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由美で遊ぼう!

登場人物紹介

・オウキ

獄卒見習いの少年。 見た目は他の獄卒を一回り小さくした感じで体色は黄色。

草陰に隠れていた由美を発見、捕獲する。

基本的に大人しい方だが、一度テンションが上がるとヤバイやつ。

今回は彼視点で話が繰り広げられるため、主役も彼である。


・コウキ

オウキの友達。 明るい少年の獄卒見習い。

三人の中ではリーダー格を担っている。

しかしオウキがハイテンションになると主導権を譲ることになる。

体色は紅色。


・アイキ

オウキの友達。 静かな獄卒見習いの少年。

一見普通だが、実はかなりのむっつりスケベ。

本人は隠し通していたつもりだが、オウキにはバレている。

今回の話でまたワンランク上に覚醒する。

体色は藍色。


・近藤 由美

現世で弱いものをイジメてイキっていた少女。

オウキに捕まって玩具にされることに……。

身体をバラバラにされても死なないどころか、普通に喋れる上に、離れている部位とは何故か神経が繋がっている。

実はバラバラになっても、それぞれの断面を押し付けるとくっつくらしい。

後、どれだけバラバラにしても血や内臓が出ないファンタジーな体質。

僕は獄卒見習いのオウキ。 今日は友達のコウキとアイキと遊びに行く約束をしてる。 おっと、このままじゃ約束の時間に遅れちゃう、ちょっと急がないと……おや?


振り向いた先の草陰に何かいるぞ? ちょっと行ってみよう!


僕は巨大な虫取り網を創り出し、そーと近づく。


……ガサッ。


草の動きが大きいぞ? これは大物か?


草陰に隠れているそれを前にワクワクが止まらない。 よし、いまだ!


バッ!


おー、おー。 やっぱり激しく動くなぁ、これは中々の……およ? この生き物は……。


———


「おー、オウキ。 おせーぞー」


「ゴメン、ふたりともー。 面白い生き物を発見して捕まえてたからつい遅れちゃった」


そして僕はさっき捕まえた自慢の生き物を取り出した。


いけっ、近藤 由美っ!


「えっ、ここどこ? やっ、アンタ達獄卒……!?」


こいつが僕が捕まえた生き物。 最近この地獄で話題の近藤 由美。


由美はちょっと緊張してるのかな? 周りをキョロキョロしてて挙動不審だなぁ。


「すげー、なんだこいつ」


「プルプル震えてて、なんか可愛いな! 虐めたくなるぜーっ」


ふたりの反応もバッチリ。


「ふたりとも、この由美で何して遊ぶ?」


「うーん、どーしようかなぁ?」


「獄卒ごっこしよーぜ? 由美を俺ら三人で罰してやるんだ、楽しそうだろ?」


『賛成ー』


———


「やぁ、離してぇ。 死んじゃう、死んじゃうから」


「ダメだ、だいたいお前が意地悪した子はやめてって言ったら助かったのかい?」


「ひゅー、オウキ。 獄卒みたいにきまってんなー」


「てへへ……」


僕は由美の顔だけ見えるようにして、体を全て特別な箱の中に隠した。


これから僕が始めるのはタネのないマジック。


「レーディース、エーン、ジェントルメーン! さぁ皆さん、この人間が入った箱にご注目ー。 今から箱を滅茶苦茶に破壊しまーす」


「やだやだ、あー、殺さないでぇ」


僕、きまってるなぁ。 それじゃまずはコウキにアシスタントお願いしよっと。


「おっ、俺の出番か?」


僕はコウキにチェーンソーを渡して箱をバラバラにするよう指示した。


「ひっ、危ない。 こんなことしたらバラバラになっちゃうよ」


由美は泣きながら助けを求める。 なんとも無様。 人間の女の子が怯える姿は癖になる。 これは獄卒の本能ゆえの嗜虐嗜好か、はたまた僕自体の性癖なのか……。


「フンフーン」


「ギャァァァァアっ、痛い痛いイタイイタタ、あ、イタイイタイイタイイタイッ」


チェーンソーを持ったコウキは鼻歌を歌いながら箱を三つに切り分けた。


無事切れたら次は開封。 とそのまえに……。


バシャッ、バシャッ!


「う、うーん……」


気絶して泡吹いてる由美を起こす。


さて、気を取り直してオープンっ!


フゥー、凄い。 バラバラになってる。 でも内臓どころか血すら出てない。 生き物の肉というよりはブロックのような何かって印象を受けた。


僕は箱の中の惨状を由美本人に見せるため、首だけになった由美をバラバラになった箱の前に置く。


「い、イヤァァァァっ!」


またショックで気絶しちゃったよ……。


それにしても首だけになっても死なないなんて凄いなぁ、身体もバラバラになっても血すら出ないし、由美の身体はもはや人間のそれとも違うんだろうね。


さて、バラバラになったところで試したいことがある。


「アイキっ、パス!」


「お、おっとっと……」


アイキに渡したのは由美の首から下、胸の部分。 今からそれをアイキに弄らせて由美本体に感覚が繋がってるのか確かめる。


「アイキ、由美の胴体好きに触っていいよ? 胸とか揉んでみろよ」


「は、はぁ、俺、女の子の身体に興味ねーし」


アイキ顔真っ赤だな……。


「んじゃいいよ、コウキに任せるし」


「わかったよ、やるよ、やればいいんだろ?」


チョロいな。 アイキは見ての通りむっつりスケベだ。 僕は前にアイキの家に行った時に見たんだ。 ベットの下に人間界に売ってあるやらしい雑誌の数々をね。


案の定アイキは由美の身体に夢中。 さて、由美の反応は?


「ひぅ、うぅ……ぁん、やめっ、だめぇ……」


ほぅ、やはり身体は分解してても感覚は繋がってるようだ。 よーし、コウキ!


僕はコウキに由美の脚を渡した。


「曲がらない方に思いっきり曲げてみて?」


「合点承知!」


バギィッ!


すげぇ、これが骨の折れる音……。


「ギャァァァ、ァァ、イタイ、ぐっ、いた、いァァァ」


由美は凄く痛そうだ。 なんか楽しい、よし僕も!


ボキャ、バキッ!


「❇︎❇︎❇︎ァ!!!」


二本一気折り! さすが痛みも二倍、もはや文字では表現できないような叫び声だ。


今までにないくらい僕はゾクゾクしている。


「ぃや、もう私の身体で遊ばないで……」


さすが不死身。 まだ喋ってるなんて余裕の証拠だね。


そういえば最初みたいに気絶しなくなったなぁ。 もしかしてショックに慣れたのかな? うーん、凄い凄い!


コウキ、アイキ! どんどん身体をバラしていくよっ!


———


「イタイヤメテ、イタイタイギャァァァァグギャアア! イタイイタイイタタイタイ」


由美の叫び声を楽しみながら僕らはブロックのようにバラバラになった身体の部位で遊んだ。


コウキは腹を木に吊るしてサンドバッグにしたり、関節をどんどん曲げていく。


アイキは相変わらず胸を揉んでいた。 後、腰の部分を覆っていたスカートをいつの間にか剥ぎ取って、時々匂いを嗅いでいる。


僕はお尻の穴から大きな木の棒で串刺しにして、火で炙って食べることにした。 下腹部から太ももにかけての部分は柔らかくて美味しそうなので、みんなで食べるのに丁度いい。


「さーて、完成! みんな、ご飯出来たぞー」


「お、オウキは料理してたのか。 よく焼けてるな、美味そうじゃん」


コウキは目を輝かせヨダレを垂らしながら、焼けた由美の腰を見ている。


「んふっ、由美たんのお尻ぺろぺろしながら食べたい……、他にもあそこを……むふふっ」


アイキはなんていうか……気持ち悪い。 すっかり変態に目覚めたようだ。 ちょっとアイキの親御さんには申し訳ないことをしたなぁ……。


それでは皆さん。


『いただきまーす』


みんな一斉に由美の腰にかぶりつく。 それと同時に頭だけの由美の頭はとんでもない大声で、文字できない叫び声を発していた。


———


食事を終えた僕らは満腹になったお腹をさすりながらその場を後にする。


その時気付いたんだけど、由美の首や放置してた部位は消えていた……。


いなくなっちゃたのは寂しいけど、また会えるよね?


由美……。



バラバラになったまま姿を消した由美ですが、普通に身体もくっついて復活しています。

彼女の身体は粘土に近いイメージで描きました。

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