・・・
「ヒャア!!!」 「うわぁ!!!」
今までに聞いた事のない、大きな音の塊が、町全体に降り注ぐ。その衝撃で、窓ガラスのみならず、建物全体が揺れていた。
私とウルシ君は、思わずその場に腰を抜かしてしまう。これは・・・地震と同じくらいの衝撃じゃない・・・??!
そして、私が不意に窓ガラスに目を向けると、その端に見えた『三角形の角』らしきもの。『牙』でもないし、飛ばされた『ゴミ』でもなさそう。じゃあ・・・何??
そして、地響きがおさまってからすぐ、町の住民達が一斉に悲鳴を上げている。
殆ど大人の声だけど、その中に『女の子』の泣き声が混じっているのを、私は聞き逃さなかった。
私はゆっくりと床を這い、窓ガラス越しに外の様子を伺う。
「・・・・・っ!!!」
そこにいたのは、座ったまま泣きじゃくる女の子と、大きな『ドラゴン』
・・・ドラゴン??!!




