血の池地獄を作ろう
登場人物紹介
・近藤 由美
地獄を彷徨う性悪少女。
前回はラッキーにより逃亡に成功したが、今回は既に捕獲されていた。
余談だがパンツは白である。
・シィ
この地獄のお偉いさん。 有象無象の獄卒達を束ねる女幹部。
他の獄卒と違い実態がはっきりしてる方。
ファッションもマントにレオタードとそれらしい。 見た目の年齢は20代後半。
超ドS。
・アンタ
前回のアイツと同一人物にして、由美の玩具だった少女。
顔は由美よりいい。
・赤松君
由美の元カレ。 上記のアンタが原因で別れることになったらしい。
面食いらしい。
・零様
シィの上司らしき人物。
背景、皆様。 お元気ですか?
わたくし、可哀想な地獄の美少女、近藤 由美です。
先日、もしかしたらこの地獄に突破口があるのかも。 逃げちゃえーなんて考えてしまいました。
でも今はそのような考えはございません。
何故ならーー
「たすけてぇー」
今日の私は既に獄卒に捕まっちゃった。 てへぺろってやつ?
やっぱりこの空間の主導権が相手側にある限り、私は不利ってことなのね。 あーハイハイ、もう煮るなり焼くなり好きにしなさいよ。
どうせ不死身の身体。 減るもんじゃないもんだ。 あっ、でもあんまり痛いのはノーサンキューよ。 この身体、痛みはある程度軽減されるらしいけど、ある程度ってだけで、痛いのは痛いんだから・・・。
で、今日の拷問はなんなの? 話じゃ血の池地獄だって聞いたんだけど、ここに血どころか水もないじゃん。
むしろ何もない平地って感じ? 強いて言えば、私が居るところだけ地面がボッコリと凹んでる感じ。
もしかして、準備し間違えたのかな。 アイツら、獄卒達は馬鹿でカスで変態だもんね。 あ、変態は関係ないね、うん。
「オーッホッホッ、ご機嫌麗しゅう。 地獄の哀れな玩具の由美ちゃん?」
なんとも古臭い笑い方をしてる女は、今日私を捕まえた獄卒。 名前をシィと言う。
シィは他の獄卒と違って外見がはっきりした人型で、髪型はセミロングの金髪に、服装はマントにレオタード。 早い話が悪の女幹部って感じの見た目ね。
あっ、でも女幹部って言うのは見た目だけじゃない。
というのもシィはこの地獄の獄卒達を率いている、数人しか居ない上位種の存在。 つまりボスキャラ的立ち位置。
「だんまりを決め込むなんて寂しいわぁ。 まぁ、いいわ、時期に可愛い声が出るようにしてあげるんだから」
もー、なにすんのよ、早くしなさいよ。 ホント焦れったい。 まぁ、そうやってジワジワといたぶるのがここのやり方ってやつだけどね。
「それじゃ、始めるわよ。 シィお姉さんが由美ちゃんを血の池地獄にごあんなーい♪」
案内ったって、ここ血どころか水すらないのに一体・・・。
「ギャッ!」
い、今何かがお尻の穴に突き刺さった? それも随分と奥まで・・・。
「やっと可愛い声が聞けてお姉さん、とってもうれしいわ。 それじゃ」
パチン!
シィが指パッチンを鳴らした瞬間、お尻の辺りが暖かくなった。 それと同時に力が抜ける感覚、そして痛みを感じる。
「痛い、痛い・・・、一体私の身体に何をしたの・・・」
シィは苦しそうな私をニタニタ笑いながら大きな鏡を取り出し、それを私に見せつけた。
そこに映ってたのは・・・。
「うふふ、この針は刺した生き物から吸血をして、その血をすぐに吐き出しちゃうの。 だから今、由美ちゃんのお尻からは針を介してピューって血が吹き出しちゃってるわけ〜」
え、つまり血の池地獄の血って・・・。
「一本じゃ遅くなっちゃうわねぇ。 仕方ない」
ブスっ! ブスっ! ブスっ!
パチンっ!
「三本針を追加しちゃった〜。 これで見る見るうちに、ここの凹みは血の池に変わるわよ」
「ッツ!」
頭、お腹、左胸の三箇所に針が刺さり、そこから血が吹き出す。
「ふふっ、いい表情ね。 ウチの血の池地獄はセルフサービス。 刑を受ける者が自らの血で作るものなの」
い、痛い、いたいぃぃぃ。 それに身体もなんだか冷たくなってきたような。
血液がどんどん抜かれて力も出ない。 でも幾分地味な拷問。 長時間この苦しみは続くのかな?
嫌、嫌、そんなの嫌。
「イヤーッ、痛い、いたいぃぃぃ、助けて、もうやめてぇー」
無駄とわかりつつもジタバタして抵抗する。 それはもう年頃の女子中学生とは思えない程にみっともなく、手足をバッコリ開いてパンツ丸見えになりながら・・・。
とっても屈辱的だよ・・・。
「やーっと、可愛い声が聞けてお姉さん嬉しいわ。 好きよ、可愛い女の子がはしたない姿でのたうち回る姿・・・」
シィは上から満足そうな表情で私を見ていた。
悔しい、私が一体何をしたって言うのよぉ。
———
「アンタのせいで私が赤松君と別れることになったじゃないっ!」
そう・・・。
「ごめんなさい、何でもするから・・・」
私は・・・。
「当然よ、それじゃアンタにはこれから私の玩具になって貰うんだからね」
悪くない!!!
———
「悪ぐなっ・・・ぃっ」
身体が浮かんでいる感覚がする。 まるでプールの中みたい。
あぁ、そうか。 血が全部抜き取られたのね・・・。
身体、またペラペラになっちゃった。
えへ、えへへへ・・・。
「楽になりたいなら、痛みを知った上でこれからどうするか考えなさいな」
シィ、何を言ってるの。
「さて、私の今日のお勤めは終了ね。 零様に報告しなきゃ・・・」
待って、私の身体、動かないの。
待って、置いてかないで、ねぇ、ねぇってばぁ・・・。
シィの目には既に私は映っていない。 拷問が十分に出来たから満足ってやつ? ふん、性格悪い奴。
だいたいここの奴ら、私をモノとしか見てない。 ホント、イカれてるわ。
ホント、にね・・・、あれ? 目の前がぼやけてきた。
そっか、血を抜かれたんだもん。 いくら不死身とはいえしばらく休まないといけないのね。
うん、わかった。 後のことは少し休んで考えよう。
その後、気を失った私はペラペラの身体を地獄の風にさらわれ、どこか遠くまで飛んでいってしまった・・・。
また次の拷問を考えた後、更新します。
性癖全開の小説ですが、また読んで頂ければ幸いです。