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第三章 国を治める一族
「姉さん、眠れた?」
「うん、バッチリ。
・・・その寝癖は、ウルシ君もしっかり眠れたみたいだね。」
ウルシ君の後頭部が、まるで散る直前の花の様に広がっていた。
その寝癖にウルシ君自身も気づいていなかったのか、慌てて髪をワシャワシャと整え始める。
私はそんなに寝癖はついていないけど、ずっと体を硬直させたまま熟睡していた反動なのか、体が妙に硬い気がする。
今日もまたかなりの距離を歩かなくちゃいけない、私はベッドから飛び起きて、屈伸運動やストレッチで体をほぐす。
どうやらウルシ君は私以外の人も起こしに行ったらしく、兄・アン・バカラさんはまだ眠っているんだとか。
女1人に男四人という事もあって、私だけ個室に泊まって、後の4人は大部屋に泊まった。時計を見ると、まだ朝の5時を迎えたばかり。
兄も結構早起きな方だったけど、やっぱり疲れが溜まっているんだろう。
コン
「ベッドって、こんなに柔らかいんだね」
ウルシ
「柔らかすぎて、自分の体が落ちるんじゃないかと思ったよ」




