第四章 響き渡る轟音
早朝に鳴り響く 心臓を叩くような音
それは これから起きる一大事の 幕上げを告げる鼓動になるとは
その時 町に居た全員が 思いもしなかったのであった
ダンダンダンッ!!!
「誰か!!! 誰か起きてませんかぁ!!!」
「「???」」
私とウルシ君が部屋でのんびりしていたら、突然宿の扉を強く叩く音が響き、私とウルシ君は慌てて部屋を飛び出し、階段を駆け降りて一階へ。
宿屋の主人もさっきの音で飛び起きたのか、眠そうにポケットから扉の鍵を取り出し、おぼつかない手で鍵を開けた。
それと同時に宿へ飛び込んで来たのは、泥だらけのおじさん。おじさんは息を切らせながら、大量の汗を流していた。
今にも死にそうなおじさんを見た私達三人は焦った。宿屋の主人はだいぶアタフタした様子だったから、私が代わりに事情を聞いてあげた。
「どうしたんですか・・・一体。」
「ハァ・・・ハァ・・・
出たんだよ・・・『アイツ』が・・・」
「「・・・『アイツ』??」」
私とウルシ君は顔を見合わせるけど、宿屋の主人は何かを知っているのか、だいぶ慌てた様子でおじさんに詳細を聞いた。
「今『奴』は何処に?!!」
「分かんねぇ・・・家が襲われて、家族も難を逃れたんだが・・・」
「まずいな・・・このままじゃ・・・」
宿屋の主人の顔が、徐々に青ざめていく。そして、冷や汗をダラダラと流し始めた。
『奴』って、人間?? それとも・・・




