88村長と話し合いです
リルさんに黒天狗さんに紹介するよう頼まれて、村長の家へ向かう。ジュリアとユーはさっさと走って行く。
「子供は元気だな」
「貴方、いくつ?」
心は子供体は?何しろ小学生の時に呑んだ適量の薬で効き過ぎで熱を出したくらいだから、体年齢がよく分からない。あのときは幼稚園児程の量になって落ち着いた。リルさんの言葉を笑ってごまかしながら村長の家に着く。
「黒天狗さんはどこでしょうか」
まずは用意されていた客間の扉を叩く。
「ナント、貴方フレンドリストに登録してないでしょう。フレンドリストからログインしているかしていないかが分かるのよ」
そんな機能あったのか。いやそういえば普通にそんな話を聞いた事があった。ソロばっかりでゲームやっているものだから使わないので忘れていた。
「あとでコナン・リドルの人たちもお願いしていいですか」
「先に私と交換しておきましょう。また何かあったら来るのは大変でしょう」
リルさんの申し出が有難い。俺の場合後だと素で忘れそうな気がするのはよくある話なのです。
「出会った人の名前からフレンドリストに登録と」
弟はフレンドリストに登録してあるからMCさん合わせて3人目か。
「ボタンを押して通話するを選べばつながるからね、色がないときはログインしていないわ」
物凄い初心者だと思われているな、これは。使う気が全くなかったので説明されるのは間違いではないけれど複雑だ。弟は現実で会うから実質使わないでも良かっただけだし、一番最初に習っているので知ってはいる。使ってないけれど。
丁度いい所でメイドさんが居た。彼女に聞いてみよう。
「すいません、黒天狗さんはいますか?」
このメイドさんは何という名前だったか。一緒に戦った人で、確か中華風なイーナさん。
「あの人なら村長と話をしていましたよ」
「ありがとうございます。あ、こちらは現在鍛冶をこの村でやっている空旅人のリルさんです」
取りあえずイーナさんにも紹介しておこう。
「話は聞いています。偽名ですが、王女と一緒に来ましたメイドのイーナです」
「偽名、何ですか」
リルさんがイーナさんの自己紹介に首を傾げている。
「理由を聞いても良いですか?」
「単に、メイドとなったら本名とは別の名前を付けるだけです」
変わった風習が王都にはある様だ。リルさんは何か納得している。
「イーナさんは何をされているんですか?」
手に持っているのは謎の何かなので疑問に思った。
「ああ、これは今夜の儀式に使う神像の一部です。倉庫から出してそれまで干しておくんですよ」
「あ、知ってる。王都の…」
「あ、馬鹿言っちゃ駄目だろ!」
今度はジュリアの口をユーが塞ぐ。
「ええと、聞かない方が良さそうなので、村長の所へ行きますね」
「そうですね、ジュリアちゃん、貴方たちはこっちで手伝ってください」
「「えー」」
何か余計な面倒と関わりそうなので話をそらす。まずはリルさんを紹介するのが先だ。
「それじゃあ、黒天狗さんをリルさんに紹介しないといけないので、失礼します。ジュリア、ユーも後でな」
「後で来てね、お土産貰ってないし」
ジュリアはいつからお土産をねだるような子供になったか。別にいいけど。しかし今回は急いできたので王都で物を買ったのは以前買った料理しかない。それでいいか。
「ええと、村長の居場所はっと」
「お客さんと話しているなら、居間じゃないの?こっちよ」
リルさんの方が家に詳しいとは、なじんでるな。
「おお。ナントとリルか。今丁度話をしておった所じゃ」
何の話だろう。
「ハイドルート攻略の、「初心者の初心者」持ちとは知らなかったぞ」
黒天狗さんが目尻に涙を浮かべて笑っている。村長何を話した。
「貴方が黒天狗さん?初めまして、「コナン・リドル」の鍛冶師でリルです」
「検証パーティの姐さんに会えるとは光栄だ、現在「偽王国騎士団」に所属している黒天狗だ」
二人が握手を交わして隣り合った椅子に座る。客間の椅子は体面に2、3人座れそうなソファが2つと椅子2つが机を中心に並んでいる。この場合、残ったソファにしか座る場所がない。リルさんと黒天狗さんが二人で話し出した。俺がソファに座ると村長が話しかけてきた。
「ジュリアとユーはどうした?お主を迎えに行ったはずじゃが」
「何か口を滑らせそうになってイーナさんに連れていかれました」
「ジュリアも普段は口が堅いんじゃが。お主が来ると何故か軽くなるな」
俺のせいなのか?
「ところで、夜に何か儀式を行うそうですね?何をやるかは聞きませんけど、忙しいですか?俺も聞きたい事が出来たんですが」
「まだ大丈夫じゃよ。何が聞きたいんじゃ」
アレク村長が椅子に腰かけていると何故か覇王に見える。そんなくだらない事を考えつつ例のCM動画で流れた話を聞くことにする。
「ある場所で村長という、アレク村長にもアクス村長にも似ていない、どっちかというと小柄な人の絵を見たんですが、誰か知りませんか?」
覇王のような雰囲気はない村長だ。アレク村長は首をひねる。
「村なら沢山あるからその中にはどこかにいると思うぞ」
「俗にいう初心者が行きそうな場所です。王都の周りとかこの近所の村だと思います」
しばらく腕を組んでいたアレク村長は俺を見た。
「もしかして、サズの村の村長かな。あそこは初心者でも行けない事はない」
サズの村って、どう見てもビギの村から続くシリーズの一つだろう。
「サズの村ですか。どんな村なんです?」
「うむ、ナントは聞いたかどうか知らないが、このビギの村は王都に収める肉を一手に引き受けておる」
聞いたような気がする。掲示板で見たのかもしれない。
「セカの村が魚、と言う様に分かれているんじゃ、そして、サズの村は畑の農作物を中心に収めている村じゃな」
ああ成程、肉系がこっち、植物系があっちという分類なのか。
「あと果樹なんかの木の作物を担っているフォウという村がある。そこも儂よりは小さい村長じゃ」
アレク村長より小さい村長は沢山いると思います。
それはともかく、また新しい村が出てきた。名前から行くと3番目と4番目の村なのは分かった。
「場所は何処ですか?」
「場所自体はこの村と丁度王都を挟んで対称になるような場所にある。ただ、今はその道は使えないようじゃ。向こうの村と王都をつなぐ街道に大きな岩があって、作物は大きく南北に迂回した道を通って入っている」
これはどうもハイドルートくさい。薬草は果物とは必要な物だ。現在回復手段は回復魔術が発見されていないのでポーション類のみに頼っている。
薬草が手に入れば、それは量が増えるのか新しい種類の薬草が出てくるのかは分からないがかなり流通の質は上がる。
果物は言うまでもない。料理をする気のない俺にとっては果物は自然に手に入る甘味だ。
「そんな大岩があって何で壊さないんですか?」
王都の食料の為なら壊しそうだ。魔術なら王国魔術士とかが居るだろう。
「それが魔術を弾く性質のようで、魔術では壊れないんじゃ。地道に岩を崩していくしかない」
あれ、アーツは使わないのか?
「アーツは使わないんですか?」
「アーツ?ああ、空旅人が使うあの技か。あれは基本空旅人だけが使う事の出来る技だから、普通の人には使えないんじゃ。特殊な方法でそれを修めている者もいると聞くが」
きっとNPCのうちアーツを教える人だけが憶えているのだろう。他は王侯貴族なら覚えていそうだ。
「それ、今は一体どうやって砕いているんです?親しい空旅人に助けを求めたりはしないんですか?」
まさか金槌とノミで削っている訳ではあるまい。
「ノミで削っておるよ。場合によっては特殊な剣などの武器を持ってくる者もおるそうだ。空旅人は、今は王都に残っている者はあまりいないからな。ほとんどが六大都市の方に出て行ってしまった」
まさかだった。サズの村がビギの村と対称の位置にあるという事は、ビギの村が王都の真東だから真西にあるという事になる。そして六大都市は真北と真南を含んだ六角形の形にあるという。東西は外れているから誰も知らなかったのか?
「俺だと無理ですね、そこまで凄い技はない」
「そうね、私も無理だわ」
「俺も無理だ。しかし後で騎士団に話を持って行ってみよう」
「うわびっくりした」
いつの間にか黒天狗さんとリルさんが俺と村長の話を聞いていたようだ。
「これ、どうも初心者型のハイドルートに見えるんですが、どうなんでしょう」
話を聞いていたなら早い。リルさん達に意見を聞いてみる。
「そうね、私もそれっぽいと思うわ」
「王都のハイドルートだったらいいな、切実に」
黒天狗さんは真剣な顔だ。そんなにハイドルートがクリアしたいのか。
「でも、仮にこれがハイドルートだとすると、10個と言われていた分が埋まるから王都のハイドルートは
あると思うわよ」
リルさんが黒天狗さんの希望を壊している。
「うう、しかし王都でなくともハイドルートを見つけた事で何か変化があるかもしれない」
そこらへんは実際にクリアしないと分からない。でもやっぱり初心者用に見える。ビギの草原のハイドルートがボスの狩りだったから岩を砕くのは生産者用っぽい。
「ところで、なんでこれが今までプレイヤーに伝わらなかったんでしょう」
王家には結構重要な要件だと思える。村長に話を振ってみよう。
「どうなんでしょう、村長」
「王都は食料さえ手に入ればいいと考えている者が多いからな。それに六大都市の者は王都に食料を売ってもうけたいと考える奴もいるじゃろう。岩を砕くなら一気にやってしまえないならばそのまま別の道を作る方に話がいくかもしれん」
結構汚い方の政治的理由だった。本当かどうかは知りません。
実際その大岩がハイドルートになるのかどうかは分からない。
リルさんは掲示板に上げると言っていたので王都の人に任せよう。
俺はまずこの護衛任務を終わらせてセンスを買うのだ。後は「コナン・リドル」の人とフレンド登録する事か。いつ帰ってくるか分からないので次に来たときになるかもしれない。
リルさんを黒天狗さんに紹介するという役目も終わったし、俺はどうしようか。夜まで暇がある。どうも俺は必要ないようだから明日まで暇になるか。
さっきのログアウトは一旦ログイン期限を調整するためのログアウトだったし今からログアウトして時間調整しても大丈夫じゃないだろうか。そんな事を考えながら村長の家を出る。
「じー」
「じー」
「じー」
村長宅の窓から視線が飛んでくる。ジュリア、ユー、王女様の三人が俺を見ていた。物凄く気になる。
「何か用ですか?」
俺が軽くノックすると内側から窓が開けられた。
「いや、夜までやる事がなくての、ここにおるように言われたのだ」
「私達もそう」
「ロゼと一緒に居ろって」
「ロゼ?」
三人がそれぞれ口にした言葉で一つ気になった。
「親しい者はそう呼ぶんだのう」
「ああ、サンローズ姫だからロゼという愛称ですか。普通はサンの方からサニーじゃないんですか?」
どうでも良いと言えばどうでも良い事だけれど気になったので王女様に聞いてみる。
「サニーはサンメリーお姉様の愛称だから私はロゼだのう」
この三人は仲良し3人組のような扱いか。なんか微笑ましい。子供が、大人が忙しい祭りの時にまとめて置かれるのも世界共通なんだな。
「暇だから、ナント何かお話しして」
「いや待て俺は女の子に話すような話は知らない」
シンデレラか?鉢かづきか?最近の流行は知らないがセイラムーンかプリーキュアーか。どれでも無理だな。
「そうじゃ、ナントに言いたい事があったのう」
「何ですか?」
ジュリアの話から逃げるために王女様の方に向き直る。
「まずはそれだのう。私もジュリア達と同じような話し方で良いぞ。その口調をやめてほしい。1人だけ違うのは寂しいのう」
「いやでも、王女様ですし」
いつの間にか後ろに現れたメイドさんが怖いです。確かエーナさんだ。
「それでもジュリア達と一緒がいいのだのぅ。他の者がいないときくらいは構わんのう」
「後ろにエーナさんが居るんですが」
「エーナなら大丈夫じゃ。許してくれるの?」
俺の言葉に王女様は後ろを向いて確認する。エーナさんは俺と王女様を交互に見てから口を開く。
「プライベートの時ならば良いでしょう。間違っても王他貴族の方々が居る時は許しません」
俺が王様の前に行く事はまずないだろうからそこは安心できる。そんな所に行く必要と度胸を認めない。
「まあそれでいいなら、こういう話し方で行こう。これで良いのか?」
「そうそう。それでいい。さらに、私の事をロゼと呼ぶことを許すの」
愛称呼びですか。俺の視線が後ろの方に向く。エーナさんが真面目というか、表情がない顔で頷く。あれは許可したけれど不満一杯な気持ちだと思われる。
「分かった。じゃあロゼと呼ぶことにする」
王族何てそうそう話すことはないだろうから今回だけはいいか。
「うむ、これで色々聞けるのぅ。ところで、本題なんじゃが、ジュリアに求婚したというのは本当かの?」
ちょっと待て、何でまたその話が出てくるんだ。
「それは村長の勘違いで、もう決着した話のはずだ」
背中に悪寒を感じた。ここはビギの村だし、もしかして例の紳士同盟がまだ居るのか?ロゼは俺に構わず言葉を続けた。
「うむ、知っておるのだ。その時に仔馬をプレゼントしたそうだの」
ああ、ロゼの言いたい事が分かった。
「私にもくれんかの」
「御免、今は無理」
称号が邪魔をする。
「無理なのか」
物凄く悲しそうな顔をされた。ロゼにあげたいのは山々だが称号が邪魔をする。
「変な称号が付いて、ペットを作ること自体が不可能になった。王都で称号を消してもらわないといけない。今はその人はいないらしいから、今は無理だ」
消してしまえばまたペット化できるのでロゼにはその時まで待ってもらおう。
「そうなのか。ならその人物を探せば早くもらえるな、エーナ、心当たりはないかの?この村におれば一番いいんだがの」
おお、メイドのリーダーっぽいエーナさんなら何か知っていそうだ。俺とロゼの期待に満ちた視線がエーナさんへ向けられる。
「申し訳ありません、姫様。称号を消すような能力を持った人物に心当たりはあります。しかし王都にしかおりません」
王都に存在する事の確認が取れました。何だ、ちゃんと王都にいるのか。現在のプレイヤー達が探して見つからないからいないと思っていた。掲示板でもそうなっていた。
「それに、称号は神から与えられた称号なら取り消すことができません。ペット化を封じるような称号は私の知る限りでは神から与えられた警告の称号だったと」
聞き捨てならないエーナさんの台詞だ。
「ちょっと待って下さい、エーナさん。外せない称号なんてあるんですか?」
俺が窓から顔を突っ込んで身を乗り出すとエーナさんが一歩引いた。勢いをつけすぎたか。俺はまた窓の外に戻る。
「あります。貴方がどの称号を得たのかは知りませんが、この世には人の声から生まれた称号と神から授かる称号があります」
「上級家畜虐殺者です」
俺がエーナさんの言葉の途中で説明すると何故か子供達含めて引かれた。何だ?
「それなら、外れる事はありませんね。基本的に、消すことが出来るのは人の称号だけです」
オーノーッ!一生ペット化が出来ないのか。
「人の称号というのは何でしょう、神の称号というのは何でしょう」
取りあえず何とかならないかと詳しい話を聞いてみる事にする。こちらとしては必死です。
「神の与えた称号とは何か罪や罰を犯して付けられたものです。正確には警告ですね。真実邪悪な行いには天罰が下りますから。この場合それはビギの村で生活する以上の狩りをおこなった者に対して神が与えた罰のような物です。人の称号は人々がその人を認め、その人を指して言った言葉から生まれる物です。これは本人が知らない称号の場合もあります」
俺の頭で要約すると、神の与えた称号というのは運営(神)が付ける行動制限用の称号か。うん、納得した。自業自得というのは分かった。何となく力が抜けて窓の外で座り込んでしまった俺の頭にロゼが手をのせてきた。ポンポンと撫でられる。
「残念じゃのう、しかし気を落とすでないぞ。神話には神に会って称号を変えてもらった話もあるからの」
いやこの場合この子の方が残念だろうに、優しい子だ。慰めてくれたお礼をあげよう。
「ロゼ、ペット化は出来ないようだからこれをあげよう」
取り出したのは仔馬のサファイアです。仔馬つながりだからこれで許してもらおう。
「これは凄い綺麗だの」
「あーいーなーっ私も頂戴」
「お、おれも欲しい」
「駄目。これは俺がビギの草原のボスである仔馬を倒した時、稀に手に入る物だ。仔馬をあげられないから代わりにな」
これを某星の闘士に出てくるキャラ風に7つ用意しようと思っていた訳だが、減ってるな。7つ目を取ったと思ったら殺されたし、ユウリに一つ上げたからあと4つか。後でまた仔馬退治を繰り返そう。 ペット化できなくなった俺に怖い物はないのだ。
「ところで、宝石を送ったりするのは古い王族内でのプロポーズの方法というのは知ってるのかの?」
「お願いです別の物を用意するので宝石を返してください」
何故か綺麗にお辞儀できた。背中の悪寒が再発している。
「嫌じゃ。プロポーズでない事は承知しているので安心するがいいの。エーナもそういう報告はしないように」
「承知しました」
ロゼとエーナさんが笑顔なのが分かった。おのれ悪魔め、今度図書館で古い時代と現代の結婚申し込み事情でも調べてみようか。本があるかどうかはしらないが。
「ねえねえ、ユニを見せたいんだけど、エーナさん良い?」
「あ、俺もスレイを見せてやるよ」
サファイアに触発されたのか二人はエーナさんに許可を求めた。
「そうですね、部屋の外なら良いでしょう。早めにコインに戻してくださいね」
部屋の外というと俺のいる場所です。ジュリアとユーの手からペットのコインが俺の左右に投げられて
2匹の仔馬が現れる。
「ぶるるるる」
「ぶるるっしゅ」
左右でモノクロ反転している仔馬たちが出てくると真っ先に主人である二人に顔を向ける。
「この子が私のユニよ。白い体に黒い鬣が綺麗でしょう」
「こっちが俺のスレイな。黒くて白い毛が長いぞ。力が強いから荷馬車を引いてくれるんだ」
「これはかわいいのう」
スレイが何気に役立ってるな。2頭の馬はロゼにも頭を撫でられてご機嫌だ。そしてユニがユーの、スレイがジュリアの方を見た時俺に気付いたようで、雰囲気が変わった。何というか、今までご主人様に会えてうれしい犬みたいな感じだったのが、俺に対して昔のヤンキーとかの不良の、メンツ?メンチ?を切るような睨み殺すような目で見てくる。
「何か雰囲気が変わったのう」
「ナントの「上級家畜虐殺者」に反応しているのでしょう。元ボスだとしたら、憎しみの対象何ではないでしょうか」
ロゼとエーナさんの話は正しいと思う。こいつら、俺を体で押しつぶそうとさっきから体当たりしてくるのだ。
「まあナントだし、仕方ないね」
「ナントだからな」
それで終わらせないでほしい。村の中だからHPは減らないが痛い物は痛いです。




