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理不尽なことはいけません

登場人物紹介

・近藤 由美

前回巨大化して暴れまわった少女。

快進撃は長く続かず…。

ダメージを受けすぎて、人に見せられないくらい酷い状態になった時は謎のモザイクが生えてきて身体を隠してしまう。


・シィ

地獄の女幹部、獄卒長。

剣術にも優れている。 特にスライスするのが得意。

でも一番は紐を扱うこと。


・セコンド

地獄の幹部、獄卒長。

何処からともなく剣を召喚する。

剣だけじゃなく電子レンジや皿も召喚できる。


・雅美、加奈子、仁美

クラスメイト。 由美と一緒にいじめを行ってたが、やり過ぎた由美に不信感を抱く。

仁美は前回登場人物したクラスメイトと同一人物である。

今この地獄で一番巨大な美少女はだーれだっ?


はい、答えはこの私。 近藤 由美です。


……ってー、今の私ものすごくピンチなの。


ドSな獄卒長二人に捕獲された上に、片脚を切断されて身動きが取れない……。


助けて、マジ助けてーっ!


「さて、まずはどうしてやろうか……」


痛い、こいつは、獄卒長セコンドは考えながら私の鼻の穴をグリグリしてるぅー。


「大きい身体なんだから、思いっきり攻撃しちゃうのがいいんじゃ無い?」


ひゃん、もう一人の獄卒長シィは私のお尻の穴に何かをねじ込んでいる。


なんなのもう。 考える時くらい手を休めなさいよ……。


「よし、決まった!」


バキッ!


痛ッ! 首を蹴り上げられ、その反動で首が変な方向に向く。


「シンプルにサンドバッグにしよう」


ベキッ!


「わかったわ、それじゃ思い切り技をかけるわよ」


シィは私のお尻から降り、何処からか取り出した長い紐を持ちポーズを決める。


ポーズを決めると紐は鋭く巨大な刃物へと変貌し、シィはそれを私の片脚目掛けて振り下ろす。


「微塵切り!」


トントントン!


イタタタ! 本当に脚を微塵切りにしている。


脚は薄く何枚にもスライスされ、ハムのようになった。


「腕もいくわよ!」


ちょ、やめっ! 脚を切り終えたシィは次に腕を同じようにスライス。


瞬く間に私の腕と脚はハムになってしまった。 その上私の胴体は四肢を失い完全に抵抗する術を失った。


「そんじゃ俺はっ、こうだっ!」


セコンドは両腕を巨大化させ、さらに先端の両手を巨大な鉄板のように変化させる。


片腕を私の顔の前に、もう片方を私のお尻の後ろに持っていき……。


パァァン!!!


「ぐえっ!」


私の巨大な身体は一瞬で潰されて、一枚のペラペラなコースターのようになる。


痛みは意外にもそれ程ではないが、全身から感じる違和感が気持ち悪い。


そしてセコンドは私の身体を巨大な皿に乗せる。


「こいつはこれからレンジでチンだ、こんがり焼いてパンケーキにしてやるぜっ!」


ジー………………。


あぢぢぢぢぢぢ、出して出して。 焼けてる、熱い熱い熱ーい! いや、痛い、あれ熱い? いや、痛い痛いイタイッ!


巨大レンジは中で容赦なく私の身体を焼いた。


チン!


ようやく焼けた。 実際には3分くらいの設定だが中で焼かれてる身としてはその十倍には長く感じた。


レンジから取り出された時、外の空気がとても気持ち良かった。 レンジの中……過酷すぎる環境に居ると何気ない普通のことも幸せに感じるのね。


……と余韻に浸っていると、頭の上からベタベタした何かが頭から流れてきた。


クンクン……。


あぁ、これはハチミツだ。 そっか……、セコンドのやつ私のことをパンケーキにするって言ってたっけ。


やがてハチミツが全身に染み付いた頃、セコンドは大きなバターを私の潰れた顔部分を中心に塗りたくった。


「フハハハハ、シィよ。 これが私の作ったパンケーキだ! どうだ、女子はパンケーキ好きだろう? シィよ、食べるか?」


やっぱり私を食べるのね、ハイハイ知ってた。


「いや、いいわ。 いらない」


ハイハイいらないいらないーって、えぇっー!?


食べないの? せっかく料理したのにぃ? 食べられる身の私が言うのもなんだけどパンケーキ、美味しいよ? それが山のように食べられるのに……いらないの?


「な、なぜだ。 俺のパンケーキが食えないだとぉ?」


俺のパンケーキ? うん、突っこみたいところだけど今はいいわ。 それよりセコンドだって驚いてるよ? シィ、いいの? なんで食べないの?


するとシィは鼻を抑えながら口を開く。


「だってその子が巨大化してるのって、下水を吸収して再生してるからでしょ? そんなもの食べられるわけないじゃない」


あ、うん。 せっかく忘れてたのに思い出したよ。 今の私ってめっちゃ臭いよね。 ショック……。


「うっ、ハチミツなんかかけるから臭いが混ざって悲惨じゃない、私帰るからセコンドが一人で処理して頂戴……」


ガーン。


自分では理解してても花の女子中学生に臭いはダメだよ、私の心、滅茶苦茶傷ついたよ……。


「シィ……」


去っていったシィの後ろ姿を見るセコンドは寂しさすら感じた。


「あー、なんかムカつくから俺がテメェを食ってやる!」


セコンドは私の上に飛び乗ってかぶりついてきた。


ブチブチィッ!


「いったーい!!!」


私の一部は噛みちぎられ、セコンドはそれを口に入れて食べた……。


……無言で頬張っている。


あれ?


セコンドの真っ白な顔がどんどんと真っ青になる。 もしかして……。


「ヴォぇぇぇぇぇぇぇぇ、クソマジィ!」


吐いたー、私の身体の一部を吐いたー!


食べられるだけでも嫌なのに、それを目の前で吐き出すなんてありえない。


花の女子中学生の身体が吐くほど不味いってどうよ、もう自身なくなってきた……。 まぁ、女子中学生は食べるもんじゃないんだけど……。


「くっ、口の中が下水の臭いだぜ……」


今の私の身体の殆どは下水ですから、はい。


「はぁ、はぁ……。 そりゃ食べられるもんじゃねぇわな」


でしょうね、うん。


「チクショー、よくも俺を酷い目に合わせたな。 テメェはミンチにしてやるっ!」


なんでっ! 八つ当たりじゃん、これ!?


「いでよ、我が最強の一振り!」


手を空に向け高らかに叫んだセコンドの元に巨大な剣が落ちてきた。


「遊びは終わりだ。 お前を全力で処刑するから覚悟しろっ!」


セコンドは巨大な大剣を振り上げ、こちらに襲いかかった


おかしいおかしい、理不尽だから。 私悪いことしてない!


下水入りの身体を勝手に料理して勝手に食べたのはアンタだから……!


八つ当たりはんたーいっ。 理不尽よ、理不尽。


あれ、八つ当たり。 そういえばここに、地獄に来る前……。


———


「由美、流石に八つ当たりでそこまではできないよ」


うるさい、雅美。


「赤松君が由美と別れたのは、川口さんのせいというより赤松君が川口さんに乗り換えただけだし……」


あぁ、そんなこと言わないで! 加奈子。


「川口さん、もう不登校気味だし不味いよ。 ウチらも一緒に行くから謝ろうよ」


アンタらだけでいけよ、仁美。


私は悪くない、八つ当たりなんかじゃないんだ!


……あれ、私は本当に悪くない? 川口さんが私にしたこと、私が川口さんにしたこと……。


理不尽理不尽理不尽理不尽理不尽、わからないわからないっ!


もう後戻りなんてできないんだ!


……。


———


「ふぅ、仕置終了」


あ、あぁぁぁ。


セコンドが決めポーズをしながら大剣を仕舞った時……。


私の身体は崩れてミンチになった。


今の私の風貌は全身に謎のモザイク処理がなされており、肌色に加え、服やスカートの繊維より水色や黒が入り混じったボヤけてよくわからないものと化していた。


ミンチになったのに五感や意識があるのももう不思議とは思わない。 地獄クオリティよね……それより……。


んぎっ、感覚があるってことは……。


ギャァァッ、イタイ! 全身くまなく痛い!!


あぁぁぁ、無理無理むりっ! 助けて、苦しい、あぁぁぁあ!


「※※※※※!!?」


モザイクの山と化した、私だった何かは到底生き物が発する音ではないような音を全身から発しながら苦しんだ。


それはどれくらい続いたから分からないが、音が止んだ頃には再生が始まり、私は一度気を失っていることだろう……。

安心してください、再生しますよ!


後でゆっくりリョナりたいので今週は話を一日一話のペースで更新させていただきました…。

以後ペースが緩やかになるかもしれませんが、引き続き宜しくお願いします。

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