捕食
なんだよ、これっ! 見えない壁か?!
「クソッ! 俺はまだ死ねないんだよ!」
魔物はレイトの前へ一瞬で現れた
「ハッ・・・」
これで終わりか・・ アイツにまだ言ってない
「グッ・・・・ 腕か? お前にやるよ
だが! この子は殺させない。絶対にだ!」
なんだ・・・生きてるのか?
「早く逃げるんだ、街へ逃げろ
そこまではコイツは追って来ない。早く!」
「う、腕がぁ・・・・」
「君の為だ、こんな罪ばかりの手でも人は
救えると・・・ それが、分かったよ・・・ 」
「早く逃げるんだ。このまま死ぬぞ!!」
「ぁ、ああ・・・ あ、わかった」
「二人だけだな、」
その言葉に反応してか魔物はレイトを追い始める
「何処を見てる? お前が喰うべきは僕だ!」
そんな言葉には耳も貸さず魔物は猛進する
「片手でもレイト君、君を守ってみせる」
業瞬く、火の海に注ぎ混むは龍怨の火
「世界が燃え、朽ちるまでこの火でお前を
殺し続けてやる! 感じろ! イン・レイア 」
「やった── まだ、ダメか・・!」
魔物はボキボキボキッボキッ!っと体を歪ませる
「何てヤツだ。だがこれで、1人は救えた」
「ギャアアアーーーー」
そうだ・・・・・ 僕を喰らうんだ
お前を殺そうとした僕をっ・・・・
「ダメ、貴方はまだ死んではいけない」
「ぁあ、君は・・・!」
ダメだ、意識が・・・・・・ サィナ
君はなぜ、僕をたすけて.......
「───これが私の知る限りの歴史です」
「でも、君は何処でそれに会ったの?」
「私の記憶では母が殺される日、
母が死に私が産まれた日、それが彼奴に会った
一度目、若く私は母を殺され理性を失った 」
「次にこの眼に捉えた時は殺すと誓った、
しかし、彼奴は想像の遥か強く
次に彼奴に触れた時に私はこの腕をもがれた」
「でも、僕には腕があるように見えるよ」
「この腕は前王に貰ったのです
彼奴と違えた時、また彼女とも出逢った 」
「腕を貰い受けた代わりに王の眷属となり
前王である彼女を全ての闇から護ると誓い」
「数千年を彼女と過ごしました。」
「それは凄いね。人間じゃないみたい」
「いいえ── 人なのです」
「王の眷属となった時に彼女にも
私の力が宿ったのでしょう、貴方にも」
「なら、僕もスッゴく長生き出来るってこと?」
「ええ───」
「なら、一緒に旅をしようよ!
いろんな国へ行って、君と一緒にね アル!」
「アル───?」
「君の名前だよ、これからはアルって呼ぶ」
「何か変かな?」
「いえ── ただ、懐かしいと感じます」




