放たれる3体の悪魔
「ダメだダメだ、ダメだ!」
あの会話から三日後───
キング、レイト、サナ、この三人は戦うことなく
──化け物から逃げ延びていた
「たくっ・・・ しつこいな──!」
「ファイア" 我が炎よ永遠なりて敵を滅せよ!」
やったか・・・?
「ギャウー!!」
「チッ、一体どこまで逃げればいいんだ?」
キングが上、北とするならばレイトは西側へ
その先には霊山があり、禁足地とされる
「不味いわ──!」
そして── サナは東側、かつて海中都市
アトランティスがあるとされる海へと逃げている
「ハァ・・ ハァ・・・ 僕はダメだ──!」
キング、最果ての北── アズの丘岩へ来ていた
「ここは───」
「・・・・・う、む・・・」
「そなたからは龍王の匂いがする───」
「懐かしい、アルメリオン・ジ・ヴァージェ
あやつは生きておるのか? 長きに渡り──」
「賢者たちに眠らされた、この怨みどう果たそう」
そう白髪で髪の長い女が言う───
「あ、あの── 貴女は誰なのかな?」
「私は時代の調律者、アズ・カサム=グール
龍を従えし若者よ、ここへ何ようか─── 」
「僕はキング、いずれ王様になるんだ!
だけど、いまそれどころじゃないんだよ!」
「あの化け物が襲ってきて───」
「賢者め・・・! また、災厄を連れてくるか!」
女が化け物に手を向けかざすと化け物は破裂した
「何をやったの・・?
僕の攻撃は全然効かなかったのに・・・・ 」
「アルメリオン・ジ・ヴァージェ"が、そなたを
王と認めたならばそなたは王になる素質がある」
「この世界の絶対的な王者達だけがあの化け物に
触れられるのだ、さ── 王と認めたならば 」
「私にもお前が王だと思わせろ、」
一方、サナ、レイトは───
「こいつ、本当にしつこいな! けど、俺の魔法
効かないし── 何がダメなんだ・・・・! 」
「チュン、チュン、」
「おっと・・ キツネ──? お前、危なっ─!」
「・・・よし、助かったな──!」
「チュン──」
「あ、これか? かすり傷だよ、さ逃げよう」
「次の攻撃は俺には避けられないかも──」
「チュン、チュンチュン───」
キツネの様な見た目の生き物は光はじめる
「ラーシ、チュ、チュチッン、チュマ、チュ、
ラーチュチッ! 」
古代語、なんで俺に古代語の意味が解るんだ
「パパパ───!」
「チュン─?」
レイトはその生き物にシズクと名付けて
そのキツネの様な体を抱っこした。
「お前は一体、何者なんだ、──?」
「チュン─!」
一方、サナは───
「ホントしつこいわねっ! 」
「私、今まで愛があればしつこさも堪えられると
そう思ってたわ、だけど正直、しつこ過ぎよ!」
「ギャーーー!」
「キャ! 何──!」
何よ、・・・今まで追ってきてたのに
「誰ジャアァ! 我は寝ておると言うのに
起こしよった阿呆は───! まったく、」
「お前か──!」
海からその巨大な半身を出した、
海龍は化け物へ向け高出力の光を放った
「ハァ・・・ 疲れた我はまた眠る
もう起こすなよ、かよわき少女よ──」
「ちょっと、まだ名前も聞いてないわよ!」
「名か─ それなれば"我は海の守護者 」
「名を、"ヨルムンガンド"としよう───」
「さ、我を眠らせてくれ──ファ~ 」
「そんな方法は私には分からないわ、残念だけど」
「ならば、我はどうやって眠ればよいのだ?」
「知らないわよそんなの、
そろそろ起きろってことじゃないの・・?」
「嫌じゃぞ、嫌じゃ~~!
我は眠りたいのじゃ、早よう眠らせい!!」
「だから──知らないって言ってるでしょ
私は貴方に助けられたけど、何も出来ないわ」
「ク、最近の若者は怠けよってからに・・・」
「文句なら聞くわよ。それぐらいなら私にも
やってあげられるわ! どう 眠気は覚めた?」
「こんなちんけな娘と話す事になるなんて
我は神じゃぞ! もっと敬うものじゃろう─!」
「言ったでしょ、文句なら聞いてあげるわ!」
現在時間、会話より一時間後の現実世界
「役者は揃ったというわけか・・・ハァ、」
「この全身の痛みも人ではない証拠か───」
「絶対に化け物を此方側へは侵入させない 」




