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地獄の洗礼です

登場人物紹介

・近藤 由美

自称美少女の15歳。中三。主人公。

胸は普通だが、尻には自信がある。


・アイツ

由美のストレスの捌け口になってた可哀想な少女。

肌は綺麗なようだ。


・獄卒

由美を痛めつけるためだけに存在する、この地獄における鬼のような存在。

身体は普段はガス状の気体のようなものだが、拷問する時は、身体の一部を固体化させる。

固体化はかなり自由度が高く、腕のような身体の部位だけでなく、武器や凶器を作ることも可能。

ちなみに尻フェチのものが多く、何かをねじ込むのが大好きな変態集団でもある。

「あぁ、いや・・・、ごめんなさい、許してぇ」


「はっ、謝罪とか要らないよ。 だってお前、悪い事してないじゃん?」


「なら、どうしてこんなことするの? やめてよぉ、ねぇ」


ひゅー、堪らない。 この絶望感溢れる顔。 見ててゾクゾクするね。 受験ストレスも吹き飛んじゃうてもんよ。


「それじゃ、みんな。 準備はいい?」


「いや、離して。 いや、いやよ。」


「みんな、日頃の鬱憤を全てコイツにぶつけよう!」


まずは言い出しっぺの私から・・・。


私は拳を強く握り、アイツの腹に一撃。


「がはっ!!!」


まだ足りない。 だから今度は大きく振りかぶって思いっきり・・・。


バチーン!


あははは、楽しい。 アイツの綺麗な頰が真っ赤に染まっていくわ。 でもそんなんじゃ済まないよ。


だってアイツはこれからクラスみんなのサンドバッグになるんだから。


———


「はっ!」


ガバッと飛び起き、周りの様子を確認する。


やっぱり、元の世界に帰ってるなんて都合のいいことはないのね。


私は、近藤 由美。 ある日突然、地獄に堕とされた可哀想な美少女(自称)。


無実の罪により地獄に堕とされた私は当然現状に納得なんてしていない。


大体、私を潰したり膨らませたりってなんなの。 人権ってもんを考慮しなさいっての。


まぁ、ウダウダ言ってても仕方がないから、出口を探すよ。


重い腰を上げて立ち上がった瞬間・・・。


「由美ちゃんみーっけ。 ダメじゃないか、逃げたりしたら・・・」


しまった、見つかった。


私を追いかけて居たのはこの地獄における獄卒達。


見た目は煙のような身体に一つ目というもの。 外見こそちょっとイメージとは違うものの、残虐性はまさに地獄の鬼。


というか、悠長にしてられない。 さっさと逃げないと酷い拷問を受けることに。


「おーっと、逃さないよぉ〜」


逃げ出した先にもう一人の獄卒が現れた。


万事休す・・・。


「ゴメンゴメン、捕まえてくれたお礼にお前から先に拷問していいよ?」


「よっしゃー、そんじゃ俺の自慢の鎖付きトラバサミで由美ちゃんの可愛いお尻をガジガジしちゃうぞー」


「ひゅー、いいねぇ。 それじゃ俺はその傷口にトウガラシ塗っちゃうぜぇ?」


私の気も知らないで楽しそうな奴ら。 嫌がる女の子をいたぶるなんて最低。


「ギャッウ!」


「生意気な眼で俺らを睨みつけやがって。 まぁ、だからこそやり甲斐があるんだなぁ〜」


獄卒は嬉々としてトラバサミで私のお尻に齧り付く。


何度も何度も齧り付く。


お尻を包んでいた黒のスカートは瞬く間に破れていき、穴から白のパンツが見え隠れする。


頼りない布切れ一枚で守られたお尻はパンツと共に赤く腫れていき、時々点滅するように赤く光っている。 それは前に潰されてペラペラになった時と同じで漫画やゲームの世界みたいな反応。


パンツが破れないのも、おそらくこの地獄独特の世界観からくるもの・・・。


どんな強烈な拷問を受けてもある程度ダメージは軽減される。 それはこの地獄の創造主の趣味か或いは可能な限り長時間じっくり拷問をするためなのか・・・。


「さぁーて、俺は満足かな。 んじゃ次はお前、トウガラシベッタリ塗っちゃってよ」


「オーケー、そんじゃゆーみちゃーん、お待ちかねのトウガラシタイムだよ」


「いや、やめっ、やめてぇ、もう痛いのヤダー」


私の声に獄卒達が耳を傾けるはずもなく、トウガラシでベッタリの指を私のお尻に近づける。


せめて、ひと思いに塗ればいいのに、私の恐怖する反応を楽しんでいる。


チョン・・・。


「イギャッ!」


獄卒はトウガラシに塗れた手で軽く私のお尻を触る。


痛い、パンツ越しとはいえ、トウガラシの香辛料はパンツに染み込んで皮膚に到達する。


痛い、痛い、痛い。


獄卒は私の痛がる様子を楽しみながら、少しずつトウガラシを塗りたくった。


そして暫く楽しんだその時・・・。


「よーし、本番いくぞー」


「いよっ、待ってました」


嫌、やめて、こんなの思いっきり塗られたらお尻が壊れちゃう。


当然、獄卒は御構い無し。 手にいっぱいのトウガラシを塗って、思いっきりパーにした手を振りかぶる。


「レッドホット・スパンキング!!!」


バチィィィン!!


獄卒はトウガラシいっぱいの手で私のお尻を勢いよく叩いた。


「イギィィィヤァァ」


私は思わず痛さで飛び上がった。 それはもう30メートルくらい・・・。


あれ、30メートルっておかしくない? 普通あり得ないよね、まさかこんな所まで漫画的反応をするなんて。


「ヒャッヒャッヒャッ、すげーな、ホームランだ」


獄卒は下で私が落ちてくるのを待ち構える。 でもこの状況、もしかすると・・・。


だって近くには高台がある。 よしっ!


私は身体を思い切り高台に向けて捻った。 すると私の予想通り軌道が高台の方に逸れた。


「ちょっ、飛ばし過ぎて変な方向に飛んだじゃないか」


「あちゃー」


私は無事、高台に着地した。 獄卒達は逃げた私を下から悔しそうに睨んでいた。


「仕方がないから、帰ろうぜ」


「そだな、記念にそこらに落ちてる戦利品を持ち帰ろう」


戦利品とは、破れたスカートの切れ端の事。 そんなものを甲子園の砂のような感覚で持ち帰んなっての。 全くどこまでも気持ち悪い連中・・・。


でも、無事逃げられたからよし。 それに一つ気づいた。


この地獄独特の物理法則と、私の不死身の身体を利用すれば今回のようにピンチを打破出来そうだということを・・・。


そうと決まれば脱出あるのみ。


絶対、ぜったい、ぜっったーいにこんな場所、抜けだすんだから!




次回は有名なあの地獄をアレンジしてお送りする予定デス。

よければまた見に来て下さい。

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